今日は、ゴールデンウイークも後半でお天気も良くお出かけ日和だったので、久しぶりに大好きな浮世絵鑑賞をしました。
さすがに、制限のないゴールデンウイークのためか、ミッドタウン内は大勢の人でごった返していましたが、お目当ての北斎の作品を堪能することが出来ました。
これまでにも、北斎の展示があればあちらこちらへ足を運んでいましたが、今回鑑賞した作品は、大英博物館に所蔵されている名品ばかりで、初めて目にする物も多く、行った甲斐がありました。
有名な「富嶽三十六景」は北斎が妻を亡くし、孫の借金を抱えて困っていた時に、版元の西村屋与八から話を受けて制作することになり、思わぬ大ヒットとなった作品で、北斎にとっての転機になったそうです。
富士山との景観の中に、普通に生活する人々や働く人々が詳細に描かれていて、どれも興味深かったです。
年表を観ると、6歳の頃から絵画に興味があり優れていたそうです。
色合いや構図のバランスが素晴らしく、天才的な着眼と発想で描いた緻密な素晴らしいものばかりでした。
これが、海外のコレクターたちによって大切にされ、美術的価値を見出してくれたのかと思うと、感慨深いものがありました。
<東京ミッドタウン内 サントリー美術館>
■大英博物館 北斎ー国内の肉筆画の名品と共に
(以下、HP抜粋)
北斎の揃物の名品は、その多くが70歳を過ぎてから制作されました。
例えば、風景版画の名手としてのイメージを決定づけた《冨嶽三十六景》は、
数え71歳から74歳頃の作品と考えられており、
晩年になっても尽きることのない北斎の創作意欲を感じさせます。
その後、立て続けに刊行された《諸國瀧廻り》や《諸國名橋奇覧》のシリーズは、
《冨嶽三十六景》と同じ西村屋与八から出版されており、
北斎の独特な風景描写が広く人気を博していた様子がうかがえます。
一方で、「春朗」という画号で活動していた初期の作品《市川鰕蔵の山賤実は文覚上人》からは、
人物の動きを捉える巧みなバランス感覚が見て取れ、
画業の最初期からすでに才能を開花させていたことが分かります。
本展では、大英博物館の所蔵する揃物の優品や、現存数の少ない貴重な初期作をご紹介します。
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