知識は、アッラーがお好きな人間にだけにプレゼントするものです。知識を求める(勉強する)にはマナーがあります。預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)はそのマナーを私たちに教えることを大事にしました。勉強したことが私たちの役立つようにするためや、私たちの社会を役立てるためです。
イスラームにおいて、知識は、大きな位置をもちます。預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)は知識を求めることを、天国に繋がる道と教えてくださいました。
『知識を求める道を歩む者は、アッラーがその者に、天国への道を容易にしてくださいます。』(アル=ブハーリー、アブーダーウード)
だからこそ、勉強するみなさんは、知識が持つ秘密や、先生を尊敬すること、自分が勉強したことを他の人のために役立てることを考えましょう。
●知識をいつでも求めること:
ムスリムは何歳になっても知識を求め続けます。
アッラーは私たちにおっしゃいました:「言え、主よ、知識をお授け下さい、と。」(ターハー章114節)
●先生を尊敬すること:
ムスリムは先生を尊敬します。
●先生が説明しているのを中断しないこと:
先生が説明中に質問された場合、話を終えてから生徒の質問に答えます。
●良い理解を得ようと努めること:
勉強したことをきちんと理解できるように頑張りましょう。
分からないところは先生にたずねて、もう一度説明してもらいましょう。
●質問をしそびれないこと:
はずかしいと思って、質問しないのはよくありません。
自分で質問できない時は、他の人に質問してもらいましょう。
●アッラーをおそれる気持ちを持ち続けること:
知識は、アッラーからの贈り物であり、糧で、アッラーはそれらを御望みの人にだけ与えます。
特に、信仰の篤い人にです。
アッラーはおっしゃっています:「アッラーを畏れなさい。彼がおまえたちに教え給う。」(雌牛章282節)
●勉強したことを人の役に立つために使う:
勉強したことを、それを知らない人のために使いましょう。
預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)は言われました:『見た人は見ていなかった人に伝えなさい。もしかすると見た人よりもよく理解できる人に知らせを伝えられるかもしれないからです。』(アル=ブハーリー)
●役立つ知識を求めることに勤めること:
預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)は祈りの中で次のように言われていました:『アッラーよ、役立たない知識、私を高めない行為、聞き届けられない祈願から私を守ってください。』(アハマド、イブン・ヒッバーン)