記憶の中のメキシコ

1979年の最初にメキシコを訪れそれから何度となく渡航していましたが、最後に訪れてから早10年が過ぎてしまいました。

メキシコの住宅-C

2006-09-30 | インテリア
中庭に置かれた石の彫刻です。

この様な大きな住宅は、設計段階で彫刻などの美術品を入れてゆく計画をたてます。そして建築の一部としての予算もくみます。

施工に入る時、職人さんに工事を依頼するのと同じように、美術作家さんに作品の依頼をする事が多いです。材質や大きさなど、建築内の置かれる部分との調和を考えながら制作されます。

メキシコの田舎町

2006-09-28 | 
アドベと呼ばれる日干し煉瓦で躯体が造られています。

普通はわかりませんが、壁の表面が剥がれ落ちると、壁の中がわかります。
この家は老朽化して、もうだいぶ壁が崩れていました。もちろん誰も住んでいません。

メキシコの田舎町

2006-09-28 | 
この写真の町は、私にとってある思い出のある町です。

私がモンテレィに住んでいた頃、ある夜、ある飲食店でアパートの鍵を落としてしまいました。偶然にもある友人がそれを拾って持っている事がわかったので、受け取りにこの町まで行った事があるのです。

バスに乗り、人気の無いこの町で降り、連絡をとるため公衆電話を探しました。でもそんなものはありませんでした。その友人の電話番号は聞いているものの、住所は知りません。町を歩いていると、扉の開いた家が一軒だけあり、中でおじさんが二人話をしていたので、聞いてみることにしました。すると中に入るように言われ、入って行くと、冷たい飲み物を出してくれました。それで事情を話すと「電話ここにあるから使っていいよ。」と言ってくれました。そして友人がそこに迎えに来てくれましたが、聞いたらそこは警察署だったのです。

町には人影はほとんどなく、看板もなく(警察署の看板ももちろん無し。)、半ばゴーストタウンの様でした。この写真を撮った時は、それから17,8年経っていますが、道路が舗装されたぐらいで、変っていませんでした。(警察署がどこだったのかもう忘れました。)

暑い日の午後、気だるいこの町を歩いていた時の事は、いかにもメキシコという雰囲気を強烈に記憶に焼付けました。

メキシコの田舎町

2006-09-28 | 
メキシコの住宅-Cを紹介する前にチョッと一休み。

ここでメキシコの田舎町でも見て下さい。
モンテレィという北部の都市の西にガルシア鍾乳洞という所があります。写真の町はその手前にある田舎町です。日干し煉瓦で躯体が造られています。

大きな町にある良い建物は石(シジャールと呼ばれる石)で造られていますが、現在はそんな石を扱える職人さんもほとんどなく、コンクリートブロックにとって変られました。夏の暑い昼間に、シジャールで出来た建物に入ると、ひんやりして気持ちいいそうです。