おだにゃら記

地元小田原市中心のフィールドワーク備忘録。
歴史、神社仏閣、あとはいろいろ。


酒匂川水系メダカの保護区

2022年06月07日 10時24分00秒 | 小田原のいろいろ
今年からビオトープを始めたこともあり
メダカへの関心が高まってる私。

日本には古くから地域特有のメダカがいるがそのほとんどが絶滅の危機にあるという。
小田原にも特有のメダカがいて、小田原メダカとか酒匂川水系メダカとか呼ばれている。

童謡「めだかの学校」発祥の地である荻窪には水車小屋などを備えた観光スポット、めだかの学校がある。
最初は小田原メダカを放流したのだろうが、現在はほとんどはヒメダカになってしまっている。
あくまで「めだかの学校」ゆかりの記念スポットであり、希少な小田原メダカが生息しているわけではない。



(wikiより)
おなじみのヒメダカ。うちにもいる。


こちらが小田原メダカ。
黒いメダカなんだけどパッと見は茶色かグレーに見える。


本物の小田原めだかを保護育成している場所がこちら。


酒匂川の用水路沿いに設けられた小田原メダカ保護区。

周りには水田や民家しかなく、google mapには載ってないし駐車場も何もないのでこの案内板に気づく人は少ないと思う。
むしろ気づかない方がいいのかも。




大きな木が素敵な雰囲気の池。






稲が植えられてる箇所も。


近づくと一斉に流れ去る魚影。
季節もいいし、思ったよりたくさんいる。
メダカって泳ぐの速いんだなと変な感心。



こうやって保護区を作っても
外来個体による遺伝子撹乱を完全に防ぐのは難しいようで。
特に最近のめだかブームによる改良品種が上流で発見されることが多くなり
保護区への影響が懸念されている。


神奈川県立 生命の星・地球博物館
「自然科学のとびら」より


さらに今年に入りこんなニュースが

有料記事なので全部読めないけど。


保護区のすぐ近くで工業団地開発しちゃうよ。
でもメダカたちには影響ないようにするから大丈夫だよ〜 という小田原市。

って大丈夫なわけないじゃん。


もう一歩踏み込んだ保護政策を取らないと
近い将来小田原メダカは本当に絶滅してしまいそうだ。





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