キッズ学習室の指導の中心的活動は、課題漢字の意味を絵のように視覚的にイメージして粘土で形にすることです。 教えられるイメージではなく、自分のイメージを形にします。
〈粘土造形(使用写真↑)には、★さんから掲載の許可を得ています。〉
★さんのこの日の課題は「建設」。
頭の中のイメージは「レンガを積み上げた壁」だそうです。
意気込んで作り始めた★さん、
途中から時間を気にし始めました。
粘土造形の他にも、学習室でやりたいことがあるのに、思いのほか時間がかかると思ったようです。
粘土のレンガはとても小さく(5ミリ×15ミリくらい)
形を整えては積み上げていますが、短い時間ではなかなか完成しません。
「疲れたー。」と言いながらも
「でも、このやり方で最後まで完成させるんだ。」と手を動かしていました。
作品が途中で倒れたりもしましたが、
「あきらめないぞ」「大丈夫」と
自分に言い聞かせながら作っていました。
イメージ造形の後は、粘土ひもで漢字を作ります。
字がわからない時は、辞書を引いて確認します。
自分が作った文字を修正したい時は、修正してもらいます。
間違いに気づかなかった時や、気づいても直したくない場合は、そのままでOKとします。
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<ぽぽろキッズ学習室について>
読み書き障がいのお子さんが対象です。
基本月2回、約1時間、個別でプログラムを通して向かい合います。
プログラムは、NPO法人SKCキッズカレッジ(前滋賀大キッズカレッジ:読み書き障がいに関する研究や実践を行っているところ)と同じものです。
スタッフはSKCキッズカレッジの研修を受けています。
漢字を覚える学習ではなく、プログラムを通して読み書きの困難さと向き合いながら自分の力で自分なりの方略(やり方)を見つけ出すことを目指しています。
「大阪発達支援センターぽぽろ」は、大阪市鶴見区今津北にあります。
障害児の放課後や長期休業中の居場所づくりを目的とする放課後等デイサービス事業、療育支援を目的とする児童発達支援事業、の2事業を実施しています。
ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育部門です。