その１１２.９６８９（クロパグ)食堂

仕事柄ひとりで出張することも多く、
夜は勘を働かせて一人でも落ち着いて呑める店を探す。
若者が集まりガチャガチャした店は論外だ。
かといって高級店も性に合わない、貧乏人だからね。
まずは勘を働かせて旨い店を探す。イチゲンだからそうはうまくいかない。
これだけでも難易度は高いが、そこに気の利いたお姉ちゃんがいると
チョーluckyてなもんだ。まさに当たらぬも八卦！

これが大阪となるといとも簡単に旨い店が見つかる。
さすがに大当たりとなると難しいが、たいていどこに入ってもハズレはない。
大阪は食に関しては世界一だ。
しかし地方となると大当たりは勿論のこと、当たりも難しい。
「こんな味でカネとるか！？」というハズレが多い。
地元Ｐから「名店」と言われていても、大阪では中の下もザラだ。
私は生まれも育ちも神戸だが、
大学を卒業して初めて勤めについたのが大阪梅田だった。
先輩に連れられアチコチ飲み歩いたが、
「神戸の味なんて、たいしたことはない。飯は大阪だ」と実感した。
とりわけ京橋、十三は朝から飲めるし、エロチック。
安いし、旨いし、ズバ抜けている。
私は住まいが阪急御影なので寄り道は同じ阪急沿線の十三。
定番は鮨屋、焼鳥屋、お好み焼き屋だが、居酒屋も黙っていない。
「千ベロ」という飲ンベエ用語があるが、まさに千円でベロベロになれる。
そんな中で最近ハマっているのが、
十三にできて間のない隠れ家「９６８９食堂」だ。
オーナーが黒バグを飼っていることから屋号にしたとのこと。



魚が新鮮で旨い。煮物や揚げ物、シメの飯までハズレがない。
しかも男前の姉さんが一人で営んでいる。
茶髪でスタイル抜群！酒もタバコもガンガンいく。
まるで見た目はトラック野郎だが、作る料理は絶品だ。
家庭料理ではない、料亭の味をも彷彿とさせる。
「これどこで買ってきたの？」と口の悪い常連さんはギャグを飛ばす。


　　自分の行きたい店にしたかったというだけあり酒も旨い。
　　写真は「ごろはち」というドブロク。

姉さんには色気もある。
因みに姉さんに惚れた？卸売市場の男前が、
この店の仕入れ担当だからマズい魚が出ることはない。
しかし、この仕入れ担当氏を虜にした姉さんを目当てに来店しても、
仕入れ担当氏のごとく逆に喰われてしまう。めちゃ男前の姉さんだ。
しかし魚大好きで、もう一度恋したい「ドキカツ」チャレンジャーは、
ぜひ来店あれ。旨い魚に男前の姉さん。たまらんぜよ。
ちなみに当社の本年度の２次会は当然のごとく「9689」で行い、
姉さんの「よいお年をお迎えください」で
閉店ガラガラと相成った次第であります。
チャンチャン♪