今日はイベントに参加してくれた両親のことを振り返っておきます。
息子が同性愛者であること・・
そんなことは考えたくない!と思考停止の中で何年も時を過ごしてきた母親
仕方ないとあきらめつつも、頭を抱えて家族の話題にしたくないと逃げ出してきた父親
「同性愛と家族・・」をテーマにした今回のイベントに、自分の両親に参加してもらいたい
その強い思いをまっすぐに両親にぶつけて、参加を毎日のようにお願いしていました。
自分が親にカミングアウトしてから18年もの時が経っていましたが、
「諦め」ということだけで過ぎていってた時だったと思います。
理解とか、向き合いというのを求めるには親子間だけでは難しいものがありました。
この沼から抜け出すには他の人の力を借りなければならない。
そのためには家族の会の皆さんの話を聞いてもらうことだろうと思いました。
息子の同性愛について真正面に向き合うことになるイベントに参加するとなると
今まで棚上げしてきた向き合いが、ドッと押し寄せる不安があったのでしょうね、
相当な拒否感で、そんな無理なことを望むの?老体に無知を打つようだ!と嫌がってました。
参加しても自分は声をかけないし、自分の親だということを知られないようにするから
自分が頑張った成果を、姿をどうか見に来て欲しい、とりあえず座ってて欲しい
自分たち家族の問題を一歩進ませたい
まさに両親のことを考えながら企画したイベントなんよと・・・切々と
そんな無理なお願いながら、自分の両親は本当に参加してくれました。
よくぞ来てくれたと思いました。本当に嬉しかった。
両親がちゃんと自分を見ようとしてくれた想いが、本当に嬉しかった。
司会をしながら会場を見渡すと、それは小さく小さくなって隠れるように座っている母親。
どんな思いで2時間半を過ごしてくれただろう。最後のあたりは小さくなりすぎて見えなくなって
帰ってしまったのかな?と寂しくなってたのですが、後で聞けば2部の最後までちゃんといてくれたそう。
母親とは別の席でどっしり構えて、ちゃんと向き合うように座って聞いてくれた父親
でも、前から見たらすごい苦虫つぶしたような顔でいて、何時倒れるかも?という姿で、
自分はもうひやひやしてましたが、じっと見てられないし進行はしなくちゃいけないし・・
その父親はボロボロ泣いていたそうです。
幼い頃からのことが次々思い出されてきて涙が溢れたんだそうです。
誇らしかったんだそうです(泣)
家族の会の皆さんと、尾辻さんと自分とでトークセッションをした第2部で
自分のカミングアウトのことを尾辻さんに突っ込まれて返事に窮してたのですが、それは
実は両親が来てくれていることを伝えてなくて、親を前にして話しにくいものがあったからです。
親にカミングアウトしたときのこと、父親との関係、
直接親に話したことのなかったような自分の気持ちを、こんな場所で伝えることになろうとは・・
これには相当焦りました(笑)
親に視線を合わせられないし、でも参加されている市民の皆さんに分かるように話さないと
伝わらないしと、もうアタフタで・・・
尾辻さんの突っ込みに日頃ないタジタジぶりを仲間たちは後で笑ってましたけど(笑)
そりゃそうですよ、目の前に自分の親がいるんですもん!!
