いまから20年ほど前のPR映像の世界はまさに下剋上の時代に突入し、
価格競争に負けた古い体質の老舗フィルム会社は次々と撤退し、
増えすぎた新生プロダクションも行き詰まりを見せ始めていた。
そんな中で新たな活路として「出販ビデオ」に賭けるプロダクションも出てきた。
そんな中でも成功事例はある。
日本映画新社・大阪支社次長の米虫 進氏が、
退社後立ち上げた㈱アドボックで制作した「警備員教育ビデオ全5巻」。
売価は記憶にないが十万円は超えていたと思う。
不景気が始まりだし、タクシーの乗務員か、警備員に転職する人が増え、
警備会社も増えていたが、採用した人をしっかりと教育して
優秀な警備員として企業に出さないと信用が勝ち取れなくなっていた。
そこをついて「警備員教育ビデオ全5巻」を警備業界という限定市場に
出そうという企画である。
ビデオは石丸 博也氏(ジャッキーチェンの声優)が
進行役を務めるドラマ仕立てになっている。 . . . 本文を読む