京都の永観堂は紅葉の名所として有名だ。
紅葉が美しいということは、新緑の季節もまた美しい。
そして永観堂は紅葉の他にも人気の仏様がいらっしゃる。
本堂に安置されている阿弥陀如来像は、顔をななめ後ろに向けており、その姿から「みかえり阿弥陀」と呼ばれている。
なぜ、顔をななめ後ろに向けておられるのかというと「歩くのが遅い」とお叱りになった姿を彫ったからだ。
私が訪れたのは紅葉の季節ではなく、新緑の季節でもなく残暑が残る9月だ。
レジ袋有料化前、そしてコロナ前でもあり、永観堂は多くの外国人観光客が訪れていた。
入り口に設置してあるレジ袋に靴を入れて、回廊を行く。
回廊からも青紅葉が壁のように連なっており「秋は紅葉の永観堂」と称されるのは当然のことに思える。
回廊を進み本堂にやって来た。
この阿弥陀様、案外小さい。
「160センチくらいかな」と勝手に想像していた。
熱心な女性ファンがいて長い間微動だにせず眺めている。
仏像のファンは女性が多い気がする。
出口にレジ袋の回収ボックスがあるが、また靴袋として再利用されることは無いようなので、持ち帰ってゴミ袋として再利用することにした。
さて、コロナが抑え込まれているので、そろそろ旅行できるかと思い、永観堂のホームページを検索すると、気になる項目がある。
それは、拝観の際には「マイ靴袋」をご持参ください、という項目。
レジ袋有料化後、靴を入れるためのレジ袋の減量に力を入れているようだ。
コロナ禍で世界は大きく変わったが、レジ袋有料化でも、いろいろ変わることがある。
それが地球のためになっていることを願う。