ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

松山市保健所へゲイ向け予防啓発のお願いに!

2006-12-19 01:12:49 | Weblog
先日、松山市保健所に行ってきたことの報告を書いておきます!!

松山市の人権啓発課から保健所の感染症対策担当の方をご紹介いただき
L.s.Eの代表と俺で訪問してきました。

相手は感染症対策担当の保健士の女性2人と医監の男性2人。
出席予定だった地域保健課の課長さんは市議会で都合がつかなかった。

市としても厚生労働省からゲイコミニティ向けの予防啓発に取り組むように
指示が出ているけど、どう関わればよいか悩んでいたそう。

今回、松山でもゲイコミニティとの窓口ができていきます。

医監の方は実際のHIV検査の問診をしている方。
問診の様子などもざっくばらんにお話聞かせてもらった。

俺たちはゲイであることをばれる事を非常に恐れているため、あまり問診の時に
突っ込んでほしくないことなどこちらの立場を話した。

検査にゲイが来る可能性が高いことも理解されていて、皆さんなりに勉強されて
いてありがたいことでした。今後私たちの交流でよりよいものに変わっていくだ
ろうと思いました。

とても熱心な方々です。
検査の申し込み数も多い県の保健所と違い、問診時の相談にゆっくり乗ってくれる
用意があるようです。

松山には県と市で2ヶ所も検査できる場所があるので、こう言った点も使い分ける
といいかもしれませんね。


医監の方は学校での保健指導授業も行っているそうで、学校からの要望があれば
出向いているそうです。体育館とかに学年生徒を集めて性感染症の話をします。

その授業の中で、なんと現状でも性的マイノリティノことを取り上げてくれて
いるとのこと!

性のグラデーションや同性愛であってもおかしくないことの情報発信をしていただいています!!
本当にありがたい思いがしました。

「ホモは差別用語です」とかを説明すると、知らなかったと言う生徒も多いそうです。

最近の性教育バッシングは現場でも感じるか?という点は
言われてみれば授業の要望がこなくなった学校も出てきているとか

学校によっては保健担当の教師が変わると、コンドームの使用説明はだめだとか
性器を見せるスライドは使わないでとか注文してくることもあるらしい。

やっぱり何か良くない方向に変化しているようだけど、
今回の保健所の方のように熱心に考えている人も多いことは心強いことだなあ
と感じました。

学校が性教育については保健所などの出前授業に任せている様子を感じるけど
もし呼ばなかった年度では、その学年はどうしてんだろう?

予防啓発への協力では、保健所が作っているチラシやポスターを預かって
こちらでも配ることにした。

また、来年に市で作成のチラシ関係はこちらの意見も参考にしてもらって
一緒に作りましょうという話にも!

こちらのパンフレットなども見せて予算的に協力いただけないかも
検討いただくようにお願いした。

そして、こちらで作っているポスターに保健所の名前を入れてもらえるか?
とかいったことも十分実現可能そうな話が出来た。

また、検査場所や検査過程を取材して、ゲイサイトなどで公開していきたいとの
申し出をすると、ぜひお願いとのこと。

実は検査日に保健所に行っても、プライバシーの配慮で検査の場所が少し
分かりにくくなっているそうだ。

検査に行きやすくするために、どんな場所でどんな風に検査をするか?
こんな問診を受けて・・と事前に分かると安心できますよね。

一緒に協力して作れそうです。
そもそも市が作ったらよさそうだけど、使えるホームページにも各課の制限が
あるらしい・・。

他にも保健所では養護教諭向けのセミナーとか勉強会などもやっているようで
人権啓発課で行ったような性的マイノリティの研修会をやってみては?と
話を持ちかけてくれた。ぜひお願いしたいです。

いろいろ一緒に仕事が出来ていけそうですよ!!
2時間弱、お互いに充実したお話が出来ました。

それに実際の実務をやってきている人たちだけに、話していても反応が早い!

