大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

自分くずし・自分づくり

2010年02月05日 | ヤンボラ・ヤンクラ
 青年期は「自分くずし・自分さがし」が特徴の時代だと言われます。
 
 昨日はヤンクラ(青年教室)の日。そして、万年青年で「校長先生」のオリチューさんのお誕生日。まだまだ退職者の中でもヤング。あの方がいらっしゃる限り、そう「67歳やでぇー。いつ死ぬか分からへんもんに任すな!」と先日もカツを入れてくださった最年長のNさんが元気である限り、「ぽぽろ学校」に退職はありません。
 そのオリチューさんに、青春まっ最中、「自分づくり」に挑戦しているNさんから手作りの誕生日のプレゼントをもらってご機嫌!!

 Nさんの手編みの毛糸の枕クッション。誰も忘れて聞き流している中で、しっかり誕生日を覚えていて、オリチューさんをまだかまだかと待ち構えていたNさんの優しい心遣いに思わず拍手!事務所があたたかい空気に包まれました。多忙に振り回されて心が乾いてしまいがちな生活(私)ですが、事務所を明るくしてくれる出来事でした。

 Nさんの得意は手編みだけではないようです。彼女はピアノ弾きもうまいということが分かりました。前回のブログにTさんが書きましたよね。気持が向いたら子どもたちの前で一曲弾いてね。聞かせてくれたアンパンマンは子どもたちみんな大好きです。

 それと、今度の成人の集いに向けて一生懸命に書いてくれた原稿用紙9枚の「ふりかえりと主張」にみんな感動しました。ぽぽろの仲間とぽぽろは、いつだって仲間を見放さないで見守っているよ。ありがとうね。


 得意・上手をいかに社会(身近な家族や通う場所・人でもいい)と結び付けるか、その体験によって社会(人)から返ってくる言葉や表情、しぐさに共感したり反発したり、考えたりする自分を体験できる。言いかえれば「仲間」(=社会)を体験するということでしょうか?この積み上げが弱いと自分の中に「もう一人の自分」がなかなか形成されないのでしょうか?こうした体験の積み上げによって自分をくずし、自分らしさをつくっていくのでしょうね。

 ただ、一方であまりにも周りの期待にこたえすぎたり、応えてばかりというのも問題だと思うようになりました。「自分くずし・自分づくり」というのはそういうことではないのですね。これも自分を見失うことになるんですね。障害のある子どもたちの中には「できる」「できてほしい」という過大な周囲からの評価と期待によって、背伸びして頑張りすぎることも起きます。また、分からない、イヤといえずに周囲に溶け込もうとして「ふり」をしたりして周りに合わしてしまうということも起きます。

 この一週間はそんなこと、あんなこと…いろんなことを考えさせられました。ホントに鍛えられ、日々成長(いつになっても「自分づくり」)できるこの仕事に感謝です。


 この日、一人で1時間以上かけてやってきたTさんもご苦労様でした。
 持ってきたTさん製作のビーズにみんな驚きました。Tさんの得意の一つ。とても手先が器用ですね。ぜひとも、ぽぽろのヤンボラさんや子どもたちにも作り方を教えてあげてください。
 ただね、Tさんへの押し売りはだめですよ。そういうのを一方通行と言います。
 双方向のプレゼントできる人が現れたらいいですね。


 そのヤングたちの「成人の集い」(今月20日午後5時~)にたくさんお越しください。彼ら青年の主張コーナーもあります。また、昨年「ぼくが大人になったら」というテーマで話してくれた「けんたくん」の今年の主張とパフォーマンスも楽しみです。


 カナダからのお便りをくれたTさん。帰国報告会は3月11日の第2回「学ぶ作業所・専攻科を考えるつどい」の最後に30分の予定です。パワーャCントを使って写真で報告してくれるようです。3月11日の場所は「ぽぽろ」のプレールームに決めました。今度は更に多くの方に集まっていただけそうです。
 2月11日の「つどい」実行委員会もワイワイ楽しくやりましょう。この日はぐっと輪が広がりそうです。みんなで知恵を出し合いましょう。お待ちしています。
 どなたでも参加できますよ!