三層ゴミ袋への切替方

ゴミ袋の最重要課題は価格である。

そのためにゴミ袋は様々な変化をしている。

まず、素材が変わった。

例えば45リットルゴミ袋(幅650ミリ長さ800ミリ)なら、以前は0.03ミリ厚だったのが0.02ミリ厚になった。

もちろん厚みを削っただけでは強度が伴わずに破れてしまう。

そこで、素材をローデンポリエチレン(透明でツルツルした素材)からハイデンポリエチレン(半透明でシャリシャリした素材)に変えた。

ハイデンポリエチレンは強化ポリと呼ばれることがあるほど、強度がある。

そのためローデンポリエチレン0.03ミリ厚と同等の強度を0.02ミリ厚で実現できる。

厚さを削った分が低価格に結びついた。

もちろん、欠点も存在する。

突起物等によりキズがついた場合など、すぐに裂けてしまう。

それでも低価格が受け入れられて、今ではゴミ袋の主流になっている。

その後、ハイデンポリエチレンの薄肉化が進み、0.018ミリ、0.015ミリとなり、0.12ミリ前後の袋まで現れた。

だが、やはり頼りなく、注意しないと切れてしまう。

ところで、長所がないように思えるローデンポリエチレンだが、無論そのようなことはなく、柔軟で割り箸など突起物が混入しても、一気に裂けてしまうことが少ない。

そのため、厨房施設では、こちらのゴミ袋が好まれる。

さて、強度を保ち、なおかつ薄くするためには、ハイデンポリエチレンの強さとローデンポリエチレンの柔軟性を併せ持てばいいじゃないか、と考案されたのが多層ゴミ袋である。

ハイデンポリエチレン＋ローデンポリエチレン＋ハイデンポリエチレンと三層にした三層ゴミ袋がある。

ハイデンポリエチレン製0.02ミリ45リットルゴミ袋なら、三層ゴミ袋0.018ミリが同等と考える。

だが、それでは価格的なメリットが出ないので、やはり三層ゴミ袋の0.015ミリ厚を選ぶことになるだろう。

ローデンポリエチレン製0.03ミリ45リットルゴミ袋なら、三層ゴミ袋0.023ミリがよいだろう。

ただし、本当に同等の強度か、と言われると違う。

これは私の意見だが、やはりハイデンポリエチレン単体でも厚い方が強度があると考える。

だから、ハイデンポリエチレン0.02ミリ厚から三層0.15ミリに切り替えた際は、取り扱いを丁寧にしないと、破れる危険が伴う。


→三層ゴミ袋ならテクノパック