シリーズ笑える映像―これは呆れた、一票の格差是正に反対する保守系紙! (その1)
国会が1票の格差で違憲状態なっているのを受けて、有権者の1票の格差是正につき審議を継続している中、保守を代表し、自民党支持を表明しているY紙は、“「人口比例」だけが物差しか”と題し、選挙区の人口に基づく1票の格差是正に対する反論を掲げている。
反対の理由として次の4点が挙げられているが、恣意的で平等性を歪め、政治を歪めるる議論であると共に、裁判結果を軽視し、司法を軽視する姿勢には非社会性が強く、笑ってしまう。
(1) 国会の裁量権を狭めて良いのか。
(2) 「人口比例」の絶対視は誤り。
(3) 「選挙無効」の判決は政治を混乱。
(4) 司法も区割り作業の実情に配慮が必要。
現行憲法が公布されて67年経つが、保守を代表する新聞の民主主義への理解がこの程度であるとすると、国民が余程しっかりと判断し、発言していかないと、日本の健全な民主主義や政治の発展がおぼつかないような印象を受ける。苦笑してしまう。
1、国会には、国民の基本的な平等性を制限等する“裁量権”などはない
憲法は、“国会は、国権の最高機関であって、唯一の立法機関”と規定しているが、言う
までもなく憲法の規定を超えて“裁量権”があるわけでは一切ない。
逆に国会は憲法の規定に従わなくてはならず、“裁量権を狭める”とは一体何のことなのだろうか。
憲法は、“すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない”ことを明記している。これが民主主義の原点であって、これを制限したり、歪めたりする”裁量権”など国会には一切ない。
更に憲法は、議員等を含め公務員を選定することは、“国民固有の権利”と規定し、重視していると共に、選挙については、“成年者による普通選挙を保障する”としており、“成年者”には何ら制限を加えることなく、平等に選挙権が認められている。ここに”裁量”などが入り、成年者の権利が歪められてはならないのであろう。更に、議員、裁判官を含め公務員は、”全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない”と規定されており、地域等により差別を設けたり、行政において国民を差別してはならないとしている。確か、教育で習った通りだ。
2、選挙権の平等を確保するのは、投票の重さを1対1近づけること (その2に掲載)
3、「選挙無効」の判決は歪んだ政治を正すため! (その3に掲載)
4、選挙区の区割りという事務作業よりも、1票の格差是正という根幹が大切 (その4に掲載)
(2013.6.6.)(All Rights Reserved.)(不許無断引用)
国会が1票の格差で違憲状態なっているのを受けて、有権者の1票の格差是正につき審議を継続している中、保守を代表し、自民党支持を表明しているY紙は、“「人口比例」だけが物差しか”と題し、選挙区の人口に基づく1票の格差是正に対する反論を掲げている。
反対の理由として次の4点が挙げられているが、恣意的で平等性を歪め、政治を歪めるる議論であると共に、裁判結果を軽視し、司法を軽視する姿勢には非社会性が強く、笑ってしまう。
(1) 国会の裁量権を狭めて良いのか。
(2) 「人口比例」の絶対視は誤り。
(3) 「選挙無効」の判決は政治を混乱。
(4) 司法も区割り作業の実情に配慮が必要。
現行憲法が公布されて67年経つが、保守を代表する新聞の民主主義への理解がこの程度であるとすると、国民が余程しっかりと判断し、発言していかないと、日本の健全な民主主義や政治の発展がおぼつかないような印象を受ける。苦笑してしまう。
1、国会には、国民の基本的な平等性を制限等する“裁量権”などはない
憲法は、“国会は、国権の最高機関であって、唯一の立法機関”と規定しているが、言う
までもなく憲法の規定を超えて“裁量権”があるわけでは一切ない。
逆に国会は憲法の規定に従わなくてはならず、“裁量権を狭める”とは一体何のことなのだろうか。
憲法は、“すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない”ことを明記している。これが民主主義の原点であって、これを制限したり、歪めたりする”裁量権”など国会には一切ない。
更に憲法は、議員等を含め公務員を選定することは、“国民固有の権利”と規定し、重視していると共に、選挙については、“成年者による普通選挙を保障する”としており、“成年者”には何ら制限を加えることなく、平等に選挙権が認められている。ここに”裁量”などが入り、成年者の権利が歪められてはならないのであろう。更に、議員、裁判官を含め公務員は、”全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない”と規定されており、地域等により差別を設けたり、行政において国民を差別してはならないとしている。確か、教育で習った通りだ。
2、選挙権の平等を確保するのは、投票の重さを1対1近づけること (その2に掲載)
3、「選挙無効」の判決は歪んだ政治を正すため! (その3に掲載)
4、選挙区の区割りという事務作業よりも、1票の格差是正という根幹が大切 (その4に掲載)
(2013.6.6.)(All Rights Reserved.)(不許無断引用)