大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

ゆったり、のんびり学童とパブリックコメント

2011年07月27日 | 児童デイサービス
 昨日のビッグニュースです。Kちゃんがプールに胸まで浸かったり、水のかけ合いっこを楽しんだりしたそうです。


 「卓球台」では大好きなバイトのMaくんとうちわは使わなかったけど、素手でピンャ搭ハを転がすやりとりあそびをしていました。

 Riちゃんはシャボン玉あそびにはまりました。
 午前中はずっとお部屋の中で遊びました。(時々、奥の小さな相談室に入り込んではいましたが、あれはクールダウンかな?)
 わっかにまんべんなくシャボン玉液をつけないとシャボン玉ができないということを知っていて、曲がっていて皿に浸かっていないわっかの部分を手で押さえてしっかり浸けていました。とっても大きくてきれいですね。腕を振る加減も調整しないとこんなでかいシャボン玉はできないんですよね。





 Sくんも楽しめたようです。作ってくれたバイトのMaくん、ありがとう。なかなか器用で助かっています。





 気分転換にプレールームをのぞくと「卓球台」が…。そうなんです。私、元卓球部。奥の相談室に入り込んでいたRiちゃんを呼び出し勝負!はまり込んじゃいました。Riちゃんも勝負事が大好きなので、二人でフィーバーしました。全員の声援を受けたRiちゃんはますます調子のにってスマッシュ!ガッツメ[ズにハイタッチで盛り上がっていました。タマのスピードが速いので私もたじたじでした。時々私の方が勝って「イエーイ!」とガッツメ[ズをつくるとRiちゃんは下を向いて悔しそう。そのアトの恐かったこと!

 誘ってもやらないKちゃんでしたが、横で座って観戦していたところを見ると、やりたいなぁ~、いいなぁ~、できるかな~という葛藤が見え隠れしているようです。そのアトだったからかな?Maくんとのピン球でのやりとり遊びが見られたのは…。物(玩具)を入れたやりとりは珍しいいのです。

 いっと遊んだSくんがパソコンをしたいと言い出しました。(今はすっかり落ち着いたSくんですが、以前はトラブルが絶えず、事務所に入ってきてクールダウンでよくインターネットをしていました。それで、壁に小さな穴をあけてUSBコードを延ばしプレールームでもインターネットができるようにしました。)
 その向こうでMちゃんがチラチラとSくんの方を見ています。「Mちゃんもパソコンやりたいの?」と聞くとウンウンとうなずいています。パソコンを2台出したのは初めてです。Mちゃんは慣れた手つきでテキパキと操作し、Uチューブで嵐のテレビ番組を見ていました。


 ところで、学童保育にも「適正規模」というのはあるのでしょうか?学校では、クラス編制や学習グループの話し合いでよくクラスやグループの「適正規模」というコトバが出ていました。もっとも、大阪の特別支援学校は300人~400人規模の学校がざらにあり、学校規模としてはとても「適正規模」などと言えたもんではありませんが…。学童保育にも適正規模はあると思います。時々申込が多くてギリギリ150%の18人を受け入れるときもありますが、「適正規模」は多くても10人以下かなって思っています。かといって、どこの学童保育も部屋が二つあって「適正規模」に分けられるほど裕福ではありませんので過密気味。

 何故こんな話をしたかと言いますと、帰り際にRiちゃんのお母さんから「このくらいがRiちゃんには丁度いいので、夏休みで今日のような日があったら入れたい」という話が出たからです。プレールームでずっと過ごすことなどないからです。少し前はずっと廊下で遊ぶ姿も見られました。学校でも教室に入れない日もあった様子。今日はキャンセルもありましたがこの夏休みで一番少ない4人の日でした。あとはだいたい定員の10人を上回っています。
 Kちゃんもとても落ち着いていました。そういえば、SくんもMちゃんも…。子ども一人ひとりによって、また子どもの組み合わせによっても過ごしやすい人数や雰囲気などは違うとは思いますが、こんな日があってもいいなと思ったのです。
 もっと言えば、定員10人でも、部屋が二つ取れるくらいの学童保育の運営がどうしても必要だと思うわけです。今の貧しい制度・報酬の中では望むべきもありません。
 それどころか、今度出された改訂案では放課後等デイサービスの最低基準は定員10人です。実際には人件費を確保しようとすると150%受け入れる日もつくらないと経営が成り立たないというのが実状です。しかも、経過的デイサービス事業では定員が増えるほど報酬単価が下がり、事業者にとっては苦しい経営で、結局狭いところに詰め込むということになってしまいます。