こうやって協力いただける方が広がっていくことは
素晴らしいことだなあと有難く思った懇談でした。

やっぱり堂々と面と向かっていくと、すごく切り開いていけるね!
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「武士の一分」を観てきた

2006-12-17 01:06:02 | Weblog
山田洋次監督の時代劇3部作。そつなく楽しめる。

どの作品にも見られるのは、今の日本には無くなった
清貧さというか、武士の倫理の高さとか、
静かな生活の素敵さを見せられます。

木村拓哉もボーっと気だるい下級武士をうまく演技してて嫌味はありません。
太刀さばきなどはなかなかのものです。

とてもやさしく、とてもしみじみいいなあと思える2時間でした。

映画とは別に、昔の男性(特に武士の)はとても恵まれた環境にあったのだなあ
と再認識。

妻との関係も、徹底的に上下関係があるのが前提だ。
主人が食事する間に一緒の食事は取らず妻は世話をする。
離縁を出来るのも夫だけが判断できる。
家の中ではどしっと座り込んでいればいいのですね。

それと、武士にとって武芸に秀でていることは出世のうえでも重要な要件に
なるのですね。
上昇志向のある上司役の人も免許を持っていることからそんなことを思いました。
人間関係上の力関係では結構そこが反映される部分があるのでしょう。

刀を扱えるというのは誰でも出来ることではないのだ、なんてことも感じた。

主役の彼は免許を持つほどの腕前を持ちますが、ただの毒味役で
風体は上がりませんが。

下級武士だといても使用人を雇わねばならないし、通勤の行き来には
使用人に荷物を持たせる、体裁をとるのも大変です。

うるさい親類付き合いは今も変わりませんね。桃井かおり、そのまんんまです。

しみじみいい映画で十分に楽しい作品だが、スコーンとこれはすばらしい!
といった驚きに満ちたもんじゃない。

3部作の世界に浸りたい方には裏切られること無く見せてくれます。

映画の内容が盲目の武士というだけあって
俺の場合は、弱視の彼氏くんのことを思わない訳にはいかなかったが
優しい気持ちで観れました。

朝日新聞の記事でキムタクがこの映画のインタビューに答えていた。

最近のいじめや自殺に関連して何か伝えたいことは無いか?という質問に

「自殺ができるなら、身を捨てる思いで生きてみて欲しい」と
言ったことが書いてあった。

これは成功者というか、強い意識がある人の考え方でしょうねえ。
そういう考え方も出来なくちゃいけないけれど、今追い込まれている人には
通用しませんよね。それもキムタクにそんなこと言われたくね~でしょ。

武士の一分
http://www.ichibun.jp/
http://event.movies.yahoo.co.jp/theater/ichibun/index.php

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昭和天皇を描く映画「太陽」を観た

2006-12-16 03:36:15 | Weblog
昭和45年生まれだからおじいさんの昭和天皇しか知らない。
思えば昭和の18年と平成の18年を生きたのですね俺も。

「あっ、そう」と大らかで明るい性格の方でした。

しかし、話を聞いていてもなんとなく会話が食い違う、ちょっとはっきり
しないところを感じる方でもあったなあと思い出した。

映画でイッセー緒方が演じているが、生き写しのような気になってくるのです。
昭和天皇の独特の不思議さ?子供っぽいいたづらな面もたくさん見せていきます。

終戦後、マッカーサーに会うところからは見ていて妙な感覚になった。
監督の言う「ヒロヒトはすべての屈辱を引き受けた」というシーンが次々と。

見ているとね、あれだけ純粋な人をアメリカの俗物に触れさせることが、
日本人として申し訳なってくるのですよ!

