NHK大河ドラマ「光る君へ」の興味から読み始めたが、いつも児童向けの本しか読んでいない僕には全5巻を読破するのは骨が折れた。詠まれている和歌には現代語の訳がついているものの一応和歌については原文も目を通さなければ読み進めないのでとっても疲れた。この本は後に紫式部と呼ばれる香子の物語と源氏物語が同時並行的に進んで行く構成となっている。源氏物語の話の筋はいくつかの現代語訳で承知していたが54帖書き進むその時点、時点の香子の心持が慮れてとても面白かった。テレビを見た後か事前の一読をお薦めしたい。ドラマがもっとたのしめるでしょう。全5巻はかなりの文字数量となるので覚悟されたし。
千年読み継がれる物語は、かくして生まれた――
帚木文学の集大成にして最高到達点の長編小説〈全五巻〉
父や祖母の薫陶を受けて育った香子(紫式部)は、「いつの日か、『蜻蛉日記』を超えるものを書いてほしい」という早世した姉の想いを胸に、物語への素養を深めていく。夫との短い結婚生活、家族とともに向かった越前での暮らし……その中で、香子はまったく新しい物語を紡いでいく。香子の人生とともに、1巻では『源氏物語』「桐壺」~「末摘花」の帖についても描き出した、著者渾身の長編小説。
著者について
1947年、福岡県生まれ。精神科医、医学博士。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。2年で退職し、九州大学医学部に学ぶ。
毎年見学に出かけるのを楽しみに待っている柳井市の八朔の船流し。
柳井市在住の写真愛好者 毎日写友会 高津貴子さんから写真を送っていただきました。何回見ても楽しい行事ですね。
平安時代に起源を持つこの伝統行事。昔から旧暦の八朔の日(9月1日)に行われて五穀豊穣、無病息災、家族の幸せ、娘の良縁などを祈ってひな人形をのせた小船を海に流していたそうです。この伝統行事を復活させたのは「柳井市 白壁の町並みを守る会」の面々でこの会が主催するようになって24回目とか。
今年は8月20日に開催されました。