シリーズ平成の本音―腰が引けた日銀の通貨供給!
3月20日、日銀総裁が白川総裁から黒田総裁に交代し、円高是正が更に進み、輸出産業と関連裾の産業、観光産業などの業績回復が少し進むんだ。就任前の国会での説明でも、安倍政権の経済財政政策に沿って、デフレ脱却、景気回復のためには何でもする旨発言していた。
ところが同総裁の就任後半年を過ぎた今日、円高が1ドル97、8円台に進み、株価も日経平均15,000台を割り込み、株安となっている。6月に政府により景気対策が発表され、10月に消費増税とパッケージで、5兆円の追加的な景気対策が発表されたが、いずれの場合も株価は下がっている。今後の景気見通しも据え置き状態となっており、早くも期待外れとなっている。
要するに、3本の矢の1つである公共事業中心の景気対策などでは市場はほとんど反応しないどころか、株安に振れている。昨年10月以来の景気の回復傾向は、過剰なドル安、円高が是正され始め、本年4月、5月頃には1ドル104円前後に是正され、輸出関連産業及び観光産業を中心として民間経済が回復し始めたことが最大の要因となっている。実質ゼロ金利の下でドルの通貨供給が緩和されればドル安となり、円高圧力が高まるのは分かりきっていることだ。円高圧力を相殺するためには、大胆な円通貨の供給緩和が不可欠だ。
日銀は、当初次元の違う通貨供給の緩和を行うなどと行っていたが、旧来の慎重姿勢に逆戻りしており、それが経済の先行き不透明感を誘っているのではないか。
必要に応じ大胆な通貨供給を行い、為替を100円台で安定させることこそが、民間産業に将来への安定的な見通しを持たせ、活力を引き出すことになることをもう一度認識することが必要なようだ。(2013.10.28.)(All Rights Reserved.)(不許無断引用)
3月20日、日銀総裁が白川総裁から黒田総裁に交代し、円高是正が更に進み、輸出産業と関連裾の産業、観光産業などの業績回復が少し進むんだ。就任前の国会での説明でも、安倍政権の経済財政政策に沿って、デフレ脱却、景気回復のためには何でもする旨発言していた。
ところが同総裁の就任後半年を過ぎた今日、円高が1ドル97、8円台に進み、株価も日経平均15,000台を割り込み、株安となっている。6月に政府により景気対策が発表され、10月に消費増税とパッケージで、5兆円の追加的な景気対策が発表されたが、いずれの場合も株価は下がっている。今後の景気見通しも据え置き状態となっており、早くも期待外れとなっている。
要するに、3本の矢の1つである公共事業中心の景気対策などでは市場はほとんど反応しないどころか、株安に振れている。昨年10月以来の景気の回復傾向は、過剰なドル安、円高が是正され始め、本年4月、5月頃には1ドル104円前後に是正され、輸出関連産業及び観光産業を中心として民間経済が回復し始めたことが最大の要因となっている。実質ゼロ金利の下でドルの通貨供給が緩和されればドル安となり、円高圧力が高まるのは分かりきっていることだ。円高圧力を相殺するためには、大胆な円通貨の供給緩和が不可欠だ。
日銀は、当初次元の違う通貨供給の緩和を行うなどと行っていたが、旧来の慎重姿勢に逆戻りしており、それが経済の先行き不透明感を誘っているのではないか。
必要に応じ大胆な通貨供給を行い、為替を100円台で安定させることこそが、民間産業に将来への安定的な見通しを持たせ、活力を引き出すことになることをもう一度認識することが必要なようだ。(2013.10.28.)(All Rights Reserved.)(不許無断引用)