決して住みやすい国ではないフィリピン共和国

退職者を対象に５万ドルもの大金を供託させ永住権を買わせている様な制度。
少子高齢化に向け、老後をこのフィリピンで過ごす。
今のところ目立った事件は起きていないように思えるが、結構トラブルは続出している。表立って騒がないだけなのかもしれない。

正直言えば、決して安全で住みやすい国などとんでもない国だ。

一寸住んで、行動半径が自宅から１０００メートルくらい。だったら良くその近辺を理解できていないだけで「油断もすきもない国」がフィリピン共和国かも。

どうせこの国へ永住するのであれば、田舎が良い。ｃ極力共産ゲリラの現れない場所。
とにかく邦人にとっては何かとリスクの多い国。出来ることであればセキュリティーのしっかりしたマンションのほうが一戸建てよりはくつろげるかも。一戸建ての場合、隣の家とトラブルが発生したらそれこそ何をされるか分からない。
　以前、とある知り合いのジャパユキ姫がラスピニャスの家を購入した。このフィリピンでもＧＲＯをしながら日本人オヤジ殿から授けられたジャッピーノを育てるために夜な夜な働いていた。塀を越えた一本の木の枝から、隣の家の庭に干してあった洗濯物に汚水が。これが原因で隣同士で大喧嘩が始まった。執拗にあらゆる手口で攻撃を受けた姫。殆ど深夜になれば家の近くに犬を放され近寄れなくする。車は毎日パンク。酷い場合には隣の家の敷地内を通っている電線を切断する等、徹底的に攻撃を受けた。買い物に出かけようとすればジャパユキ云々とわざとらしくバカ声で騒ぎ、日中寝ている姫の部屋に聞こえるような爆音じみた音楽で睡眠妨害する等執拗な攻撃が。堪らず、その家を二束三文で売却引っ越してしまったケースのように、フィリピンジン同士でもこのような事件が起こる国。まして日本人であれば、当初はチラホラ、当然、近所付き合いを率先して行ってくる。その入り込みようといったらとにかく巧妙だ。
ある程度顔見知りになり始めると、調味料を買うのを忘れたので一時貸してください。これがきっかけで、次から次へ、結果として最終的には「金」を貸してください。貸しても貸さなくともいわれることは同じ。金を催促すれば「優しくない」期日どおりに支払わないと支払いを要求すれば「ケチ」それがエスカレートすれば隣近所の物好きババーと井戸端会議でつるし上げ。

このフィリピン、一にワランペラ、二に腹減った、三に仕事が無い。後は勝手に想像されてください。書いたら100年位かかるかも。　m(_ _)m

住み易いとは。治安が良いこと。政情が安定していること。税制優遇処置があること。物価が安いこと。気候が良く空気が良いこと。水が良いこと。医療関係が優れていること。等要求されることが沢山ある。

例としてあげた中でこのフィリピンはいくつ該当するだろう。

治安が良いこと：毎日殺人事件、大統領との小競り合い、共産軍ゲリラと国軍の争い、爆発騒ぎ、警察官の銃撃戦、強盗、日本も確かに変な国になりつつあるがフィリピンの比ではない。フィリピンはアジアでも有数の治安の悪い国であることは確かだ。該当なし項目

正常の安定：毎日政権中傷が多く、政権転覆を企てている者が多い。政変が変わると何が起こるか分からない程。該当なし項目

税制優遇処置：外国人の税制優遇処置？脱税国家に優遇処置などあるのかな?退職者ビザの出国税免除くらいかな？一寸だけ。

物価が安いこと：食料品は確かに易い。今でもパン1個4円も出せば買える。米も不味いのだが１ｋｇ50円も出せば買える。しかし、日本と同じ生活をしようとすると非常に物価の高い国。金のかけ方さえ工夫すれば何とかこの項目は良。
気候が良く：確かに温暖で年配者にとっては暑いが住み易いかも。但し山間部での話し。首都圏では喘息でも患うかも知れない。田舎は確かに安い。

水が良い：首都圏は決して水など良いわけが無い。飲んでいるうちからコレラか赤痢になる。ミネラルウオーターもしくはフィリピン主流の濾過水は必然。飲料水購入費が非常に嵩む。地方へ行けば水は何とか地下水でものめるようだが、市中に住居を構えた場合、飲料水は濾過水を購入しないと下痢に悩まされる。
該当なし項目

医療関係が優れている：優れているのは腎臓病治療くらい。医療費が非常に高い。特に個室を借りた場合、1泊2万円位する病室が多い。医療設備は決して良いとは言えない。歯科治療も日本のように予約して待つことはないが治療費の割には日本の30年前程度の技術のようだ。該当なし項目

年中、渋滞のこの首都圏を避け、近接諸島ネグロス、セブ、ミンドロ、イロイロ島であれば、空気は良い。物価も易い。事件も差ほどない。のだが、交通の便が全く悪く、首都圏まで航空機を使えば1時間ではあるが非常に時間的ロスが出る。
首都圏から離れた近接州のカヴィーテ、ラグーナであれば、確かに空気も多少は良いだろうが思ったほど住み易い地区ではないかもしれない。この地区からであれば、首都圏へ出てくるだけで1時間から2時間、車無しでは不便でもある。

日本のように耐震高度云々で大騒ぎしているが、このフィリピンでも一応は建築基準が制定されているのだが、見ている限りいい加減。建築も良く瞠っていないと随所で手抜きは当たり前。
このフィリピンでもし住むのであれば、しっかりした(無いかな？）建物のコンドミニアムでも購入して、極力外部の人間と関係を絶ち、最小限の人間で暮らせばよいかも。一戸建ての家を購入、近所付き合いが上手くいけばこれは鬼に金棒であるが、結果的には「ウータン」即ち借金などの申し込みと日本人ブランドを上手く利用されるようなことにもなりかねない。
特に、小さなお子様をお持ちの邦人の方。通学問題でご苦労されると思う。日本と同じような生活をしようと思うと、付帯経費が非常に高くつくようにも思える。

退職ビザを斡旋する業者が最近は非常に多いようです。このフィリピン、日本から近いようで非常に遠い島のようです。
移住するのも住むのもこれまた個人の勝手。

住めば都といいますが、海外にこの諺が該当するかは、よく事前調査をされてから決めたほうが良いと思います。