ブラジル国内各地で豪雨による被害が深刻化している。サルバドール(バイーア州)では先週土曜日から雨が降り続き、五日間で予測月間総雨量(三百二十六ミリ)を超える三百七十ミリを記録。四月総計では四百四十ミリとなった。
豪雨で浸水などの被害も相次ぎ、二十一日には生後一か月の乳児が死亡した。
国立気象観測所の予報によると、雨は週末まで続く見込み。
マナウス(アマゾナス州)でも豪雨が続き、ネグロ川の水位が上昇。毎日五センチずつ上がり、二十二日までに二十八センチ上昇した。これは一九五三年以来の記録的な数値。当時は水深が約三十メートルとなり、マナウスに大水害を引き起こした。
都市部でこれまでに浸水などの被害に遭った家屋は既に三千軒と市警は見積もっている。
イグアラッペ、サンライムンドの地区は町全体が水没。五万人の居住者らは高床住宅や丘陵地へ避難している。
国家保安局は二万四千人分の食糧品の他、シーツやマット、蚊帳、消毒薬などの救急セットを空輸した。
ギマランエス局長は今後も支援を続けていくとしている。