いにしえの詩文や詩人の残した名言から・・・
最近は便利な物、興味深い物が沢山目につく。つい買ってしまう物もある。そうすると更に次の物が欲しくなる。こうして次々に物を買い、いつしか我が家は物と本だらけになった。それでもあれが無い、これが欲しいと思う日々。ある日、夢の中でホラティウスに笑われてしまった。
Semper avarus eget.
(ホラティウス 書簡詩)
人の欲に際限無し。貧しい者ほと貪欲だ。浅ましさが益々己の品位をおとしめる。しかもそれを全く自覚しない。まるで中韓露米みたいだが、彼らに限ったことではない。そういう思いは大であれ小であれ我々の身近な所にも巣食っている。そう。あなた自身の中にも。かといって無欲になんかなれっこない。それは現実を活きる者にとっては無意味な事だ。本人は良いかもしれないが周囲に多大な迷惑をかけるだろう。とどのつまりはそこそこのポイントを見つけてそこに安住出来ればこんなに良い事はない。「吾、唯足るを知る」という言葉もある。「人の倍冨めば人の倍余計な苦労をする」という言葉もある。己の器に見合ったところで満足するのが人の道にはずれない目安なのだろう。