大暴れ台風２１号

再度の大災害　ビーコル地方

台風21号。途中進路が変わったおかげで直撃を避けられた首都圏。
決して喜ぶことが出来ない。
11月30日午前１０時くらいにカタンドアネスへ上陸後、勢力を増し、進路をオリエンタルミンドロ方面へ変え、レガスピー市、アルバイ、ナガ市、ミンドロ等を直撃し東シナ海へ抜けた模様です。

本日の夕刻になって、今回もまたこのフィリピンへ大災害を与えた惨状がニュースにて。
屋根が飛び、立ち木は倒木、根ごと抜け、電柱が倒れ、土砂崩れが起きフィリピン国立赤十字（ＰＮＲＣ）の発表では、アルバイ、ミンダナオで多くの死傷者が出ている模様です。

家々が倒壊はもちろん、屋根が飛び基幹道路脇の立ち木が倒木、電柱が倒れ、中には配達中のチャウキングの配達員が竜巻に巻き込まれて地面へたたきつけられ死亡するなど年末に大被害をもたらしました。
大惨事は、マヨン火山の斜面で泥流が発生、100人以上が泥流に巻き込まれ死亡した模様で、レガスピー市ドミンゴ地方では100名以上が現在もい生き埋めになっていて救出作業が行われるなど、この台風21号の被害は、15号を上回る大災難となりました。
現在、被害各地では必死の救助活動、ライフラインの復旧作業が行われていますが、被害地区が広大で、その被害状況があまりにも大きく、救助活動はじめ、復旧作業が困難な状態のようです。
特に、アルバイ地方の被害は、その全地域で洪水、倒木、家屋の倒壊の大災害を受けました。
現在、全域に全滅に近い災害を受けビーコルのアルバイ地方はじめ全域では、停電、電話も繋がらず、今後被害状況がさらに大きくなるような状態です。
携帯電話も接続できなくなっています。
アルバイ地方のパダンにある1400名が居住する村はじめ5つの農村では数件の家の屋根を残し、他の家は全壊している模様です。
ケソン州はじめミンドロでは大洪水に見舞われ今尚、多くの方々が高台へ非難、不安な夜を迎えています。

台風が去った現地では、ライフラインの復旧作業も同時に始まり、報道では15日くらいには停電が復旧できる見通しとの事です。

クリスマスを向かえ多くの被害者の方へお見舞いを申し上げます。
日本人の配偶者の方で、今回の台風による災害に見舞われたご家族の皆様へ、心よりお見舞いもうしあげます。

大きな被害を受けた地域

カタンドアネス　死亡者5名
アルバイ（レガスピー、ナガ市を含む）　アルバイ　死亡者190名
アルバイ　サントドミンゴ　行方不明者　13名
アルバイ　ドラガ　行方不明者　100名
アルバイ　レガスピー市　行方不明者　147名
カマリネス　死亡者　3名
マリンドーケ
オリエンタルミンドロ
ルバング
この台風21号で、5006世帯　25,020人が被害を受けました。