デイビットのブラジルいろいろ日記

デイビットの思いつくままなんでもかきます

福島出身を理由に結婚破談? 「放射能差別」起きているのか

2011-04-16 11:28:53 | Weblog

「放射能の影響で元気な子供が生まれなかったらどうするの?」。福島県出身の女性が婚約者男性の母親からこう言われ、結婚が破談になったとブログで紹介され、波紋を呼んでいる。この話は、当事者の誤解などの可能性もあるが、そんなケースは実際に起きているのか。

   「結婚にまつわる悲しい話」。神奈川県在住のウエディングカメラマン男性(37)は、2011年4月15日のブログでそう切り出して、胸の痛みを打ち明けた。

きっかけは、新郎の母親が言った「放射能の影響」?

   このブログ「ウエディングカメラマンの裏話」によると、女性は、福島県で高校まで生活した後に上京。東京の大学で婚約した男性と知り合った。それから8年間も交際を深め、都内で6月に結婚する運びになった。いわゆるジューンブライドだ。

   カメラマン男性は、新郎新婦と結婚式撮影の打ち合わせをして、2人の幸せにあふれる様子に心和んだ。2人の友だちがリングピローとウエルカムボードを作り、高校時代の福島の親友も「こういうときだから幸せたくさんみせてね!」と祝福していた。

   ところがだ。いきなり結婚式が中止になり、結婚も破談したというのだ。

   そのきっかけは、新郎の母親が言った「放射能の影響」の言葉だったそうだ。女性は、これでは一緒にやっていくのは難しいと思い悩んだ。そし て、結婚で新郎の家族が不幸になってほしくない…。こう考えて、女性自ら、新郎側に破談を申し入れた。そのとき、新郎は安堵の表情を見せ、新郎の両親も笑 顔になったという。

   もちろん、第3者であるカメラマンが話を聞き間違えたり、破談の理由はもっと別のところにあったりした可能性はある。これが本当のことだとは必ずしも言えないが、福島出身が理由で婚約が解消したケースなどは実際にあることなのか。

福島県「聞いていないが、あればゆゆしき問題」

   日弁連の広報課に取材すると、放射能差別を理由にした結婚破談などの具体的な情報はまだないといい、人権問題で対応を検討しているようなこと もないという。また、法務省の報道係でも、2011年4月15日にこうした問い合わせが来たというが、法務局や人権ホットラインなどに人権侵犯事件として 上がってきたものはなかったとしている。

   大手の結婚情報サービス会社でも、取材に対し、「震災で婚活を一時休止したというのはありますが、原発事故の影響で結婚破談という話は聞いたことがありません」と話した。

   放射能差別による福島県民の結婚破談について、県災害対策本部の広報班では、「そのような話は聞いていない」としたうえで、「あればゆゆしき問題だ」と言っている。

   とはいえ、放射能への過剰反応については、すでに一部で報じられている。

   福島出身者らがタクシー乗車やホテル宿泊などを拒否され、行政が業界の指導に乗り出したのは、その1例だ。さらに、千葉県船橋市では3月28 日、福島県南相馬市から避難してきた小学生の兄弟が公園でそのことを地元の子どもたちに話すと、子どもたちは「わー」と叫んで逃げたことが市教委に報告さ れた。市教委ではこの日、各校長に対し、被災者に思いやりを持って接してほしいとする通知を出している。

   福島県の災害対策本部では、「ガソリンスタンドやコンビニへの入店を断られたり、いわきナンバーの車を荷主が嫌がったりするケースは聞いてい ます。必ずしも事実確認できたわけではありませんが、過剰反応が起こっているという認識はあります。しかし、福島県には応援の声もいっぱい届いていますの で、これからも前向きにやっていきたい」と話している。

 

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福島原発の余波、世界各国に

2011-04-02 19:21:10 | Weblog

避難経路の確保が課題 アングラ原発の安全対策見直し

  東日本巨大地震で深刻な被害を受け、放射能漏れで予断を許さない危険な状況が続く東京電力福島第一原子力発電所。原発を保有もしくは建設計画を持つ世界各 国は、今後の成り行きを注視するとともに安全対策の再確認を行い始めた。伯国でもアングラ・ドス・レイス原発が稼動しており、安全確保のための調査を始め た。29日付エスタード紙、フォーリャ紙が報じた。

 アングラ原発は1970年代に建設が始まり、アングラ1は85年1月 に、アングラ2は2001年2月からそれぞれ運転が開始された。続いて1985年にアングラ3の建設が始まったものの、経費の高さと環境面で反対の声が上 がり、建設計画は86年から頓挫していた。2009年にようやく建設が再開されたが、現在も建設中だ。

 伯国は水資源が豊富なため全発電の80%以上を水力発電で賄っており、原子力発電はわずか4%強に過ぎない。
  アングラ原発はリオから150キロ地点のリオ・サントス街道(BR101号線)にあり、山脈を背にした海岸沿いに位置する。同地域には約2万人が居住して いるため、もしも事故が起これば住民と原発職員の避難経路が必要になる。ところが、避難経路はリオ・サントス街道しかなく、山沿いを通る同街道は雨期には 土砂崩れが多発し、山肌には100トンを超える岩石が点在していることから、通行不能になる危険性を秘めている。


 このため、ア ングラ原発を運営するエレトロ・ヌークレアール社は新しい避難経路として、海岸に桟橋を建設する計画を煮詰めている。しかし、この計画では桟橋の建設場所 が決まっていない。候補地としては、同原発の中心部から3キロ離れたプライア・ブラバもしくは10キロ離れたバイア・ダ・ヒベイラが有力視されている。ま た、大型客船が横付けできる程度の桟橋と説明されているが、桟橋の規模なども明らかになっていない。

 こうした状況から、今回の福島第一 原発の事故に危機感を抱いたエレトロ・ヌークレアール社では、リオ・サントス街道の安全性を調査するため、数日中に調査会社と契約すると発表した。同社の 説明によると、調査期間は4か月間で同街道の斜面状況を調べ、土砂崩れの危険性のある箇所の有無を明らかにするという。
 同社の役員、ジオジェネ ス・サルガード・アルベス氏は、「避難経路としてリオ・サントス街道の安全性を確保しなければならない。この調査計画は以前から持っていたが、福島原発の 事故により予定を早めて実施することになった」と説明し、さらに住民にも安心してもらえるように安全性を公表していく方針を示している。


2011年3月30日付

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