たった一人で連れて行かれ、アメリカの軽々しく天皇を扱う様子
天皇がうなぎ研究の話などをし始めると、マッカーサーは話の腰を折って
席を立つなど小馬鹿にした扱い。

昭和天皇に口移しでタバコに火をつけてみたり、
この妙な大人をわざと一人にしばらくほったらかしにしたら?と実験してみたり
蝋燭を消して回って一人遊びし始める天皇を隠れ眺めたり。

日本人の感覚ではあっと驚くシーンが次々。

これらのシーンでは、日本そのものを軽く扱われたような気に
なってくるんですよ。

こんな自分にも日本人の血が流れているのだなあ、としみじみ思える。

そんな扱いをされても紳士でいる昭和天皇は、世間離れなどと言うものではなく
信じられないほど高貴に見えてきます。

こういうことが実際あったのでしょうね。

昭和天皇は世間を知らず自分でドアも開けたことが無く、自分でどこへ行けば
いいかも分からないような、いわば純粋培養というか・・・
そう、本当にお守りさしあげねばならないお方といった感じ。

それなのに外国のマスコミの写真撮影を求められ好奇の対象として撮影させられる。
記者の要望に、まじめな天皇は答えてしまう。おどけたポーズをサービスする。
それがチャップリンのように映り世界へ配信・・

これがあの大日本帝国のトップなのか?と驚いたにちがいない。

しっかりした物を言うかと思うと、妙な子供じみた行動をしたり。
賢いのか賢くないのかも分からない。会話も基本的に成り立ってない。

皇后との対話も何か噛み合っていない、
すべてを承知してるかのように皇后も適当に応対している(あしらってる)ふう。

戦時中の御前会議でも、研究所での言動も、言うなら天皇の言葉は
すべて「独り言」・・

聞いている大臣たちも意味が分かったのか分からなかったのか?
強いリーダーシップを求めもしないし頼りもしない。
あてにもしてない。御前会議とは何のためやら・・そんなことも全部わかって
いたのでしょうけど。

ただただ、本当にこの方は孤独であったのだろうなと思えて堪らなくなってくる。

この昭和天皇の徹底した自己を出さず臣民のための存在であるようにしたことで、
臣民が望むからと戦争の開始も認めていく。

国民は国民で、天皇のご意思だと信じて
国民は過度な期待と妄想を持ってしまったのか?

昭和天皇本人の、重大な問題。
他人との意思疎通、コミニケーションが難しかった方なのかもしれない
ことがこの国の悲劇だったのではないか?と思えてきます。

このことが日本の行く先にどういった形で影響してしまったか?
昭和天皇の人となりがもっと知りたくなってきた。

誰ともまともな会話は成り立ったことはなかったのではないだろうか?
天皇にしても何を聞いてもまともに答えてくれる人はいないし、
何を話しても相手が緊張してしまい、本質を語り合える相手もいなかった。

あんな立場で生まれたときから腫れ物を触るような扱いをされたら
そうなってしまうかもしれませんね。

すべて独り言扱い、何を求めても自分の意思と違う答えが待っている・・
何ともいえぬ孤独感・・・
それでも毎日同じ公務を果たされていっただろう日々が想像される。

なんとも救いのない悲しさが後を引く作品になっています。

さて、昭和天皇の人となりを描くなんてことは、日本ではとんでもないタブーと
言うか絶対無理な状況は続いていますよね。

これではいつまでも歴史と向き合えないままですが、
崩御から20年近くたっても日本人自らが描くことはできないのでしょうか?

この作品はロシア映画。日本での公開も相当時間がかかった。
しかし、この作品を見れたことは本当に良かった。

日本という国を見つめなおすいい機会になると思う。見れる人はぜひ!

アレクサンドル・ソクーロク監督作品
「太陽」http://www.taiyo-movie.com/


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遠赤外線パネルヒーターって良いの?

2006-12-15 00:54:48 | Weblog
寝室の暖房を見直したいと考えてんだ。

元は灯油ファンヒーターを使っていたけど空気が悪くなるので、
今はセラミック電気ヒーター。

これも風で誇りを巻き上げ、音がうるさい。
それで遠赤外線パネルヒーターってやつを検討している。

電気屋に行ってもこれってあまり扱われてないよね、ネットで探しても
外国製ばかり。

音も静かで、乾燥もなく、陽だまりのような暖かさとか。
うーん憧れます。

俺の家は木造借家なので冬は寒いです。
寝る部屋も窓からの冷気と隙間風、いろいろ工夫して密閉しようと頑張って
はいますが・・。

昔、同じく体に優しい暖かさを狙ってオイルヒーターを買ったことがあった
けどね、オイルヒーターが何時間頑張っても部屋は暖まらなかったんです。

パネルヒーターも同じようなものだけど、こんど検討しているのは
遠赤外線なので良いのでは?とえらく悩んでいます。

冷えは万病の原因だそうです。
なんとか心地よく睡眠をとれるようにしたいなあ。
コメント (1)
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四国八十八ヶ所を巡ってみたい「ウォーカーズ 迷子の大人たち」

