ホテルの裏にあったベートーベンの像
ベルリンフィルを聴きに行く前にせっかくなのでウィーンに寄りました。そして前回行けなかったところに行ってきました。ウィーンという街も本当に見るところが多い街で、多分何度行っても満足なんてしないんだろうなぁ、と思われますが、とにかく今回はVienna Passとバスや電車などにも乗れるPassを前もって買っておいたので、それを有効利用すべく動きました。
初日はレオポルド美術館。前回も行ったのですが、私の大好きなウィーン世紀末の画家たち、エゴン・シーレやクリムト、ココシュカなどの作品が満載の美術館なので_。エゴン・シーレの描く独特な世界と渋い色合いに目を奪われます。若くして病死してしまったけれど、もっと長生きしてたらどんな作品を描いていたんだろう…。彼は1918年に始まったスペイン風邪が原因で亡くなったのだそうだけど、それからほぼ100年後の今、Covid-19でパンデミックが起きているのは何かの偶然かしらねぇ…。スペイン風邪では世界の人口の25〜30%が感染して4千万人から5千万人が亡くなったって…。考えただけでも恐ろしい。歴史ってそういう流れなのかなぁ。この記事をなかなかアップロードできなかったのも、こんな状態で自分の楽しかった記憶を辿るのがしんどいというか_。でも記憶はどんどん遠のいていくので、新鮮なうちにとは思いながら…。
そしてこれはクリムトの作品。
そしてココシュカ。マーラーの妻、アルマ・マーラーの恋人だった人。ボストン美術館には彼女を描いた作品がありました。
ゆっくりと絵を見た後、美術館のカフェテリアへ。ここのカフェは依然と違ってAsian tasteのカフェになっていて、お寿司やタイ風のカレーがあり、お箸がテーブルに並んでいました。そして、このビール、”エゴン・シーレ ビール”です。ちょっと興奮。
午後からはシェーンブルン宮殿の庭にある動物園へ。これはマリア・テレジアの夫が創った、世界最古という歴史的な動物園。動物を眺めながら食事をしていたというなんとも優雅なお話。宮殿の庭はこんな時期だというのに花が咲き、木々が美しく刈り込まれていました。
動物園は広大な庭の右の奥にありました。
もう夕方近くになっていたけれど、思ったほど寒くなくて、結構動物たちは活発に外で歩き回っていました。”お散歩したり食事をしながら見るために動物園を造ろう”というその発想がすごい!フツーの人じゃないんだなぁ、やっぱり。
二日目はマーラーと彼の妻のアルマ・マーラーのお墓へ。今回ベルリンフィルでマーラーの交響曲3番を聴く事ですし、ウィーンに寄った理由の一つがこのお墓参り。マーラーは51歳と比較的早くにウィーンで亡くなっていますが、妻のアルマさんは85歳でニューヨークで亡くなっています。でもお墓は二人ともグリツィングという地域にあるグリツィング墓地にあるというので、電車とバスを乗り継いて行ってみました。
広大な墓地を迷う事10分以上。そして入り口にお墓の地図があって、有名人の名前が書いてある事を発見。ようやく発見。
まずはマーラーさんのお墓。
とてもシンプルなもので、お墓に誰がのせるのか、石が山盛りでした。
そしてアルマさんのお墓はその裏側。近いんだけど、ちょっとずれた背中合わせ。
音楽家として、あれだけのすごい曲を作り続けたマーラーと妻のアルマさん、二人はどんな人生を一緒に歩いたのかしらねぇ。そしてマーラーの死後、ウィーンの世紀末の画家たちに愛されながら、自分の人生を駆け抜けたアルマさん。ちょっと憧れてしまう…。そんな二人がここに眠る…。
これでマーラーの交響曲3番を聴く準備万端!
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