フィリピンりぱぶりっく狂笑国

フィリピンらしく
フィリピンでも
フィリピンだから

狂った夜

2006-05-13 | Weblog
夜の11時30分を過ぎた頃に友人が来た。
フィリピンの友人と二人、へぼ用でパサイ市のフィリピン型居住地区へ出かける羽目になった。
東南アジア特有の道路沿いは何とか見れる建物が立ち並ぶが、一歩中へ入ると凄いの一言に尽きる。
このパサイ市はその面積は非常に広く、最近脚光を浴びているモールオブエイシャもパサイ市管轄。
特に、バクラーランもパサイ市。ベンディア通りとタフトアベニューが交差した辺りからマカティ方向のエバンギリスタ近辺までは広大な住宅地。
2年ほど前の12月に1200世帯が焼け出されたパサイ大火。ちょっとした事でこのような大惨事になるのがフィリピンの一般住宅地。
この辺の一般住宅地はとにかく密接していて、1階の居住者と2階の居住者が違うようなスラムみたいな住宅が多い。
電気などは本通りの商店等と結託してエクステンションは当たり前。当然電気、水道泥棒も実際にある。

へぼ用、フィリピンの友人のその友人。共通の友人なのだが、電気代を払わないと家を追い出されるとの事で、金を届けに。が、「へぼ用の主目的。」
友人がどうやら電気泥棒をしていたようで発覚、MERALCO(メラルコフィリピンの電力会社)の職員が夜の8時頃に友人宅を訪れ、電力メーターの外線を切断、支払い明細書をおいて帰ったとの事。どうやらこの近辺の闇電気の元締めをしていたようだ。
そのようなことをして小銭を搾取していたことなど全く知らないご両親、友人を激怒「立った今かね作れないのなら嫁、子供つれてたった今出てケーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」と言われてエマージェンシーコール。
フィリピンはこのような住宅街では電気のエクステンションは当然のように行われているのです。時折、オーバーロードで火事を起こし、住む場所もなくなる惨事が頻繁に起きているのですが。懲りないというか今必要に迫られていることに背に腹は替えられない勝手な民族なのかも。

今回の電気泥棒の手口を明かす!!

 外線から屋内へ引き込む際、使用電力量メーターを通じ屋内配線へが世界中共通の積算方法。友人は外線から直接盗電したのではなく、個妙な仕掛けをした。
その仕掛け:友人の部屋の外にメーターが取り付けれていたことを悪用。壁(ベニヤ板)に部屋側から穴を空け、外線部分から自室へ給電部分を作った。と言っても単なる配線を引いただけ。そこから隣の友人宅にエクステンション用の電線をはり、その先からその近所一体へ1ヶ月250ペソの電気代で契約給電した。壁の穴を開けた部分にはご丁寧に奥様と家族の写真が飾ってあった。
自宅用の電気は、取り付けられているメーターんお下の部分に小さな穴をあけ、そこから細い竹庇護をギヤの部分へ突き刺し、メーターを止める。ウソみたいな仕掛け。(この地区で実際に見たら本当にとまっている。)

では何故その仕掛けがばれたか?前日夫婦喧嘩をして寝ていなかった。勤務に行く際にその竹庇護を抜くのを忘れて出社、その日がたまたまメラルコの検針日。動かぬメーターに不審を抱いた検針者、たどっていたら全容が発覚。その場で御用になっただけ。その請求金額12000ペソ。以前の利用料金が月額500ペソ程度。罰金として2年分の請求。当然、給電停止。

