アイルランドの首都ダブリンに行って来ました。私にとってはほとんど知らない国。イギリスの隣にある、かつてイギリスに支配されていた国くらいの知識でした。なので、特別な期待もなく、夫の学会にいつものように金魚のフンのごとくついて行きました。
テンプル・バーの通り。若い人がたくさん。ほとんどパブやレストランばかりが並んでいる通りなのですが、なぜかものすごい観光客。
最初に訪れたのはアイルランド最古のカレッジ、トリニティー・カレッジ。
ロングルームのあるオールドライブラリー。ここにはアイルランドの最高の宝と言われている「ケルズの書」が300年以上も前から保管されています。
知りませんでしたが、これは牛150頭分の皮を使って作られた、とても豪華な装飾が施された4つの福音書で、このオールドライブラリーで見ることができますが、残念ながら撮影禁止で、写真は撮れませんでした。
ここがロングルーム。足を踏み入れて、この迫力にびっくり。上から下まで部屋中が全部本です。でもなぜか落ち着く。いつまで居ても良いような… 世界中の人間が残して来た足跡に囲まれているような、不思議な気分にさせてくれました。ちなみにここはスターウォーズの場面にも出てくるのだそうです。
カレッジの裏の方にローマのバチカン宮殿の庭で見たあのグローブと同じ作者(Arnaldo Pomodoro)の作品がありました。
そして夫の学会が始まる前日、二人で「ギネス・ストアハウス」に行きました。
ギネスビールのトレードマークのハープ
かの濃厚な黒ビール、ギネスビールの工場の中にあって、ギネスビールの歴史などを色々な形で紹介し、見学の最後にはビールの注ぎ方を学んで、サーティフィケイトをもらい、おまけに結構な大きさのジョッキで試飲ができます。
ホテルから歩いて行けるところにアイルランド国立美術館があったので、一人でふらりと出かけてみました。入場無料でした。
私の好きなブリューゲルの絵を発見!
カラヴァッジォの"The taking of Christ" すごい迫力でした。
フェルメールの"Lady writing a letter with her maid" 窓から入る光が柔らかで、本当に美しい。
フェルメールの作品に出会ったのはこれで何作目だろう。予期しないところでこんな風に出会えるなんて_下調べもしないで行く私も私だけど。すっごく得した気分。
吹き抜けの廊下にあった白木のスラリとしたオブジェ。
当然ですが、アイルランド出身の作家の作品がたくさんありました。Jack B Yeatsもアイルランド人だったと初めて知りました。