毎日寒い。
部屋の片づけがなかなか終わらない。ものが多すぎる。
今日はベランダの窓を洗ったりした。
お掃除、片付けは気持ちいい。
さて、読書の続き。
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1.サラフィー主義運動が起こるまでのモロッコ国民の間に浸透していた信仰は、聖者崇拝などのような、真のイスラームから逸れたものだった。
2.モロッコにおけるサラフィー主義は、アブー・シュアイブ・ドゥッカーリー、ムハンマド・イブン・アラビーといったウラマーによって始められた。
3.モロッコにおけるその特徴は、堕落したイスラーム(聖者崇拝を生み出すザーウィヤやマラブー)に対する非常に激しい攻撃を伴っていたこと。
4.(3.の理由:)フランスがザーウィヤやマラブー勢力を手先として使うなどといった手法で、モロッコを含めたマグレブ地域の植民地化が進められた。
5.サラフィー主義者とナショナリストの運動は密接な関係を持っていた。
6.ナショナリズム運動→①アッラール・ファースィー、②ワッザーニーの両人によって指導されたが、それぞれの政治に対する考え方は根本的に相違していた。
①サラフィー主義のファースィー:宗教と国家の分離はありえないし、国家はシャリーアに基づかなければならない。
②西欧的モダニストのワッザーニー:フランス革命を褒め称え、西欧的な思想を基本とした国家を。
7.ファースィーが結成したイスティクラール党は国民から支持を得、国王勢力と協力しながら独立を果たしたが、ワッザーニーの世俗的思考は逆に指示を得られなかった。独立後、ファースィーの思想は受け継げられたが、党の実権はモダニストに渡ってしまい、独立運動の成果は国王派に握られた。