フィリピンりぱぶりっく狂笑国

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バランガイ

2006-09-20 | フィリピン
バランガイ (特別最小行政区)

フィリピンの隣組はこのバランガイで成り立つ。

[バランガイ(Barangay) 最小行政単位のバランガイは市、町の領域内で1,000人以上の住民を擁し、選挙で選ばれたバランガイ長(バランガイ・キャプテン)らによって管理、運営されている。政府の諸々のサービスを提供する窓口として機能する。またバランガイ裁判所として諸々の紛争についてバランガイ・キャプテンによる調停が行われる。]


独身証明書始め様々な証明書もこのバランガイから発行される。

日本で言えば隣組長感覚なのだが、フィリピンのバランガイもキャプテンがいる。当然、治安維持するためのバランガイポリスもいる。

フィリピンへの在留期間が長引くと一度くらいは目にしたことがあると思います。バランガイキャプテンの選挙。行政区が分裂するほどの選挙戦になる。

何ゆえにこのバランガイは熾烈な選挙戦を行うのか。「利権です。」

バランガイキャプテンが得る利権。

許認可申請にまつわる利権が非常に大きい。

その一番の例が「ペディキャブ」の許可権。バランガイキャプテンがこの許可権を持つ。

その他、バランガイ証明書発行始め、大きなバランガイでは、直営カンテーンまで経営している。

「ペディキャブ」の許可については、営業権のようなものも存在し、営業を続ける限りはバランガイキャプテンへ上納金制度があるとか。

なるほど、したがってアノ選挙戦があるのかと納得させられる。

事このフィリッピンでは、独特のことが目に付く。どこの国でも市長や県知事が、例えば東京の新宿や有楽町の一番目立つ場所へ、たとえ石原慎太郎知事でも自分の顔写真を掲示はしない。
ここでは、至る所に写真がでかでかと掲示され、道路などの塀には市長の名前。ごみ収集車両にも市長の名前。ペディキャブにまで市長の名前。挙句の果てには市長の名前をが書かれているTシャツまで。
月間の給料は大統領が5万ペソとか?まさかそれ以上ということはないと思う。

バランガイ等も、毎晩夜警に出かけ行政区内の防犯に尽力している。でもこれまた手当てが出る。日本等とは違って、政府からの助成などはないのかもしれない。最近タンカーの沈没で調査費用を各市が負担するような大統領命令が出たようですが、最小行政区とて行政の経費はその行政区内でまかなう仕組みなのかもしれない。

行政では、優しい人とは一般人から金は取らないで一般住民へ支援する人をこのフィリピンでは言うのかも?
時折、レミディオスローターリー始め、ベイウオーク等で大パフォーマンスが。全てのバランガイキャプテンが出席しただけでも軽くウン百人。全員へユニフォームともいえるTシャツを配布。守り立てているのだが、その背景にはタダではこのようなことはしないフィリピン。利権を得るには一般人からは良い人に思われることが先決なのかもしれない。

バランガイキャップテンも全くその通り。賄う費用がすなわち利権で得た収入の額によって何事も決まるのかもしれない。

行政の長はすなわち「利権」この国の仕組みであるようにも思えるが、さすがに諸申請の複雑さが指摘されるとおり、コネさえあれば意図も簡単。「カイラガン ペラ」の所以、ここに見たり。

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