勤務意欲

多くのフィリピン人が口にすること。
「日本人はお金持ち。」
仕事をしていると。
やたらとフレンドリーはよいのだが、日本の現状を聞き入れフィリピン国内事情と比較し始め、自分たちがまるで先進国の有能な人種でもあるかのようなことを吹聴し始める。中には時折口八丁、手八丁もいるが、なんともお気の毒な連中が多いのも事実。
勤務意欲。とにかく時間さえいればよい。と考えるものが全体の７０％と思っていれば後で後悔もしない。
期待したものの、実際にはまったく無能の集団。現実でもあるようです。
仕事とは無関係な話。聞いているほうは、まったく有意義な時間を無能な時間にされるようにも。
新顔で日本人が入ると、結構面白いことを言ってくる。
書かなくともわかるひとがほとんどと思いますが、日本で働きたい。日本へ行く協力もしくは知人を紹介してください。
これを真顔で言ってくるから滑稽でもある。
「サー！私はこれだけの経験があります。皿洗いでもよいので日本の働き口を紹介してください。」
・日本には在留資格制度があって、そのような仕事は単純労働と言って、日本では働けませんよ。
「どうしてですか？日本で私の友達はレストランで皿洗いしていますよ。」
・おそらく不法滞在して働いているんでしょう。日本には本当にフィリピン人の不法滞在者は多いですよ。１位が韓国、２位がフィリピンです。
「でも何かのコネでそのくらいできないんですか？私の親戚は日本のクラブで働いています。」
・日本は個人の力など、コネがあったとしても資格のない方を入国させるような力は持ち合わせていないです。日本人がこのフィリピンで不法滞在していますか？多少入ると思いますが、どこの国へ行っても不法滞在者といえばフィリピン人といわれるようなことはないですよ。
ここまで言うと、面白い話をしてくる。
私の親戚は何々機関にいる。
私の親戚は警察官。
入国管理局に知り合いや親戚がいる。いつでもビザ取得の応援できますよ。ｅｔｃ
知り合いや親戚のポジションは。そのほとんどが俗に言う下っ端役人が多いようです。
このように、利権とは、いかに外国人や知り合いを介して不法なアンダーマネーを得ることから始まるのかも。
与えられた仕事をまるで他人事のように。指導した内容を翌日確認。これまた他人事のように。
なかなか面白いことを平気ですることを眺めていて、腹の立つのを忘れあっけにとられる自身にあきれ返ることもある。このような現象をＰかぶれしてきた日本人というのかもしれない。
これだけ器用な人種が、いち早く勤勉、率先という言葉を実行したら、多少の身内を死んだ、病気になったといっても、「またか」などと言われずに優先して雇用してくれるとも思えるのだが。
今年も看護士がアメリカへ、そしてフィリピン国内は深刻な医師不足。中途疎開帰国したレバノン帰りのメイド、コックは、就労が禁止されたレバノンへ密入国みたいにして渡航し始めている。１４８億ドルが今年のＯＦＷからの送金目標。３月の声を聞いた時点で、このようなＯＦＷからの海外からの送金予想。やはりこの国では自国産業が多く興せない単純労働者提供国なのかも。