日常のことばたち

時々落ち込むこともあるけれど、いまを生きるんだ。

天を仰ぐ

2006-08-14 23:01:01 | 日常
今朝、親が福島へ向かいました。

祖母の初盆で。

私もこっちのお墓参りに行ってきました。

妻と妹の。

お盆ということで、駐車場がいつもより混んでました。

いつもより多めに線香に火をつけて、参ってきました。

近況の報告、今の自分、これからの人生。

「どこかで見守っていてくれ。いつか必ず会いに行くから。」

天を仰いだ。



どこかで元気で過ごしているのだろうか。

果たしてまた会えるのだろうか。

この思いは届くのだろうか。



晴れた空に雲が広がっていた。

果てしない空が、どこかへつながっているように感じた。

いっしょに連れていって欲しかったけど、

みんながいてくれるから、まだ逝けない。

いつしか、ジレンマの中を生きることを悟った。

生と死。

その違いは、白が黒でないという程度だろう。

でもその違いに、生きているものは人生を翻弄される。

この生きる力はどこまで続くだろうか。

この心臓はいつまで動くだろうか。

二面的思考が崩れた今の自分は、いつまでもつだろうか。



「未だ生を知らず。焉(いずく)んぞ死を知らんや」 孔子『論語』

:生の意味も知らないのに、まして死の意味など知ることができようか。



孔子も言ってる。

できるだけ死の問題に関わらぬようにと。



とは言うものの、土台無理な話だ。

これが私の人生。

ジレンマの中を、もがきながら歩いていく。

死のうとしても、死にきれなかったものの末路。



それでも、夜の後には朝が来る。

雨の後にだけ架かる虹がある。



だから、もうちょっとこの世界を見ていたいのかもしれないな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする