MAYUMI ART (ソプラノ長谷川眞弓 のブログ )

「歌うは愛する業なり」・・「歌に生き、愛に生き」・・「SWEET SONGS FOR LIFE」・・「優しい歌」

個性が押し寄せる

2009年05月27日 12時03分56秒 | Songs for Children in Classroom(SFCC)
2009.5.26
西宮市内障害者通所施設(正式な名称はわかりません)
SFCCの応援をしてくださる、親しい先生の提案で
この施設で慰問とチャリティーを兼ねたコンサートをしてはどうでしょう。
とのことで、伺いました。先生はここの医務室の先生でもありますので。


午後2時頃。・・職員さんとおやつ作り・・ちいさなホットケーキでした。
重度の障害のかたがたの年齢も幅広く、大人も子供も混じって
にぎやかでした。

その中で帰りがけに、先生から、ちょっとうたってあげて・・・と強く勧められてしまって、
せっかくおやつの制作に工夫して取り組んでいらっしゃるので、「歌うからきいて」というのは遠慮したかった。・・でもみんな喜ぶから。と言われたので
歌いました。

「ちょっと歌いますね!ちょっと聞きなれない高い声ですからびっくりしないでねー、お父さんに、あの人と結婚したいのだけれど、どうか許してーという歌を歌います。」
というとびっくりするほどうれしそうに歓声と拍手が来ました。・・職員さんの拍手が大きいかな・・

BABBO、PIETA、の二つのイタリア語を説明して歌い始めると・・
思い出しても涙が出るのだけど、
ぴかぴかの嬉しい顔で私を見つめるひと、
まっすぐに見れないけどくびをひねってずっと見つめるひと
目をつぶってるひと、
すべての人が強烈な個性で心からきいてくださった。

この心に本物をもっと本物を、と祈りながら歌いました。

私のほうが感動してしまったのです。嬉しかったんです。

また会いに行きますね。
ここで歌うことは心が研ぎ澄まされる感覚。