親が居た堪れなくなるようなことにならないようにとも思ったり、もうっ・・
2部の終わり、自分も親御さんたちの話に背中を押されて、最後の挨拶で自分の親のことを話そうと
思い立ち、「実はこの会場に両親が来てくれているんです。ひっそりとですが座ってくれているのです。」
と伝えました。会場の皆さんは、そのサプライズに大いに驚かれてました。
今回の企画は自分の家族のこと親のことを思い描きながら考えたものでもありましたと話しました。
参加されている市民の多くの方が親の立場の方々だったと思います。
皆さんそれぞれに苦労があったと思いますし、子育ての大変さ、親子関係の大変さに共感しながら
家族の会の親御さんの話を聞いてくれてたと思います。
自分の親も、どのような思いを持ってここに座ってくれているか・・・
相当な思いの中でもこの会場に来てきてくれた、どこかに座ってくれている自分の両親の勇気に
出来れば皆さん応援の拍手をいただけませんでしょうか?なんて、すごい気恥ずかしいお願いをしたところ
割れんばかりの大きな拍手が両親に向けられました。
そのときの親の顔は・・
自分は恥ずかしさと、見たら親が分かるとの思いもあったりで見れませんでしたが。
こんなドラマティックな展開で、参加された皆さんを大いに心揺さぶった形で終わったのです。
自分たち家族は、この向き合いが出来るまでに何年も何年もの時が必要でしたが、
今回のイベントをきっかけに、ようやくながらでも少し舵を切ることが出来ました。
自分たち家族にとっては大きな大きな一歩になったのです。
イベントの翌日、恐る恐る実家に顔を出し、昨日のお礼を伝えに行くと
非常に明るく穏やかにいる両親がいました。
イベントのこと、自分の姿、悪くなくとってくれてたようです。
今までにない、向き合いの話が親子の間ですることも出来ました。
こんな時が来るとは・・・涙
家族の皆さんから、親というのは子供のためなら強くなれるんだ!何だってする!!と
親のすごさ、愛情を伝えてもらえましたが、自分の親もそのとおりだったのです。
このイベントに参加するにあたって、どれほどに葛藤して来てくれたことでしょう・・
あれほど嫌がっていた母親が本当に来てくれた。
深い話になると逃げ出していた父親が、後でみんなでお食べと差し入れまで持って来てくれたのです。
イベントを終えて、ようやく落ち着いた夜中に一人
本当にありがたいことだなあ~と、ボロボロと嬉し涙を流しました。
親って本当に有難い。本当に嬉しくて嬉しくて・・。
今まで複雑な気持ちが多くて素直に感謝できないでいた両親に対し
「本当にありがとう」という素直な気持ちになれた。そんな気持ちになれるなんて思いもしなかった
そんな関係だったのです。
子供の甘えだと言われようとも、実の親に本当の自分を見つめてもらえない、
本当の気持ちを伝えられないというのは、本当に辛いものです。
本当の自分に向き合ってもらえない、自分を見てくれてない親とどういう関係を持てばいいのか
どう愛情を向けられるというのか・・そんな複雑な思いでいた自分でしたが
ようやく、素直な親子関係になれるスタート地点に立てたような、そんな気持ちになれたのです。
どんなに嬉しかったか・・・本当に嬉しかったよ。
たぶん生まれて初めてではないかと思うのですが、両親に素直な気持ちで
感謝を伝えられたことが本当に嬉しかったのです。
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息子が同性愛者であること・・
そんなことは考えたくない!と思考停止の中で何年も時を過ごしてきた母親
仕方ないとあきらめつつも、頭を抱えて家族の話題にしたくないと逃げ出してきた父親
「同性愛と家族・・」をテーマにした今回のイベントに、自分の両親に参加してもらいたい
その強い思いをまっすぐに両親にぶつけて、参加を毎日のようにお願いしていました。
自分が親にカミングアウトしてから18年もの時が経っていましたが、
「諦め」ということだけで過ぎていってた時だったと思います。
理解とか、向き合いというのを求めるには親子間だけでは難しいものがありました。
この沼から抜け出すには他の人の力を借りなければならない。
そのためには家族の会の皆さんの話を聞いてもらうことだろうと思いました。
息子の同性愛について真正面に向き合うことになるイベントに参加するとなると
今まで棚上げしてきた向き合いが、ドッと押し寄せる不安があったのでしょうね、
相当な拒否感で、そんな無理なことを望むの?老体に無知を打つようだ!と嫌がってました。
参加しても自分は声をかけないし、自分の親だということを知られないようにするから
自分が頑張った成果を、姿をどうか見に来て欲しい、とりあえず座ってて欲しい
自分たち家族の問題を一歩進ませたい
まさに両親のことを考えながら企画したイベントなんよと・・・切々と
そんな無理なお願いながら、自分の両親は本当に参加してくれました。
よくぞ来てくれたと思いました。本当に嬉しかった。
両親がちゃんと自分を見ようとしてくれた想いが、本当に嬉しかった。
司会をしながら会場を見渡すと、それは小さく小さくなって隠れるように座っている母親。
どんな思いで2時間半を過ごしてくれただろう。最後のあたりは小さくなりすぎて見えなくなって
帰ってしまったのかな?と寂しくなってたのですが、後で聞けば2部の最後までちゃんといてくれたそう。
母親とは別の席でどっしり構えて、ちゃんと向き合うように座って聞いてくれた父親
でも、前から見たらすごい苦虫つぶしたような顔でいて、何時倒れるかも?という姿で、
自分はもうひやひやしてましたが、じっと見てられないし進行はしなくちゃいけないし・・
その父親はボロボロ泣いていたそうです。
幼い頃からのことが次々思い出されてきて涙が溢れたんだそうです。
誇らしかったんだそうです(泣)
家族の会の皆さんと、尾辻さんと自分とでトークセッションをした第2部で
自分のカミングアウトのことを尾辻さんに突っ込まれて返事に窮してたのですが、それは
実は両親が来てくれていることを伝えてなくて、親を前にして話しにくいものがあったからです。
親にカミングアウトしたときのこと、父親との関係、
直接親に話したことのなかったような自分の気持ちを、こんな場所で伝えることになろうとは・・
これには相当焦りました(笑)
親に視線を合わせられないし、でも参加されている市民の皆さんに分かるように話さないと
伝わらないしと、もうアタフタで・・・
尾辻さんの突っ込みに日頃ないタジタジぶりを仲間たちは後で笑ってましたけど(笑)
そりゃそうですよ、目の前に自分の親がいるんですもん!!
