大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

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大阪市鶴見区今津北にあります。

蝉採り

2011年07月24日 | 児童デイサービス
夏休み初日の21日。
 自由遊びは綱引きで始まりました。これが学童の面白いところで、始めはMaくんと相撲をしようとしてマットレスを二つ出して、この綱を土俵がわりに使おうと思ったわけですが、そうはいかないのが常。いつの間にかMaくんとバイトのOくんとの綱引きになって、Oくんが引っ張られてみごとにマットレスの上につんのめる。これが楽しくてMaくんは大喜び。そこにいつの間にか子どもたちが加わっていたというわけです。

 それにしてもMaくんの力強いこと!



 この日、FuくんとNaちゃんは虫取りアミとカゴを持参しました。朝から虫取りをやる気満々です。
 先ずは隣のマンションの公園へ。時々叱られる警備員のおっちゃんがいないので心ゆくまでアミを振り回しました。
 

 それからいつもの塩{公園に行くと何故だか静まり返って蝉の声は聞こえません。


 Fuくんに「耳をすませてごらん。蝉の声はどこから聞こえてくんの?」と言うとしばらくして発見しました。そうです、向かいの公園です。
 そちらの公園で7~8匹とったら、何となく公園が静かになりました。そうなんです、蝉たちは今度は逆に反対の公園に避難しているのです。又耳をすませて「あっちや!」ということになり、行ったり来たりの蝉採りでした。
 Naちゃんは今年が蝉とりデビューだった様子。せっかくアミに入った蝉も手で捕まえることができません。「ア~ン、うらべさん入れてよ~」と甘えた声で言います。「自分でとったんだから自分で入れてごらん。かんだりしないよ。」と突き放します。「だって噛まれたもん」と言うので「アミの上からつかんでごらん」と返します。Naちゃんの手はブルブル震えています。つまんでは離しするもんだから、とった蝉を何匹逃したでしょうか?


 これはやっと素手で蝉をつかめてカゴの中に入れたアトの笑顔。蝉を捕って素手でつかんだという夏休み(しまも初日)の思い出がつくれてよかったね。



 Fuくんはさしあたりぽぽろでは蝉採りの名人でしょうか。
 公園は小学校のプール登校の帰り道です。ちょうだいというお友だちに蝉をわけていました。

 この日のオモロイやりとりから…。
 出発するときは
 「おい、ウラベ!行くぞ。ハゲ!」
 「ハイハイ、ほな行こか」
 まるで家来です。が、絶対にアミもカゴも持ちません。持たせます。
 この日のFuくんの収穫は10匹くらいでしたでしょうか?
 「ウラベセンセイ、よかったなぁ~」
 「どうしてよかったん?」
 「いっぱいとれたから」
 帰りには「せんせい」になっていました。

 夢中になって遊べたこと、とれた蝉の量、蝉採り名人のウラベへの尊敬の念?おもわず吹き出してしまいました。
 時々見せるこの使い分けが、彼の意図と重なって見えてきて、面白いです。

 昨日は駐車場の上の木に大きくなった毛虫を発見して、これまた「あのなぁ、ウラベセンセイ毛虫見に行こうよ。どうする?」と朝から「せんせい」で呼んでくれました。去年Fuくんは足裏を刺された経験があるので放ってはおけません。こんな時に頼りになって、最終判断を下すのは私だとFuくんは知っていて「せんせい」と呼んでくるのです。

 ぽぽろでは以前から言っていますように、スタッフに対しては「さん」づけで呼ぶようにしています。学校ではないし、しかも敢えて学校とは区別して、大人があんまり干渉しないでやんちゃできる場にするためです。「ウラベ、ハゲ」もいつも頭が上がらない大人への「屈服」の裏返しで、私への親しみを込めた呼び方だと思ってほとんど気にしないで関われるようになりました。やっとということでしょうか…。
 教師を辞めて6年目の夏です。 


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