ウニは遠くから見ると黒い丸だが、近くで見るとトゲだらけだ。
作品の責任者(プロデューサーやディレクター)の描く
イメージの内側から、スタッフのトゲがガンガン出てきて突き破る。
それを容認するには相当の度量がいるが、
そのトゲを「ヨシ」と出来る度量を持てば、
核の丸よりもトゲの分だけ大きな丸になる。
しかもトゲに触ると痛いが、スタッフとして取り込めば鎧にもなる。
プロデューサーやディレクターは制作現場では頂点に立ち、
問題点を解決していかなければならないが、
スタッフの柔軟な発想をその権力で封じ込めてはならない。
確かにディレクターがOKを出さなければ次には進まない。
だから己がNGと感じたなら必ず理由を述べ、
スタッフに再構築を依頼すべきである。
しかし仮に己がOKであった場合でもすぐにOKを出すのではなく
まずスタッフに確認してほしい。 . . . 本文を読む