FIFAクラブW杯の準決勝、広島を破ったアフリカ王者アルアハリ(エジプト)と南米王者コリ
ンチャンス(ブラジル)との対戦です。 個人的興味は、以前、浦和レッズに所属して大活躍し
た憎めない問題児、コリンチャンスのエメルソン(エメ)ですね。また日本でエメのプレーを見
れるのは感慨深いものがあります。出来れば、浦和と対戦して欲しかったですが、それは来
年以降のお楽しみ。 前半は完全にコリンチャンスペース。 アルアハリも積極的なプレスで
対抗するのですが、1対1ではほぼコリンチャンスが上回っているので、アルアハリは押し込
まれます。それでもアルアハリは必死に抵抗してコリンチャンスにシュートチャンスをあまり作
らせません。 しかし、アルアハリの抵抗も前半30分に破られます。 CKのこぼれ玉をコリン
チャンスのドグラス左足のアウトサイドでクロス、ファーサイドで待ち構えたゲレーロが頭で
決めて、コリンチャンス先制!簡単に上げたドグラスのクロスって何気に凄いんじゃないです
かね?利き足じゃない方のアウトサイドでワンタッチですよ。やっぱりブラジルの選手は上手
いなあ。 リードされたアルアハリは、より積極的になるも決定機は作れずに前半終了。 コリ
ンチャンスペースの試合は、後半10分にアルアハリがアブトレイカを投入した頃から、アル
アハリがペースを掴み出します。コリンチャンスがしっかり守ってカウンターという戦術に切り
替えたのかもしれないですけど。 ブラジルと言うと、華麗な攻撃というイメージが個人的に
はあるんですが、コリンチャンスは守備が固いですね。相手ボールの時は前線の選手も守
備をしっかりやります。かのエメルソンも時にはDFラインまで戻って守備してましたね。(テレ
ビ中継では、日本時代のエメルソンは守備を全くしなかったので意外だとか言ってましたけ
ど、浦和時代はそれなりにやってましたよ。エメルソンと田中達也と山瀬の鬼プレスは、浦和
レッズのひとつの黄金時代でした。) そのエメルソンは、後半30分に交代。この試合のエメ
ルソンは、ボールロストが多く決定的な仕事は出来なかったですけど、レッズサポーターとし
ては懐かしいプレーが随所に見れました。もう34歳(でいいんだっけ?)ということもあるの
かスピードは衰えたのかもしれないけど、ウィングプレーヤーとして、攻守に頑張っていまし
たね。 その後、アルアハリはDF陣の頑張りを背景に、アブトレイカを中心になんとか同点に
追いつこうと攻勢を強めましたが、コリンチャンスのDFを崩すまでには至らず、結局1ー0で
コリンチャンスが決勝進出を決めました。 後半のアルアハリは、広島戦の時より強そうに見
えましたけど、決定機はなかったですね。それだけコリンチャンスの守備が固かったというこ
とかもしれません。 コリンチャンスは1点しか取れなかったですけど、次はエメルソンの得点
に期待しましょう。 最後にこれを書かずにはいられないですね。コリンチャンスのサポーター
は凄いです。 1万人以上(一説には2万人近く)のサポーターがブラジルから大挙して押しか
けているそうです。そのサポーターが新幹線を占拠し、ファミレスを占拠し、名古屋の駅で気
勢をあげ、豊田スタジアムでは広島と蔚山現代の試合中に両チームのサポーターより大声
量でコリンチャンスのチャントを歌って、コリンチャンスの試合中はとても日本のスタジアムと
は思えない雰囲気を作り出しました。 好きなサッカークラブがあってスタジアム通いを続け
るサポーターとしては、見習いたいところがありますね。まあ、空港の見送りでの大騒ぎとか
を日本でやったら大顰蹙でしょうが、これくらい熱くできればJリーグももっと盛り上がるでしょ
う。僕らも頑張りましょうや。周りに迷惑をかけない範囲で。