記憶の中のメキシコ

1979年の最初にメキシコを訪れそれから何度となく渡航していましたが、最後に訪れてから早10年が過ぎてしまいました。

メキシコの田舎町

2006-09-28 | 
この写真の町は、私にとってある思い出のある町です。

私がモンテレィに住んでいた頃、ある夜、ある飲食店でアパートの鍵を落としてしまいました。偶然にもある友人がそれを拾って持っている事がわかったので、受け取りにこの町まで行った事があるのです。

バスに乗り、人気の無いこの町で降り、連絡をとるため公衆電話を探しました。でもそんなものはありませんでした。その友人の電話番号は聞いているものの、住所は知りません。町を歩いていると、扉の開いた家が一軒だけあり、中でおじさんが二人話をしていたので、聞いてみることにしました。すると中に入るように言われ、入って行くと、冷たい飲み物を出してくれました。それで事情を話すと「電話ここにあるから使っていいよ。」と言ってくれました。そして友人がそこに迎えに来てくれましたが、聞いたらそこは警察署だったのです。

町には人影はほとんどなく、看板もなく(警察署の看板ももちろん無し。)、半ばゴーストタウンの様でした。この写真を撮った時は、それから17,8年経っていますが、道路が舗装されたぐらいで、変っていませんでした。(警察署がどこだったのかもう忘れました。)

暑い日の午後、気だるいこの町を歩いていた時の事は、いかにもメキシコという雰囲気を強烈に記憶に焼付けました。


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