ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

全面否定の「なし崩し」?

2007-01-17 01:09:15 | Weblog
今日の愛媛新聞で神戸女学院大の教授で内田樹さんという方が書いていた
記事を興味深く読みました。

最近、知事が不祥事で次々辞めているけど、
その過程は 
①まずは全面否定で様子見 
②外堀が埋まるにつれ微妙に関与を認め
③最後には全面降伏する 

こんな展開が多いけど、この「なし崩し」のやり方は最近のことなんだとか。

まず、この兆候は1980年代に学校で現れたとか。

中高校生が喫煙していたのを現行犯指導したところ、
堂々と「吸ってません!」と言い張る生徒が登場する。
びっくりして口がきけない教師・・。生徒のオレ様化の始まりらしい。

でもって、この行動は消費社会における消費者固有の振る舞いとかで
目の前に起こることすべてを商品ととらえ、提示されたものには出来るだけ
低い評価額をつけるところからすべてをはじめるという。

商品評価を下げる方法は、1つは「無関心を装うこと」
もう1つは「商品事情にたけた振りをして、低品質だと言う」こととか。

子供たちは学校教育に何も期待しないという宣言からはじめ
冷めた状態で積極的なかかわりを持とうとしない。

学校生活に価値が無いならさっさと辞めて別のことにエネルギーをかければ
いいのに、どうも卒業資格だけは欲しいらしいのだ。

そう、いかに楽に(安く)卒業証書をもらえるかを狙った行動なんだとか。

ものの価値を否定して見せて、より安く手に入れようとする
この「バザールの風儀」はすべての日本人に広がっている。

これを読みながら一番に思いついたのは・・
仕事で未納料金の督促をしたところ、お客が一番に言う台詞の定番は
「そもそも請求書が届いてない」なんですよね。

まあ、自分自身を思い起こしても、同じような発想で親からの批判をかわしたり、
ずうずうしい態度をやってきたことも思い出された。

確かにこの現象は、日本人の品格に関わるような問題かもしれませんね。

でも今の社会では「これが出来ないようでは世の中渡り歩けない!」
そんなところにまで来ているようにも思ったり・・・・もしますが・・

こんなことじゃあ、いけませんよね
コメント
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