ポリ袋の価格を下げるために効果があるのが薄肉化。
厚さを削り、原料の使用量を減らして価格を下げる。
だが何の策もなしに薄肉化だけ進めればポリ袋の強度が落ちる。
そこで様々な工夫をする。
その一つが積層。
ローデンポリエチレンにメタロセンというポリエチレン原料の1種を重ね、さらにローデンポリエチレンでサンドイッチする。
この方法だと90リットルゴミ袋で0.05ミリ厚→0.046ミリまで落としても同等の強度が得られる。
安易な薄肉化で失敗しないための方法。
ポリ袋の素材には大きく分けて2つある。
ひとつはローデンポリエチレンで特徴は、ツルツルして若干伸びる素材で、多くは透明だ。
もうひとつはハイデンポリエチレンでこちらはシャカシャカした手触りで半透明が多い。
レジ袋はほぼハイデンポリエチレン製である。
ハイデンポリエチレンでいう半透明は中が透けて見える程度で、更に白色を強くするためには白の着色剤を配合する。
先日購入した水筒に使用されていたポリ袋はハイデンポリエチレン製であったが色に違和感を覚えた。
ハイデンポリエチレン特有の半透明にしては濁りすぎているが、わざわざ着色する意味も見出せない。
だが、この袋、小さい割に厚みがあり、同程度の厚みの袋と比べると色に大差はないようだ。
勘違いだろう
東京湾フェリーで千葉県金谷港から神奈川県久里浜港まで乗船する。
青い空と青い海、そして富士山が青く見える。
この海の底に多くのプラスチックゴミが沈んでいるとは信じられない。
モーセが海を割る話しではないが、一時的に海水を抜く技術が開発されたら海洋プラスチック汚染の解決になるかもしれない。