親が居た堪れなくなるようなことにならないようにとも思ったり、もうっ・・
2部の終わり、自分も親御さんたちの話に背中を押されて、最後の挨拶で自分の親のことを話そうと
思い立ち、「実はこの会場に両親が来てくれているんです。ひっそりとですが座ってくれているのです。」
と伝えました。会場の皆さんは、そのサプライズに大いに驚かれてました。
今回の企画は自分の家族のこと親のことを思い描きながら考えたものでもありましたと話しました。
参加されている市民の多くの方が親の立場の方々だったと思います。
皆さんそれぞれに苦労があったと思いますし、子育ての大変さ、親子関係の大変さに共感しながら
家族の会の親御さんの話を聞いてくれてたと思います。
自分の親も、どのような思いを持ってここに座ってくれているか・・・
相当な思いの中でもこの会場に来てきてくれた、どこかに座ってくれている自分の両親の勇気に
出来れば皆さん応援の拍手をいただけませんでしょうか?なんて、すごい気恥ずかしいお願いをしたところ
割れんばかりの大きな拍手が両親に向けられました。
そのときの親の顔は・・
自分は恥ずかしさと、見たら親が分かるとの思いもあったりで見れませんでしたが。
こんなドラマティックな展開で、参加された皆さんを大いに心揺さぶった形で終わったのです。
自分たち家族は、この向き合いが出来るまでに何年も何年もの時が必要でしたが、
今回のイベントをきっかけに、ようやくながらでも少し舵を切ることが出来ました。
自分たち家族にとっては大きな大きな一歩になったのです。
イベントの翌日、恐る恐る実家に顔を出し、昨日のお礼を伝えに行くと
非常に明るく穏やかにいる両親がいました。
イベントのこと、自分の姿、悪くなくとってくれてたようです。
今までにない、向き合いの話が親子の間ですることも出来ました。
こんな時が来るとは・・・涙
家族の皆さんから、親というのは子供のためなら強くなれるんだ!何だってする!!と
親のすごさ、愛情を伝えてもらえましたが、自分の親もそのとおりだったのです。
このイベントに参加するにあたって、どれほどに葛藤して来てくれたことでしょう・・
あれほど嫌がっていた母親が本当に来てくれた。
深い話になると逃げ出していた父親が、後でみんなでお食べと差し入れまで持って来てくれたのです。
イベントを終えて、ようやく落ち着いた夜中に一人
本当にありがたいことだなあ~と、ボロボロと嬉し涙を流しました。
親って本当に有難い。本当に嬉しくて嬉しくて・・。
今まで複雑な気持ちが多くて素直に感謝できないでいた両親に対し
「本当にありがとう」という素直な気持ちになれた。そんな気持ちになれるなんて思いもしなかった
そんな関係だったのです。
子供の甘えだと言われようとも、実の親に本当の自分を見つめてもらえない、
本当の気持ちを伝えられないというのは、本当に辛いものです。
本当の自分に向き合ってもらえない、自分を見てくれてない親とどういう関係を持てばいいのか
どう愛情を向けられるというのか・・そんな複雑な思いでいた自分でしたが
ようやく、素直な親子関係になれるスタート地点に立てたような、そんな気持ちになれたのです。
どんなに嬉しかったか・・・本当に嬉しかったよ。
たぶん生まれて初めてではないかと思うのですが、両親に素直な気持ちで
感謝を伝えられたことが本当に嬉しかったのです。
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