この友人以前何度か金を返したことがある。約束日に1回たりとも遅れずに返済してきたので貸してあげた。
1時近くコーヒーを飲みながら雑談をしていた。
ドッシャーーーーーーーーーーーン!!!! ?????xsjgdcfcgbhs?????? 何が起きたのか????
2階から「プータン イナ モ!dsjfhdsjkjdhfjkshfsdjkhfdkj」男の罵声。
「アライコ アライコ アライコ ワラ カン ヒヤ!!!!!!」金属製の女性の声。
夫婦喧嘩が始まった。下の階に住んでいる友人宅、2階でドッシャンバッシャンするごとにもうもうと埃が落ちてくる。
非常事態発令。我々全員外へ。
2階の金属製、転げるようにしてしたの家の玄関先へ。
金属製「アライコ アライコ アライコ!」露な姿で爆声発生 「プニエタ カ!!!!!!!!」
輪をかけて子供の泣き声。近所の住民総出で路地裏は人・人・人。
旦那が2階から降りてきた。手には蝿タタキを持って鼻の穴を空へ向け粋がっている。この蝿タタキでどうやら奥様を。
フライデーナイト。子供からジジィ・ババー・寝ぼけ眼の住民ジーと見入る。バランガイキャプテンが仲裁に来た。
バランガイ「深夜です。迷惑ですから静かに、近所迷惑です。」 いい事いうな???
2階の旦那「ナコー うちのカカー 俺を舐めやがって!!」 形相は更に酷い。適当に想像してください。
金属製「バストス!!」 形相は完全雌キングコング。
バランガイ「夜中にこのような大声では本当に迷惑ですよ。一体どういう事なんですか」 手に警棒のようなもの、そのモドキの竹座を持ったバランガイの代表が事情を聞いた。
2階の旦那「今日は金曜日。アシタは休みだからカーちゃんにお世話になろうと近づいたら、カカー歯剥き出して アヨコ ダウ。何でだ?と聞いたら、洗濯で疲れたからそんな気がしない。優しくのっかた途端、カカー気でも狂ったように俺の頭竹棒で叩いて、フォークで俺の太ももグサー。飛び上がった途端、天井に頭ぶつけて吊り下げていたものが全部下に落ちた。下に寝ていたカカーの頭に何かがあたり痛かったようだ」なるほど、ドッシャーンの原因は解明できた。
金属製「バストス カ。疲れているって言うのにこのスケベオヤジ!!」形相更に激
2かいの旦那「トミギルカ(いい加減にしろ) 今週は俺は本当に仕事で疲れているのにも関わらず、貴様月曜日から水曜日まで攻めてきやがって!なんだ俺がその気になったら アヨコ?テメー誰のお陰でメシクッテンダー!!」
近くにあった箒を手に更に金属製に襲い掛かる!!
金属製「コロシテヤルー」と爆声発し手を掲げて旦那の方向へ殴りかかった。バランガイ。関係もないのに叩かれて、小声で「アライコ ナ マン!バケット アコ」
どうにもこの喧嘩とまる気配がない。延々とセックス拒否喧嘩が続いた。30分ほどしたら誰かが通報したのかパトカーが来て警察官が3名マシンガン片手に降りてきた。
途端、一斉に外で成り行きを見ていた住民は家の中へ。
収まらないのはこの金属製と旦那。その声も更にエキサイト。迷惑なのは住民。台風で雨、風挙句の果てにこの爆声。電気を止められている近所の人々。蒸し暑さに睡眠妨害。
警察官「何時ですか今?」
金属製「ワラ!」
警察官「何がワラ?これだけ大騒ぎしていて、いい加減い仲直りしなさい。」当たり前の個といっているな??
2階の旦那「これ見てください。この刺され傷。」
警察官「誰が刺したの?」
2階の旦那「アサワ コ」と言って指差した。指差された金属製更に歯むき出し棒みたいなものを構えて殴りかかる体制万全。
警察官「奥さん何で刺したんですか?」
金属製「フォーク ポ」一寸静かになってきたかな?
警察官「どうして刺したの?」
金属製「カセ ポ アサワ コ 私が嫌がるのに迫ってきたの。今日は洗濯で本当に疲れているからダメといったのにしつこいから!」
2階の旦那「カカー!テメーが都合いいときだけ迫ってきやがって このマニアック!!」 この他人事で金属製 更に声のトーンが上がる。
金属製「ワラ カン ヒヤ(恥を知れ)」 どっちも恥を知ればすぐに喧嘩が終わるのだが。いい加減にしてくれないと寝る暇がない。
警察官「とにかく近所迷惑ですから派出所まで同行してください。奥様、刺してはダメですよ。傷害罪ですから事情を聴取します。パトカーに乗ってください。」
金属製「バケットナマン!アサワ コ がスケベだから!!」
警察官「スケベは夫婦の問題、とにかく旦那も一緒に所まで同行してください。」
この近所を全く無視してエロごとで騒ぐ夫婦、パトカーに乗せられて消えていった。
時計を見た。3時だ!!!!

電気を停止された友人に持参した金を渡し帰宅しようとしたとき、バランガイの連中「お願いがあります。夜食代下さい。」

ハー?とんだ夫婦喧嘩で足止め食って(多少は野次馬根性もありました。正直だな日本人。)挙句の果てに夜食代の金くれ?
PP「どうしてですか?一切関係ないですヨ?」
バランガイ「日本人でしょう?オカネモチディバ!!」
何言って嫌がる。俺達には全く関係のないこと。日本人だから金くれ。 アロヨに言え!!

