バイオマスによってトウモロコシから石油類を
生成する研究が進んでいるのは、ご存知のことと
思います。しかし、トウモロコシには茎とか葉が
あり、それはバイオマスには利用できません。
ところが、ユーグレナなど藻類には、茎や葉が
ありませんから、その分、効率的に石油の生成が
できそうな気がします。
藻類を育てるためには、CO2 と水、それに光が
あれば良いのです。光は太陽やLED を光らせれば
得られます。何も広大な敷地が必要、というわけ
ではないのです。 7階建ての建物になるかもしれ
ませんね。藻類の生産工場と考えれば良いので、
立地にはさほど苦労せずに済みそうです。
他に、藻にとっては餌となる下水を栄養にする
手もあります。今は曝気するために広いプールが
必要ですが、藻を生成させることに転換すれば、
全国無数にある下水処理場の活用が図れるのかも
しれません。
石油はエネルギー源として使われていますが、
実は化学材料としても重要なので、石油の必要性
が無くなることはありません。プラスティックや
化学薬品の多くは石油が原料です。
このようなプラントがあれば、海外から石油を
輸入する必要が無くなるし、他にも石油を必要と
している国にプラントを輸出することで、その国
の産油国への依存度を減少が期待できます。その
結果、世界がより安定することになるものと思い
ます。偏在する資源に頼って居ると、何かと争い
の元になりますからね。
それにこのシステムを導入すると、生成石油の
売上を担保にすれば、整備が遅れている下水道の
設置資金が調達でき、インフラの構築が進むかも
しれないし。
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