 厚生労働省は来年4月からの改訂案について今月29日締め切りで意見募集(パブリックコメント)をしています。しっかり声をあげていかなければせっかくできる「画期的」な放課後等デイサービスが現状並みではよくなりません。単価が切り下げられるかもしれないというような噂もあり予断を許しません。ぽぽろもパブリックコメントを用意しています。

 さぁ~、今日も暑くなりそうです。午後はプールだよ。おっちゃんは午前中は松原で「ぽぽろスクエア」の体験会です。


ぽぽろスクエア模型

2011年07月26日 | 専攻科・学ぶ作業所
 ぽぽろスクエアの建物の模型が出来上がりました。いよいよ、来月から着工です。
 模型の写真や大阪府との交渉の様子などをブログ「ぽぽろスクエア」に載せています。関心のある方はのぞいてみてくださいね。


蝉採り

2011年07月24日 | 児童デイサービス
夏休み初日の21日。
 自由遊びは綱引きで始まりました。これが学童の面白いところで、始めはMaくんと相撲をしようとしてマットレスを二つ出して、この綱を土俵がわりに使おうと思ったわけですが、そうはいかないのが常。いつの間にかMaくんとバイトのOくんとの綱引きになって、Oくんが引っ張られてみごとにマットレスの上につんのめる。これが楽しくてMaくんは大喜び。そこにいつの間にか子どもたちが加わっていたというわけです。

 それにしてもMaくんの力強いこと!



 この日、FuくんとNaちゃんは虫取りアミとカゴを持参しました。朝から虫取りをやる気満々です。
 先ずは隣のマンションの公園へ。時々叱られる警備員のおっちゃんがいないので心ゆくまでアミを振り回しました。
 

 それからいつもの塩{公園に行くと何故だか静まり返って蝉の声は聞こえません。


 Fuくんに「耳をすませてごらん。蝉の声はどこから聞こえてくんの?」と言うとしばらくして発見しました。そうです、向かいの公園です。
 そちらの公園で7~8匹とったら、何となく公園が静かになりました。そうなんです、蝉たちは今度は逆に反対の公園に避難しているのです。又耳をすませて「あっちや!」ということになり、行ったり来たりの蝉採りでした。
 Naちゃんは今年が蝉とりデビューだった様子。せっかくアミに入った蝉も手で捕まえることができません。「ア~ン、うらべさん入れてよ~」と甘えた声で言います。「自分でとったんだから自分で入れてごらん。かんだりしないよ。」と突き放します。「だって噛まれたもん」と言うので「アミの上からつかんでごらん」と返します。Naちゃんの手はブルブル震えています。つまんでは離しするもんだから、とった蝉を何匹逃したでしょうか?


 これはやっと素手で蝉をつかめてカゴの中に入れたアトの笑顔。蝉を捕って素手でつかんだという夏休み(しまも初日)の思い出がつくれてよかったね。



 Fuくんはさしあたりぽぽろでは蝉採りの名人でしょうか。
 公園は小学校のプール登校の帰り道です。ちょうだいというお友だちに蝉をわけていました。

 この日のオモロイやりとりから…。
 出発するときは
 「おい、ウラベ!行くぞ。ハゲ!」
 「ハイハイ、ほな行こか」
 まるで家来です。が、絶対にアミもカゴも持ちません。持たせます。
 この日のFuくんの収穫は10匹くらいでしたでしょうか?
 「ウラベセンセイ、よかったなぁ~」
 「どうしてよかったん?」
 「いっぱいとれたから」
 帰りには「せんせい」になっていました。

 夢中になって遊べたこと、とれた蝉の量、蝉採り名人のウラベへの尊敬の念?おもわず吹き出してしまいました。
 時々見せるこの使い分けが、彼の意図と重なって見えてきて、面白いです。

 昨日は駐車場の上の木に大きくなった毛虫を発見して、これまた「あのなぁ、ウラベセンセイ毛虫見に行こうよ。どうする?」と朝から「せんせい」で呼んでくれました。去年Fuくんは足裏を刺された経験があるので放ってはおけません。こんな時に頼りになって、最終判断を下すのは私だとFuくんは知っていて「せんせい」と呼んでくるのです。

 ぽぽろでは以前から言っていますように、スタッフに対しては「さん」づけで呼ぶようにしています。学校ではないし、しかも敢えて学校とは区別して、大人があんまり干渉しないでやんちゃできる場にするためです。「ウラベ、ハゲ」もいつも頭が上がらない大人への「屈服」の裏返しで、私への親しみを込めた呼び方だと思ってほとんど気にしないで関われるようになりました。やっとということでしょうか…。
 教師を辞めて6年目の夏です。 


夏休み頑張ってるよ~!

