※※
万が一、
「妊婦さんへのハイキングの勧め!」という風に取られると困るので、
思ったことも含め、ちょっと詳細まで書いてみたところ、
ものすごく長文になってしまったので2回に分けました。
------------------------------------------
妊娠中期・5ヶ月になるとたいていつわり症状もおさまって安定期に入り、
妊婦さんの体調も落ち着いてきてマタニティスイミングやヨガ、ウォーキングを
勧められるようになりますね。
病院でもマタニティエアロビクスとか開催しているところもあるみたいです。
私のところは残念ながらありませんが。
初期の不安な時期を乗り越え、
やっと色々動けるようになり、
楽しんでおきたい時期であります。
私の場合、つわりも早い段階におさまり、
体重が急激に増加している事が悩みといえば悩みですが、
日々元気に仕事にも行けているし、
週末も1駅2駅くらいは散歩で歩いたりしてるので、
かなり順調な方と言えると思います。
念願のハイキング第一弾は、
もうちょっと軽めのハイキングからとも思いましたが、
大山はここのとこ毎年の登り初めで愛着があるし、
ヤビツ峠からの尾根道は特に危険な箇所もなく、
ペースの取りやすい道なので、
大山へ登ることにしました。
ヤビツ峠が770m程度、大山山頂1252m、標高差は約480m。
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標高差500m足らずを、これほど不安に思ったことが
かつてあっただろうか。
------------------------------------------
さて、冬晴れピーカンの2/11(日)、
登山口のヤビツ峠は予想以上にハイカーで大混雑でした。
路線バスもこの峠まで入ってきますが、
前を走っていたバスは登山客満載、立ってる人もいました。
今年は暖冬で、丹沢方面にもほとんど雪は無し、
またヤビツ峠は大山以外にも丹沢主脈にいたる登山口でもあることから、
たくさんの登山客がいるのでした。
いつも、登山口には、
期待7割、不安3割で立つ私ですが、
この日は不安6割。
トレッキングシューズの紐を結ぼうと、前かがみになるも、
大きくなってきたお腹(※注1)がつかえてなかなか結べない、
という状況にさらに不安1割増し…。
(※注1)
おなかの赤ちゃん 妊娠カレンダーによると、
19週現在の子宮の大きさは既に大人の頭くらいあるそうです。
赤ちゃんは25センチくらい。
------------------------------------------
いろいろ不安面もありながら、
なぜそうまでして山に行きたいのか、
まあそれは登りながらゆっくり考えることにしようと思いつつ、
ヤビツ峠の立派な水洗トイレにて準備完了!
ここから山頂まではトイレは無し。
実はこれが今回の不安材料の大きな一つ。(※注2)
(※注2)
大きくなったお腹が膀胱を圧迫し、ものすごくトイレが近くなっています。
今は昼間、1時間間隔。
山頂まで普通のコースタイムで1時間10分。大丈夫かな…。
------------------------------------------
では、ゆっくりゆっくり、出発することにします。
登山道は南西側斜面。
昨年の春先は霜解けで道はぬかるんでいたように記憶していましたが、
今年はそれもないのか、道は乾いており、
明るい尾根道を緩やかに登っていきます。
この尾根道は登りと平坦な道が具合良く交互に現れてくれるし、
途中の展望も良いので、反対側のケーブルカーを使う方の登山道より好きです。
とはいえ、
久しぶりのためか、体重が恐ろしく増えたためか、
はたまた心拍数が上がりやすくなっているためか(※注3)
息が上がり、なかなか普通に歩けません。
団体のおじちゃん、おばちゃんにもズンズン抜かれて行きます。
これが、「得意技=登り」と豪語していた、私の今の姿です。
速く歩くことが目的ではないとはいえ、
もどかしさに多少、へこみます。
少しペース上げちゃおうかな、と空回りし始めると
後ろを歩く隊長が
「ゆっくりでいいよ」
とすかさず声をかけてくれます。
私が参考にさせて頂いている「ママの山ある記」さんのサイト(※注4)にもあったように、
妊婦のハイキングに必要なのは、
理解のある、優しいパートナーの存在です。
また重い荷物もタブーなので、
パートナーに水から食料からみんな持たせることになってしまいます。
しばらくは、友達であろうと、他の人と登ることは出来ないでしょう。
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(※注3)
ウーママカレンダーには、
「心臓が妊娠前の40%から50%以上働いている。
心臓のこの動きに加え、子宮が大きくなり血管を圧迫するので、
特に急に起きあがったりすると、立ちくらみを感じることがあります。」とあります。
(※注4)
「ママの山ある記」さんのマタニティハイキング
子連れになってもすごい…!!