2006-12-14 00:37:20 | Weblog
NHKのドラマで江口洋介主演で四国八十八ヶ所めぐりを描いた
「ウォーカーズ 迷子の大人たち」を興味深く見ている。

俺の住む家の近所にも札所のお寺があって、遍路道も目の前。
白装束の巡礼者もよく見かける。

団体バスで乗りつける人も多いけれど、歩き遍路や自転車で廻る人も多い。
日に焼けた、かっこいい若い子を見かけると、家に連れ込んでお接待!?でも
して差し上げたい!なんて思うこともあります(バカです)

このドラマでも、歩き遍路をする江口洋介の逞しいナマ足が
アップにされるごとに悶絶(もーバカ!)

さて、お遍路さんに親しんでいる四国の人は、人生のうちでは
一度は遍路に出たいと思っている人は多いと思う。

俺もいつかは!なんて思っている。
何度かまわって経験したら、自宅を遍路宿にして来る人と人生を語らって
みたい、なんてことも思ったりする。

特に俺はもともと、忙殺されている会社員生活から距離を置いて
自分と向き合って静かに歩いて廻ってみたい、という気持ちが強いのです。

昨日の事件のこともあって、余計その思いが強くなっています。

通勤でそのルートを今日も通ったが、これも結構苦痛かもしれませんね。

事件が新聞記事に載っているのを読むと、実際に起こったことと違うこと
が書かれたもんだから、振り返ってじっくり思い出してしまうし、
会社の事務所からはそのビルも見えるのです。

何かが落ちるのが怖い。
街路樹の木の枝から葉っぱが落ちるのさえ恐ろしいのです。

もう少しゆっくりボーっとできる時間がほしい。
けれど、今は年末の忙しい時だ。
とりあえず週末までの辛抱と鞭打ってやってます。

ドラマでは現実世界と遍路の世界を交互に描きながら遍路に出る人それぞれが
抱えている悩みが語られていきます。

昨日、このドラマを見ていると少し心が安らいだのでこの内容で
今日の記事に書くことにしました。

会社員として、何とか働けているとはいえ、会社の中の実態は同僚同士での
権力闘争の日々。

俺だけはゆったり我が道を行きます、なんて事は許されません。

あらゆる圧力でそのような考えは持ち続けられないように追い込まれていきます。

こんなことを思い悩むようではサラリーマン失格なのでしょうけどね。

サラリーマンにとっての勝利者とは昇格し続ける、上り詰める、
そしてその状態を維持し続けることにあるけど、ピラミッドなのですから
長い会社人生でそのようなことが達成できる人はごく僅かです。
でもこの目指す道を外れると、脱落者にさせられる。

何に対しての脱落者だというのかね?

今は稼ぐために仕方が無いと説き伏せているけど、
大概にしておきたいもんだなあ・・・。

放送は先日最終回。俺はまだ最終回を見てないのですが、いいドラマです。
NHKですから再放送を期待しましょう!

