現代の奴隷

包括的人身売買法が２００４年施行されたフィリピン共和国。

恐らく、包括的人身売買とはジャパユキのことを言っていると勘違いしているフィリピン人かもしれない。

ＣＩＤＧによる一切摘発を受けたマカティの代理店。記憶に残っていらっしゃる方もいらっしゃると思います。
包括的人身売買法が施行されても全く対応しないフィリピンへ指摘された途端、このマカティの代理店が摘発されただけで、その他？？？？この国の雇用関係を見ると包括的人身売買法に引っかかる者は相当数あるかも。国自体刑務所内で臓器販売を暗黙に行わせているのだから国柄みが正しいかも。

２００６年６月１日施行の新省令で壊滅的なピンパブ業界。今新たな方法を模索している日本人がマニラへ。今度の手口は、日系二世なのか就学なのか？？？
ジャパユキ、せいぜい８万人くらいで日本の歓楽街が反転するようなことは決してないと思う。このくらいの数であれば日本人の風俗売春婦より断然少なく、時には死んだ切った盗んだはあっても日本での外国人犯罪に危険度を感じるような数値では決してない。せいぜい万引き程度だ。韓国人・中国人による密入国、窃盗、売春その他の犯罪に比べたら微々たる物なのだが、ある人物ににらまれると政策でこのようになってしまうのかな？

包括的人身売買法で摘発されたのは記憶にある限りではマカティの送り出し機関くらい。確かに手数料も相当取っていたようだが、姫もそれなりに稼いでいたことは事実。全てがいけるわけではないジャパユキ業界。この代理店はたまたまその抱えているジャパユキ希望者の数値がめっだって多かった。当然多ければいけないものも多いだけのこと。

フィリピン共和国。７０００余島からなる国。ルソン島にある首都圏は人口推定８００万人とも言われている。このフィリピンは確かに一分の財閥が国を支配しているといって良いほど貧富の差が激しい。国民の８０％は１日１ドル以下の生活かも。見ての通りの国で国民自体あまり勤勉な人種ではないようだ。
１日の定められた基本賃金３２５ペソ。８００円強。数字的には月間２５日労働で２万円になる勘定。
ここはフィリピン、このような狸算は決して成り立たない。簡単である、基本給を支給するのはすなわち正社員だけ。正社員になれない限りはこの基本給を支給しなくとも良いようだ。６ヶ月を超えない程度の契約を更新しなければ永久的に基本給を支給しなくとも良いことになる。
このような全く人権無視ともいえることが今も平然と行われている。結果が国家予算の１０%にも上る国外から送金される金額で出稼ぎが多いかを知ることができるように、出稼ぎは国策すなわちフィリピン共和国の実態である。
出稼ぎへ出たものは確かに不満はあるかもしれないが、この国の人種に不満言わせたら不満のないことがないと思うので除外する。

首都圏にはバクラーラン、デベソリアがある。臓器から何でも売っている場所。ここで働く者。結構若年層の女性が多い。その多くの働く女性は、フィリピンの島々から友人知人親戚を頼って出稼ぎに来ているものが殆どのようだ。

バクラーラン、デベソリアの女性売り子の平均日給、１００ペソ程度。しかも有能な売り子の得る金額。この地区では、１３、４歳くらいの女の子が深夜まで平気で働らかされている。島々では貧困者が非常に多く、小学校すら満足に行けない子供が非常に多い。読み書きも出来ない子供もいる。中でも多少読み書きの出来るものはこのような場所へ出稼ぎに出てくる。こつこつと節約に節約をして小銭を蓄え、家族の元へ送金する。多くの売り子たちは、空腹を水で補い、１日１食米を食えればよいほうかも知れない。スラムに居住し、早朝４時に起床、ジプニー代があれば乗るが歩くこともしばしば。５時には所定の店の開店準備に取り掛かる。今のマニラは猛暑、この様な地区の売り子の店にはエアコン等あるわけもない。炎天下の露店形式の店で客呼びをはじめる。規模が小さくなればなるほど、支払いは日給制。当然売上げがなければ遅延は常識の世界。このような場所で働く女性達の勤務拘束時間は早朝５時から夜の９時等は当たり前のようだ。なんと１６時間も働いている。家族とかれこれ５年も会っていない等は当たり前。休みも殆どなく働かされている。当然悲しい物語もある。ジプニー代がなく徒歩で出勤中犬に噛まれ狂犬病になり、猛暑の中ひたすら稼いでいる間に高熱を出した。一錠の飲み薬を与えられても単なる鎮痛剤。結果若くして命を落とした女性もいる。
戦後生まれの者には終戦直後の日本の闇市の様子を知ることは出来ないが、親等から聞いた話を元に例えると、このような環境は日本の４０年以上も前の世界のような気がする。上っ面は確かに車社会で高層ビルが立ち並び近代に見えるだけのこの国。実際には奴隷社会を今でも平然と行われている国なのかも。