インタビューで聞く事は、事の流れではない。
その人の『思い』だけでいいのだ。
事の流れは、後でナレーションをつける方がわかりやすい。
その『思い』を聞き出す為に、事の流れから聞いていくこともある。
『思い』が聞き出せていないインタビューは、作品にとってジャマになる。
『思い』は、どんなイメージカットをつなぎ合わせても再現できないし、
イメージカット化すると『思い』を歪曲してしまう。
そしてその『思い』をインタビューで聞き出せたら、
できる限り編集せず、余分な絵もインサートせず、
その人の言葉だけで見せるようにしなければならない。
編集で短くしたり、加工しては、語ってくれた人に失礼であるし、
その人の『思い』は伝わらない。
編集とは捨てることだが、間や息遣いは捨てるべきではない。
日本には古くから「言霊(ことだま)」という言葉がある。
「言霊」とは、言葉に宿ると信じられた霊的な力のことだ。
インタビューとは、まさに「言霊」を引き出す作業なのだ。 . . . 本文を読む