5月13日 台風カロイ(1号のことをフィリピンではこのような愛称で呼んでいるようです。)
東部ビサヤ地域サマール島から西北西に進んでいた台風「カロイ」(1号)は勢力を維持しながらミンドロ島付近に到達。カロイの影響でビサヤ地域、ルソン島南部ビコール地域を中心に強い雨や風が観測され、マスバテ州沖では船が転覆して六人死亡、五人が行方不明となったほか、陸海空の交通網が乱れ約九千二百人が足止めされた。マニラ国際空港からの発着便は国際・国内線計五十便が欠航した。と新聞に掲載されていた記事を読みながら、早朝チン事件のあった下の階にお住まいの友人に電話した。
「あれから1時間くらい過ぎて夫婦が戻ってきた。腕くんで帰ってきたのだが、叉旦那が言い寄ったようでドンちゃん騒ぎになり、睡眠不足。今日は台風だから会社休んで寝ます。」台風と会社は余り関係がないようだが、とんだ隣近所迷惑の上下異居住者住宅の悲劇のようでした。

独り言: 上下異居住者住宅(これは勝手にPPが作った名詞)はお互いの生活環境が手に取るように、何をいましているかまで把握できるのだが本当に子供が多いな。
ガムテープで口押さえて作っているのかな????

コメント (7)    この記事についてブログを書く
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7 コメント

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サラマッポです (Buwan)
2006-05-16 07:29:16
管理人さんどうも有難うございます

頑張って下さいね
返信する
コメントいただいた皆様へ (PP)
2006-05-15 15:37:36
さながら実況中継はパサイから。

ホテルや高級住宅地にすんでいるたら、このような実況中継は殆どなかったかもしれません。この住宅地に住む友人、日曜日に家に来ました。この住宅地は家賃が800ペソ。一緒にすまないかって?(ガゴ)

エアコンあるのか(このような断りしないと刺されるから。)ワラ!日本人はエアコンない家に住むと健康を害する恐れがあるので法律で禁じられている。と言ったら、有人、やっぱり日本はハイテクだ?(こいつ全くハイテクの意味わかっていないな?)簡単にジャンカムナ! 良かった。嘘もつきようだ。

貸した金は、PP収入が途絶えたので6ヶ月分割でいいか?アチャー 
返信する
BUWAN様へ (pp)
2006-05-15 15:23:33
始めまして。このようなブログでよろしければどうぞ。
返信する
特派員中継 (Mactan Blue)
2006-05-14 16:35:19
TVパトロールさながらの実況中継を思い出しました。

災難にもめげずに渾身のレポートお疲れ様です(爆)



あきれ返るような事件が毎日各地で報道されており、

現地滞在中にホテルなどでニュースを見ていると、

何で?こんな程度で争い事になるかな?

夫婦喧嘩も子供の喧嘩よりタチが悪いフィリピン人、

巻き込まれた人々は・・・(笑)



ところで電気エクステンションなるオネーチャンの

ネットワークも同じ手法で悪用・油断すると危険かも(涙)



こちらもショートしてマニラ各地で大火災が発生!

パルパロペナルティなどのお金で済めばいいのですが、

命まで落とす方もいらっしゃるようで怖いです。

一部の悪徳警官・店舗責任者・まぬけなブガウの皆さん、

立場を悪用してビジネスを公私混同、

職権乱用した火傷にはお気をつけクダサイ(爆)

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初めまして (BUWAN)
2006-05-14 10:26:06
初めまして、BUWANと申\します





お願いがあります

私のHPにリンクをしたいと思うのですがよろしいでしょうか?

御検討宜しくお願いしますm(_ _)m
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面白すぎ! (Cavite)
2006-05-13 19:56:07
江戸落語の「長屋噺」でもここまで傑作な話しはないでしょう。いやはや、真実は小説よりも奇なり。



電気泥棒、水道泥棒、愚にもつかない夫婦喧嘩、だけど自分がここに住んでいたらと想像すると、卒倒しそうです(笑)
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Unknown (E)
2006-05-13 18:18:58
国民性とは、云え面白過ぎです。

毎日何かと問題起こすバランガイの連中、

今日の日本では、考えられない事が日常茶飯事ですね。
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