土曜ドラマ「ウォーカーズ 迷子の大人たち」
http://www.nhk.or.jp/dodra/index.html
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今年の漢字は「命」ですが・・

2006-12-13 00:00:14 | Weblog
1年の世相を表す今年の漢字を今年も京都の清水寺で公開された。
「命」だそうだ。

今日、結果的にその言葉に関連したとんでもない事件に遭遇したのです。
改めて今年は自分自身、命を肌身に感じる年だった。

書いてませんでしたが、今年秋には通勤中にバイク同士の事故をした。

俺は数m跳ね飛ばされて空中を舞い、受身で着地するがあばら骨を骨折。
ずいぶん痛みは続いたが、入院するほどのことではなかったのが幸いでした。

ショックで精神的な不安定が若干大変だったくらい。

相手の怪我も対したことなく、お互いのバイクもお金で解決できたことでした。

本当に気をつけなくてはなりませんね。
夏の疲れやら仕事のことやらで視野がずいぶん狭くなっていたのです。


そして、今日。

通勤中バイクで走っていると、目の前20mほどに突然空から
人が振ってきたのです。

今日その文字を書くのがはばかれるので書けませんが、
ビルから飛び降りたようです。人がモノのように落ちてきました。

あまりに恐ろしく無残な光景に、
俺は自分自身を支えるのに精一杯の一日だったです。

こんなことに遭遇するとは・・

目の前で命が簡単に絶たれてしまう、簡単に命を絶つことへの憤りを
感じずにいられません。

あまりにひどいのです。あんなことをするものじゃない。本当に。

年をとって行くと、とんでもないものを見せられるものなんですかね?

命を大切にしようと心から思うと同時に、
命とは、人生とは、と考えずにはいられません。

気分を変えて力強く生きなくてはなりませんが、結構辛いです。
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同性愛者への偏見(人権週間から)

2006-12-11 01:02:13 | Weblog
今週(12/4~)は人権週間でした(過去形)

法務省が人権週間でアピールしている今年の強調事項を
またまた再確認してみましょう。

俺たち同性愛者の関係としては、

「性的指向を理由とする差別をなくそう」
「性同一性障害を理由とする差別をなくそう」
「HIV感染者やハンセン病患者等に対する偏見をなくそう」

などと上げられています。

自分たちへ向けられた偏見は法務省も認める人権問題とされています。
明確に書かれていますね。

自分たち自身のことが人権問題であると聞いてびっくりする仲間は
まだまだ多いです。

そんな意識を持つことすら考えられないほどの抑圧を感じて生きてきたので
自分の現状を納得してしまっているのかもしれません。

自らカミングアウトが出来ない以上、そういう不当な扱いをやめよ!と
主張をすることなんて出来ない、仕方がないと諦めてしまっているのです。

ゲイであることがばれるくらいなら死んでしまいたい。
そこまで思っている人も多いのです。

ばれないよう行動を控えるため、仲間と連携することも出来ず、
相談が出来る相手も無く、家族にも本当の気持ちを話せない。

ゲイである自分を認め、少しは行動的に動けている人でも、
生活をする上では差別を心配し、職場では異性愛者のふりをし、
自分のことで迷惑がかかっては、と心配して家族にも黙っている。

何もかも自分が抱えてしまえば丸く治まるのだ!と押し殺しているのです。

それが俺たちの立場だと説き伏せているのです。

自らが主張できないのであれば偏見にさらされていても仕方が無いことなの
でしょうか?

「異性愛者の殻を被っておれば差別を逃れられる」

そういう方法があるのだからうまくやっていけばいいじゃないか?
と簡単に言う人もいます。

また逆に、被害者感覚で生きたくないというのなら堂々とカミングアウト
すればいいじゃないか?そんなことも簡単に言ってくれる人もいます。

どうにもこうにも・・・これが俺たちの境遇です。

それほどの抑圧がこの社会を覆っているのです。

同性愛者であると自分で思える人は少なく見積もっても3~5%はいると
言われている。20~30人に一人。実態はもっともっと多いだろう。

クラスに1,2名。
これを読むあなたの親類の中にも1,2人いる数なのだ。

自分の家族や子供が、これからも同じような目にこれからもあっていくことを
仕方が無いと言えるのでしょうか?

人権週間を締めくくる今日、それぞれの強調事項の説明が下記から読めます
ので読み直してみてはどうでしょうか?