------------------------------------------
ゆっくり歩きながら考えました。
おうちで大人しく家事でもして本でも読んでいれば良いものを、
なぜわざわざこんな時にも山に登ってるんだろう。
普通の倍も時間はかかるし、
人様にも迷惑をかけるかも知れないのになあ。
この日は北風が強くなる、との予報でしたが
樹林帯の尾根道は暖かい日が降り注ぐばかりで、暑いくらい。
たまに開けた場所に出ると、
涼しい、山の風が気持ちを洗います。
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あー、やっぱり私は山が好きだから、
この風や日差しや冷たい空気があるから山に行きたくなるのであって、
いまさら理由って言っても、こじつけになるだけだなあ、と思いました。
いつの間にか1時間が過ぎ、
本来のコースタイムであれば、ケーブルカーからの登山口との分岐に来ているはずですが、
まだ、尾根道も中盤戦、といったところ。
標高が高くなってくるにつれ、
富士山や丹沢の峰々も近くに見えるようになって来ました。
富士山はやはり白いけど、
だいぶ黒いところも多いような、たぶん富士山の雪も今年は少ないのでしょう。
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もうだいぶ前から早くトイレに行きたくて仕方がないので、
休まずにゆっくりペースをキープして進みます。
だんだん、霜柱が大きくなってきて、
ところどころの日陰の箇所では、土の下が凍っているところもあります。
でも全体的に乾いているので、スリップは無さそう。
一応軽アイゼンも隊長に持ってもらっているんだけど、出番無しです。
そんなこんなで、分岐到着は、スタートから1時間半後でした。
------------------------------------------
**ver.2へ、続く!
で、無事登頂・下山は出来たのか?!
待て、次回。
万が一、
「妊婦さんへのハイキングの勧め!」という風に取られると困るので、
思ったことも含め、ちょっと詳細まで書いてみたところ、
ものすごく長文になってしまったので2回に分けました。
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妊娠中期・5ヶ月になるとたいていつわり症状もおさまって安定期に入り、
妊婦さんの体調も落ち着いてきてマタニティスイミングやヨガ、ウォーキングを
勧められるようになりますね。
病院でもマタニティエアロビクスとか開催しているところもあるみたいです。
私のところは残念ながらありませんが。
初期の不安な時期を乗り越え、
やっと色々動けるようになり、
楽しんでおきたい時期であります。
私の場合、つわりも早い段階におさまり、
体重が急激に増加している事が悩みといえば悩みですが、
日々元気に仕事にも行けているし、
週末も1駅2駅くらいは散歩で歩いたりしてるので、
かなり順調な方と言えると思います。
念願のハイキング第一弾は、
もうちょっと軽めのハイキングからとも思いましたが、
大山はここのとこ毎年の登り初めで愛着があるし、
ヤビツ峠からの尾根道は特に危険な箇所もなく、
ペースの取りやすい道なので、
大山へ登ることにしました。
ヤビツ峠が770m程度、大山山頂1252m、標高差は約480m。
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標高差500m足らずを、これほど不安に思ったことが
かつてあっただろうか。
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さて、冬晴れピーカンの2/11(日)、
登山口のヤビツ峠は予想以上にハイカーで大混雑でした。
路線バスもこの峠まで入ってきますが、
前を走っていたバスは登山客満載、立ってる人もいました。
今年は暖冬で、丹沢方面にもほとんど雪は無し、
またヤビツ峠は大山以外にも丹沢主脈にいたる登山口でもあることから、
たくさんの登山客がいるのでした。
いつも、登山口には、
期待7割、不安3割で立つ私ですが、
この日は不安6割。
トレッキングシューズの紐を結ぼうと、前かがみになるも、
大きくなってきたお腹(※注1)がつかえてなかなか結べない、
という状況にさらに不安1割増し…。
(※注1)
おなかの赤ちゃん 妊娠カレンダーによると、
19週現在の子宮の大きさは既に大人の頭くらいあるそうです。
赤ちゃんは25センチくらい。
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いろいろ不安面もありながら、
なぜそうまでして山に行きたいのか、
まあそれは登りながらゆっくり考えることにしようと思いつつ、
ヤビツ峠の立派な水洗トイレにて準備完了!
