ビジネス書をたくさん読んだ。
だが、未だにうだつが上がらない。
ならば、歴史から学ぼうと思い、行き着いたのが北前船だ。
近畿から出発して瀬戸内海を進み日本海に出て山陰、北陸、東北、北海道、北方四島まで航路があったようだ。
北前船の特徴は寄港地で商品を仕入れ、売ること。
北前船の船頭は航海術だけでなく商才も必要だ。
北前船は商売の基本である安く仕入れ高く売ることを実践していた。
どうやって情報を得て、仕入れルートを確立したのだろうか。
北前船についての施設は船主の豪華な館が多く、資料館は少ない。
ネットで検索すると石川県加賀市に北前船の里資料館が見つかったので出かけた。
静かな港町に当時の風情が残る建物が建っている。
中に入ると、今までみてきた豪商、豪農の館と雰囲気が違う。
建物は古く、お世辞にも保存状態は良好とは言い難いが、質実剛健と言えばいいのだろうか、私の文章力では伝えられない。
それは主人や男衆が長期間家を開けることに関係があるのか、家を守る女性の覚悟なのか。
展示資料は北前船の模型、商売に関する書類、ほかには豪華な暮らしを象徴する家財道具が主流であった。
私が望む資料は見当たらないが満足した。
うだつが上がらないのは、自分の行動力欠如が原因。
周遊バスのチケット特典でスイーツをもらって食べる。
普段食べなれない味(もちろん美味)なので、体調の変化に気を付けつつ駅に戻る。