「第58回 人権週間」強調事項(法務省)
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03.html#57

上の強調事項を読んだ人は気がついたでしょう?
こんな強調事項がつけたされています。

「北朝鮮当局による人権侵害問題に対する認識を深めよう」

時代と言うか、安倍首相の意思を反映してかひょいっと入ってきてます。
解決すべき重大な問題であることは分かりますが、なんとなく妙な気もしますね。

他の強調事項は日本人に向けた、自分自身を振り返ろうというものが
列挙されてますが、この項目については少し毛色が違います。

この拉致問題における人権侵害の原因は日本人自身ではないよね。
それとも政府も多くの日本人もこのことを長い間真剣に考えてこなかった・・
この点を反省しましょうって意味で項目にあがったのでしょうかね?・・

なんだかよく分からないでしょ?
これを書くなら「中国残留孤児の・・」の方はいいのでしょうか。
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ゲイ向けHIV予防キャンペーンビデオ

2006-12-10 03:19:24 | Weblog
12/1エイズデーに関連して
it’s Gaythingさんに教えてもらったビデオがあります。

すごい良い技を教えてもらって、ブログに動画を貼り付けることに成功!!
it’s Gaythingさんありがとう!!
俺のブログにもYoutube初登場です~!
(うーんこれは楽しくなりそうだ 今のところYahooブログ版のみです)
↓こちらへ~
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/44227856.html

で、今回のビデオ、表紙になっている画像は怪しすぎますが、内容はとっても
かわいいアニメで素敵な作品なんですよ!
(だから表紙にはもう少しいいシーンを切り取って欲しかったのにねえ)

ビデオでは3分の間に10代から20代にかけての若いゲイが経験していく
自分探しの旅を描いてます。

絵だけで表現した作品なので言葉は関係なし、誰でも分かります。
なんともキュートなんですよ~!

昨日書いた「その先にあるもっと大切なパートナーシップのことも考えなけ
ればならない。奔放なな性行為は結局自分を不幸にすること、そのことも
確認しあいたいことだ」という大先輩がおっしゃってた内容に通じるものが
あります。

恋愛は自分にあった人を探す旅、ぎこちない恋愛を繰り返しながら
本当に自分にとって大切な人を探していく過程でもある。

その為にはどうしても出会う経験をしなくてはならない。
でも、挨拶のように性行為をしてもいいのか?
寂しさの紛らわせを性行為で埋め続けてていいのか?

そうこうしているうちに、目的を見失っていき、自分にとって一番の相手
との出会いを見過ごしてしまうかもしれない。

今、付き合い始めている人はもっと素敵な人かもしれない、
出会いをもっと大切にしていきたいよね。

ビデオの最後には
「自分にあった大切な人を見つける為にも自分を大切にして生きていこう!」
(だからゴムつけてセイファーセックスね!)
といった意味の文章が出ているそうです。
??英語得意な人、そんな解釈でよいのよね??
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ゲイの出会いとパートナーシップについて

2006-12-09 02:56:51 | Weblog
この間ゲイバーめぐりで廻ったお店ではお客さんの一人が俺たちの活動の話を
一緒に聞いてくれました。年配の方で、大先輩らしい興味深い会話もできた!

最近は昔と比べて、ゲイバーに出なくても相手を見つけられ、ネットなどで
簡単に出会いやエッチができる。

そのことから、最近の「簡単に欲望が満たされてしまうこと」への疑問を
感じているという話をされてた。

俺もそれはよく分かります。
枯渇感?と言うでしょうか、簡単に得られないものを何とか工夫をして
手に入れようとする、そういう欲求こそがエネルギーの源かもしれませんよね。
何もかも手に入るという受身感覚の弊害は日頃から感じます。

出会いを簡単なもの、と思うから簡単に別れてしまったり・・・
そういうところもありますよね。

パートナーシップの大切さという考え方で、自分自身の性の乱れについても
もっと真剣に考えるべきだと話されていました。

今までもゲイは男女以上に自由なエッチが出来る環境にあると言われてきました。
男同士だからと節操なく行為に至ったところは大いにあったろう。

とはいっても、異性愛者の場合でも今では昔は男女の間にあっただろう倫理観?
なんてものも既に崩壊してて、エッチなんて挨拶みたいなもの!なんて感覚は
若者を中心に広がっている。