ここから山頂まではトイレは無し。
実はこれが今回の不安材料の大きな一つ。(※注2)
(※注2)
大きくなったお腹が膀胱を圧迫し、ものすごくトイレが近くなっています。
今は昼間、1時間間隔。
山頂まで普通のコースタイムで1時間10分。大丈夫かな…。
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では、ゆっくりゆっくり、出発することにします。
登山道は南西側斜面。
昨年の春先は霜解けで道はぬかるんでいたように記憶していましたが、
今年はそれもないのか、道は乾いており、
明るい尾根道を緩やかに登っていきます。
この尾根道は登りと平坦な道が具合良く交互に現れてくれるし、
途中の展望も良いので、反対側のケーブルカーを使う方の登山道より好きです。
とはいえ、
久しぶりのためか、体重が恐ろしく増えたためか、
はたまた心拍数が上がりやすくなっているためか(※注3)
息が上がり、なかなか普通に歩けません。
団体のおじちゃん、おばちゃんにもズンズン抜かれて行きます。
これが、「得意技=登り」と豪語していた、私の今の姿です。
速く歩くことが目的ではないとはいえ、
もどかしさに多少、へこみます。
少しペース上げちゃおうかな、と空回りし始めると
後ろを歩く隊長が
「ゆっくりでいいよ」
とすかさず声をかけてくれます。
私が参考にさせて頂いている「ママの山ある記」さんのサイト(※注4)にもあったように、
妊婦のハイキングに必要なのは、
理解のある、優しいパートナーの存在です。
また重い荷物もタブーなので、
パートナーに水から食料からみんな持たせることになってしまいます。
しばらくは、友達であろうと、他の人と登ることは出来ないでしょう。
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(※注3)
ウーママカレンダーには、
「心臓が妊娠前の40%から50%以上働いている。
心臓のこの動きに加え、子宮が大きくなり血管を圧迫するので、
特に急に起きあがったりすると、立ちくらみを感じることがあります。」とあります。
(※注4)
「ママの山ある記」さんのマタニティハイキング
子連れになってもすごい…!!
------------------------------------------
ゆっくり歩きながら考えました。
おうちで大人しく家事でもして本でも読んでいれば良いものを、
なぜわざわざこんな時にも山に登ってるんだろう。
普通の倍も時間はかかるし、
人様にも迷惑をかけるかも知れないのになあ。
この日は北風が強くなる、との予報でしたが
樹林帯の尾根道は暖かい日が降り注ぐばかりで、暑いくらい。
たまに開けた場所に出ると、
涼しい、山の風が気持ちを洗います。
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あー、やっぱり私は山が好きだから、
この風や日差しや冷たい空気があるから山に行きたくなるのであって、
いまさら理由って言っても、こじつけになるだけだなあ、と思いました。
いつの間にか1時間が過ぎ、
本来のコースタイムであれば、ケーブルカーからの登山口との分岐に来ているはずですが、
まだ、尾根道も中盤戦、といったところ。
標高が高くなってくるにつれ、
富士山や丹沢の峰々も近くに見えるようになって来ました。
富士山はやはり白いけど、
だいぶ黒いところも多いような、たぶん富士山の雪も今年は少ないのでしょう。
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もうだいぶ前から早くトイレに行きたくて仕方がないので、
休まずにゆっくりペースをキープして進みます。
だんだん、霜柱が大きくなってきて、
ところどころの日陰の箇所では、土の下が凍っているところもあります。
でも全体的に乾いているので、スリップは無さそう。
一応軽アイゼンも隊長に持ってもらっているんだけど、出番無しです。
そんなこんなで、分岐到着は、スタートから1時間半後でした。
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**ver.2へ、続く!
で、無事登頂・下山は出来たのか?!
待て、次回。