2011年07月24日 | 児童デイサービス
夏休みに突入したぽぽろ。(今年のぽぽろ番は忙しすぎて、夏休みへの体と心の構えもつくる暇もなくあっと言う間にドドドドッという階段をかけのぼる子どもたちの靴音に圧唐ウれている毎日です。)

 毎日、元気な子どもたちの声が聞こえてきます。毎日がプール。(台風で学校が休業になった19日も午後からプールをしましたよ。)そして、虫取りの毎日。

 さて、23日(土)のぽぽろの様子をのぞいてみましょう。
 
 お~っ!すごい!プールが3つ。
 実は一番大きい四角いプールはデビュー1日目にして穴が開いてしまいました。喜びのあまりビニールプールの上を誰かが噛んじゃったのです。アッというまでした。一度はフニャフニャになったプールも修理してみごと復活!!clap



 さて、この日はどんなドラマがあったのでしょうか?(ぽぽろ番は出張のために午後はいませんでした。最近は忙しくてブログ投稿は若手に期待しています…乞うご期待!)
 1枚だけ、下書きに貼り付けてあったバイトのMaくんからのどでかい写真をアップし、想像力をはたらかせて書いておきましょう。

 みごと?年度末ギリギリに転校できたKちゃんは周囲の心配をよそに機嫌良く通学しているそうです。彼の「特性」をつかんで彼のペースを尊重すれば、この日のようにプール「参加」も可能です。
 「誰もいないプールに一番に入ったらいけるんじゃない?」という作戦です。お弁当をさっさと食べて一番乗りしたKちゃんはスタッフのTさんとぽぽろでは今年初めて足まで浸かりました。clap
 次入るときには膝かな?一気に腰までかな?次は違うスタッフと入っているかな?抑えられていた「自我」が今どんどん拡大して色々なスタッフとあそんだり、話しかけたりしているKちゃん。「ヨコへの広がり」を期待したいですね。

 ぽぽろの児童デイは自閉症の子どもさんの利用が多いです。
 「特性」「特徴」を踏まえることはとても大切なことです。
 しかし、「特性」にとらわれないことも、固定的に見ないことも大切だと思っています。
 Kちゃんの苦手は「大勢がキライ!」なのでも「一人がいい!」といっているのでもないと思います。やがていつかみんなの中でプール遊びを楽しむKちゃんの姿をお見せできればいいなぁって思っています。
 この時に、「集団参加」を焦って背中を強く押したり手を引いたりすると、大人の意図を敏感に感じ取って退いてしまう(或いは拒否する)でしょう。かといっていつまでもマンツーマンで一番安全・安心のスタッフとばかり「参加」していると非常に狭い経験と関係に終わり、「折り合う」力も育たないでしょう。逆に、社会性が狭まることだってあると思います。まさに、スタッフが自らの意図や心の緊張をあらわにすることなく、飲み込み(ある時には消化)しながら、あそび・実践の中で子どもたちと折り合いをつけながら(駆け引きをしながらと言ってもいいかと思います)関わっていくことかなって思うのです。ぽぽろでは「周辺参加」「自己決定」という捉え方を大事にしてきたのもそういう意味からです。
 これをどのようにスタッフ全体のものにしていくか、受け継いでいくのか、そして「障害特性」ばかりが強調される中で外に向かってどのように発信していくのかが問われています。

 この日の遊びの中でも「周辺参加」だった子らが輪の中心に入ってきている姿を随所に見ることができます。


 23日は退職スタッフMoさんとTaさんコンビによる月1回の「音楽あそび教室」でした。
 始まりのsymbol7「うたってドンドン」です。普段はなかなか入ってこないMaちゃん。始まる前には片づけたばかりの段ボール箱の牛乳パックをひっくり返していたずらしていたMaちゃんでしたが、この頃はまり込んでいる「腰みの」をつけると人が変わったかのように踊り出します。景気よくタンバリンを持って叩き出しました。