俺たちゲイだけが淫乱で性欲の塊などと考える必要はまったくないことではある。

ゲイにHIV感染者が多い理由を、「淫乱だからだ」という意見が
身内からも出ることがある、さきほどの大先輩からも同じ発言が出た。

「感染者には自業自得だと言ってやるさ!」

うーん確かに、その面はあるだろうけど感染者に言うのは酷過ぎる、
セックスをする前の、感染する前の多くの人々への警告としては
その調子で注意してあげて下さいよ!とお願いしておいた。

さらに「だけれど禁欲では性感染症の問題は打開できない。特定の相手なら
セイファーセックスしなくても良いという話になる可能性もある」と俺が触れると、

「そのとおりだが、その先にあるもっと大切なパートナーシップのことも
考えなければならない。奔放なな性行為は結局自分を不幸にすること、
そのことも確認しあいたいことだ」と言っておられ、感じ入って聞いた。

大きな人生の視点で、自分自身を、そして出会う相手を考えることは
本当に大切なことだ。せっかくの人生のパートナーと出会うことが出来る
チャンスをセックス優先の出会いをしていると見逃してしまうかもしれない。

匿名性の出会いが多いゲイの世界では、現実ではない夢の出来事のように
思う感覚もあると思う。

ヘテロ社会で疲れた俺たちがたまに自由になれる場所。
その分、現実的なパートナーシップという考えが抜けてしまうところも
あるように思う。

ちょっと気を抜く遊びの世界・・だから危険な火遊びもしてしまう・・。
特定の相手との付き合いも遊びには不要・・とか

自己肯定感の欠如というのが、こんな無責任行動になって現れてしまうもの
なのですね。自分の人生を向き合って、自分自身を生きる大切さにもっと気が
つかなければならないということでしょう。

そうじゃないと、ゲイコミニティなんて考え方にも至らないだろうなあ。

こんな話をしながら、大先輩の方々にはまだまだ説教なり発言を
してもらわければならないぞ!との思いを強くしたのでした。

俺も言っている年長者としての責任、年長者からの伝達というやつだ。

俺たちのいいところは年代差も職業もぜんぜん関わらないはずの人とも
出会えるところがあるよね。

みんなを集めて大先輩たちの生き方を聞く、
そういう機会も作ってみたいものだなと思いました。
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ゲイバーめぐり終了、次は保健所だ!

2006-12-08 01:04:24 | Weblog
HIV予防啓発の説明や、俺らの方ががやってる人権啓発系のプロジェクトの
説明を次々ゲイバー巡って回ってました。

3週間かけて、松山にあるゲイバー7店、ハッテン場1件
一通り回り終えました。

どちらの店も協力的なお話が出来ましたよ。

日頃、ゲイバーに顔を出さない俺でしたが、頑張って行って来た。
ちょっと苦手なところがあってねー。

もっと情報交換にも行きたい気持ちはあるのだけど、
タバコの煙とかきついし、なんだか疲れがドッと来ちゃうんですね。

しかし今回は、俺たちそれぞれの活動も面と向かって説明できて、
ちゃんと実態がある活動だということが伝えられるいい機会になりました。
皆さんから応援の言葉を聞いて元気になります。

そして、またまた次の展開!!
次は、松山市の保健所へゲイコミニティ向けHIV予防啓発グループが
誕生したことの挨拶と、いろいろなことを懇談してくる予定です。

ゲイコミニティでのHIV予防啓発のこと、グループのL.s.Eと一緒に
なって出来ることはないか?検査や問診、相談のときに同性愛者からの
質問が来る可能性は大いにあるが、踏まえて応対できているものか?
とか、俺関連でも性教育の話、同性愛の相談とかも受けると思うので
そのことについても話をしてきたい。

勉強会などが必要ならさせていただくし(笑)

市保健所のほうは課長さんを始め担当者が5人だそうです。
俺たちは2人で話してきます。ビビらないように頑張ってきます!!


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