国際サッカー連盟(FFIFA)は29日、2014年ワールドカップ(W杯)の公式チケットの第2次販売の開始日を11月5日から同11日に延期することを発表した。同日付フォーリャ、エスタード両紙(ウェブ版)が報じた。
この変更はブラジル政府が第1次販売分のチケット抽選の監査を要求したためで、連邦貯蓄銀行とスポーツ省がこれに応じたとされている。なお第2次販売の締め切りは11月28日午前9時の予定となっている。
また、第1次販売では620万枚以上の応募があったが、この抽選結果の通知も当初予定されていた11月4日から同10日までに延期することが決まった。
チケットの抽選会は、アルド・レベロ・スポーツ相と連邦貯蓄銀行の公証人の出席の下、英国のマンチェスター市で行われる。抽選枚数は合計30万枚以上とされているが、学生や高齢者、低所得層向けの格安チケットから先行して抽選が行われる。
◆キャンプ候補地
またW杯開催準備委員会(COL)は29日、W杯に出場する32カ国の代表チームが利用するブラジル国内のキャンプ候補地83カ所を発表した。そのうち30カ所がサンパウロ州に集中しているが、レベロ・スポーツ相は特にブラジル南部と南東部での集中に苦言を呈しており、「W杯はブラジル全体で行われるビッグイベントだ。ブラジル北部や北東部のキャンプ候補地をもっと増やすべき」と語った。
また、パルメイラスのクラブ施設がキャンプ候補地リストから除外されていたため、同チームのサポーターとしても知られるスポーツ相は不満を表明している。
既にW杯出場を決めた国のうち、ドイツがコリンチャンスのクラブ施設を視察したほか、アルゼンチンがミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ市内のアトレチコ・ミネイロのクラブ施設を視察している。なお、日本はまだキャンプ候補地を決めていない。