 それを向こうで見ていたYoくんもタンバリンをバンバン。


 今日一番にじいちゃんと来たRiくんも、スタッフのHiさんが事務所から誘い出しバンバン。(うるさいのが苦手で「周辺参加」組の中でも「避難組」です)



 次は楽器は名前を忘れたので「シャラリン」とでも呼んでおきましょう。(昔勤めていた支援学校ではそう呼んでいた…)
 一通り鳴らして最後はお立ち台です。Yoくんは一番!のりです。


 Geちゃんもこの日は初めて来られたボランティアの学生さんと走り回りながら、やるべき時には自分からお立ち台に乗りしっかりやっていました。選んだのはタンバリンでした。


 いつもは「周辺参加」のYoくんですが、この日は「お誕生日」の歌をアレンジした始めのあいさつの歌symbol7「きょうは 楽しい おんがくだ…」に合わせて名前を呼ばれると私と腕を組んで走って回りました。この「シャラリン」も最後にやってきて耳をすましながら軽やかな音を出してくれました。久しぶりに「ピンチコール」にこたえて跳んで来てくださった退職スタッフのKaさんが彼の演奏ぶりに感動して「とっても穏やか~な鳴らし方だったねぇ~」と穏やか~に言っておられました。



 さぁ、ここからは「スリラー」です。ミラーボールが回ります。一応、本番を一週間後にひかえた今日は「前夜祭」です。


 超恥ずかしがり屋のMoちゃんもここまで来ると大丈夫、日頃の「練習」の成果です。バイトのMaくんに誘われ踊り出しました。good


 パーティという感じですが、ミラーボールの演出効果もあって子どもたちが輪の中に少しずつ入ってきました。


 FuくんとTさんが激しく踊って盛り上がっていました。踊りのうまいFuくんは本番にはいません。大舞台での彼の様子を見たかったなぁ…。


 そして、最後は舞台上でもう一つやる予定の鳴子踊り。Moさんが用意してくれた鳴子は60個。Moくんが手を突っ込んでジャラジャラしましたが、残念ながら1回で終わりました。今日始めてきてくれた学生のボランティアくん(名前を聞いていなかったのでゴメン)はずっとこの姿勢(Moくん目線)でていねいに関わってくれたそうです。clap


 Yoくんも自分で歩きながら鳴子を鳴らしていました。向こうではKoちゃんがブランコに乗りながら鳴子を鳴らしていました。


 Kaくんがしきりに私を呼びます。みんなの輪の中に入り自分もやりたいのです。後方から介護して立位にもっていくのがどうしても皆さんこわいのかできません。今度、もう一度スッタフがリラクゼーションの方法をPTの方から学ばせていただくことにしました。その時に遊びに参加する多様な姿勢保持の方法についても教えていただきたいです。

 久しぶりに登場した「ぽぽろ番」の最近の姿です。アト1ヶ月で還暦…、まずまず元気でしょう??えっ?笑顔がない!?
 しゃぁけど、まだまだ、若いもんには負けへんでぇ!
 バンダナが似合うって?そうなんです。髪の毛を振り乱して頑張っているのです。「ない!ない!」という声が聞こえてきそう…。
 着ているのも「ぽぽろスクエア」建設募金のTシャツやで!みんな買ってやぁ~!ホンマはピンクが似合うけどなぁ~。洗濯しても首周りは丈夫でしっかりしてるでぇ~。 


夏期連続講座

2011年07月19日 | 実践講座案内
 講座のお申込みありがとうございます。
夏期連続講座の中で定員に達した講座をお知らせします。
実技講座は2講座ともに定員に達しました。講師は東摩耶子と今井理知子です。
発音講座もオーバーしました。講師は加藤登美子です。
三つの講座ともに実技を伴いますので、定員を押さえていますことをご理解願います。
なお、事前申込みがないまま当日参加される方が毎年いらっしゃいますが、キャンセルがでなかった場合には参加はご遠慮いただきますので、ご了解願います。
今後のお申込みに当たりましては、事前に定員の空き状況をお問い合わせいただければ幸いです。
キャンセル待ちをご希望の方はご連絡ください。