Thou hast come running
from the place of thy labors.
Borne on thy shoulders,
Symbolic of thy manhood,
some fussy golden threads.
昔、学生の頃、こんな英語の詩を読まされて意味が分からずウンザリしたあなた。
でもご安心あれ。読みづらいのはこの一句のみ。
訳者は俵万智さんの元の句の「汝」に引きずられてしまったのかな。
職場から
駆けつけて来し
汝の肩に
男印の
黄金(きん)の糸くず
次の句
On a beach,silent,
face to face,holding sparklers,
in our hands;
and the shining droplets
plop down into the sand.
sparklers の意味を知らないとさっぱりだが、分かってみれば砂浜でせんこう花火に見とれる若い二人の青春の情景が目に浮かぶ。
向きあいて
無言の我ら
砂浜に
せんこう花火
ぽとりと落ちぬ
次の句も海が舞台。
And then,your scent
dances on the wind.
You pull me to you
and in that moment,I
become an empty shell.
翻訳者はジャック・スタム(Jack Stamm)さん。ニューヨーク出身のコピーライター、詩人。俳句の魅力にとりつかれて自身でも雀酔の俳号で作品を発表している。
潮風に
君のにおいがふいに舞う
抱き寄せられて
貝殻になる
次の句
I’d feel the same way
If we’d met only one time
on an escalator
one of us going down
the other going up.
スタンさんはすべての句について逐語訳にはしなかったと書かれている。
俵さんの元の句が英語になるとこうなるか。ほんと難しい。僕にはお手上げの世界。
上り下りの
エスカレーターすれ違う
一瞬
君に会えてよかった
次の句
He loves me,
he loves me not.I’d be
all right if I had
one love,say,for each
of the counted petals.
この英語対訳版の出版は俵さんからの方ではなく、スタムさんからの申し出だそうだ。
作者の気持ちが100パーセント翻訳できているかどうかはやや疑問なところだが外国の方にも初々しい乙女心を現代に蘇らせた俵さんの世界が紹介されることは喜ばしい。
愛してる
愛していない
花びらの数だけ愛が
あればいいのに
次の句
Right below
an orenge glowing sky
over Kujukuri
I come nestling up
to little monochrome you.
オレンジの
空の真下の九十九里
モノクロームの君に
寄り添う
最後はご存知この句。
Because you told me,
“Yes,that tasted pretty good.”
July the Sixth
shall be from this day forward
Salad Anniversary.
直訳だが英語版も悪くない。
「この味がいいね」と君が
言ったから
七月六日は
サラダ記念日
スタムさんのあとがきの一部をご紹介する。
「略 それはいつもやるせなく、絶え間なく恋をしている万智さんの恋の歌についてもいえる。だが、恋人のために海景を繰り広げ、オレンジ色の夕焼けの中にそっと彼に寄り添うという歌を読む度に、私は一人の男として歌の中の男性たちが羨ましくて仕方がなかったとここで告白しておこう。」
全く同感である。
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from the place of thy labors.
Borne on thy shoulders,
Symbolic of thy manhood,
some fussy golden threads.
昔、学生の頃、こんな英語の詩を読まされて意味が分からずウンザリしたあなた。
でもご安心あれ。読みづらいのはこの一句のみ。
訳者は俵万智さんの元の句の「汝」に引きずられてしまったのかな。
職場から
駆けつけて来し
汝の肩に
男印の
黄金(きん)の糸くず
次の句
On a beach,silent,
face to face,holding sparklers,
in our hands;
and the shining droplets
plop down into the sand.
sparklers の意味を知らないとさっぱりだが、分かってみれば砂浜でせんこう花火に見とれる若い二人の青春の情景が目に浮かぶ。
向きあいて
無言の我ら
砂浜に
せんこう花火
ぽとりと落ちぬ
次の句も海が舞台。
And then,your scent
dances on the wind.
You pull me to you
and in that moment,I
become an empty shell.
翻訳者はジャック・スタム(Jack Stamm)さん。ニューヨーク出身のコピーライター、詩人。俳句の魅力にとりつかれて自身でも雀酔の俳号で作品を発表している。
潮風に
君のにおいがふいに舞う
抱き寄せられて
貝殻になる
次の句
I’d feel the same way
If we’d met only one time
on an escalator
one of us going down
the other going up.
スタンさんはすべての句について逐語訳にはしなかったと書かれている。
俵さんの元の句が英語になるとこうなるか。ほんと難しい。僕にはお手上げの世界。
上り下りの
エスカレーターすれ違う
一瞬
君に会えてよかった
次の句
He loves me,
he loves me not.I’d be
all right if I had
one love,say,for each
of the counted petals.
この英語対訳版の出版は俵さんからの方ではなく、スタムさんからの申し出だそうだ。
作者の気持ちが100パーセント翻訳できているかどうかはやや疑問なところだが外国の方にも初々しい乙女心を現代に蘇らせた俵さんの世界が紹介されることは喜ばしい。
愛してる
愛していない
花びらの数だけ愛が
あればいいのに
次の句
Right below
an orenge glowing sky
over Kujukuri
I come nestling up
to little monochrome you.
オレンジの
空の真下の九十九里
モノクロームの君に
寄り添う
最後はご存知この句。
Because you told me,
“Yes,that tasted pretty good.”
July the Sixth
shall be from this day forward
Salad Anniversary.
直訳だが英語版も悪くない。
「この味がいいね」と君が
言ったから
七月六日は
サラダ記念日
スタムさんのあとがきの一部をご紹介する。
「略 それはいつもやるせなく、絶え間なく恋をしている万智さんの恋の歌についてもいえる。だが、恋人のために海景を繰り広げ、オレンジ色の夕焼けの中にそっと彼に寄り添うという歌を読む度に、私は一人の男として歌の中の男性たちが羨ましくて仕方がなかったとここで告白しておこう。」
全く同感である。
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