イスラーム勉強会ブログ

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子ども向けイスラーム情報ジャーナル HUDA第2号発行♪

2015年10月24日 | 子供向けイスラーム道徳
アッサラームアライクム
子ども向けイスラーム情報ジャーナル HUDA第2号の発行のお知らせです!
子どもさんだけでなく、大人にも楽しんでいただける内容になっています。
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預言者伝59

2014年02月13日 | 子供向けイスラーム道徳
184.小競り合いの発生:
  また、(まだイスラームに帰依していなかった)サフワーン・イブン・ウマイヤ、イクリマ・イブン・アビージャハル、スハイル・イブン・アムルとハーリド・イブン・アル=ワリードの仲間の間で小競り合いが起き、多神教徒側に12人程の男たちが死に、多神教徒側の負けで終わりました。事前にアッラーの使徒(祝福と平安あれ)は追従者たちにマッカに入るときには、襲われる時以外、戦ってはいけないと言付けていました。

185.聖域を偶像から清める:
  アッラーの使徒(祝福と平安あれ)が到着し、人々も落ち着くと、アッラーの使徒(祝福と平安あれ)はカアバに出かけて行き、その回りを回りました。その手には弓がありました。館の周りとその上には360の偶像があったのですが、アッラーの使徒(祝福と平安あれ)は、《真理は下り、虚偽は消え去った、本当に虚偽は消える定めにある、虚偽は何らその後創造することもなくまた再び繰返すこともない》と言いながらそれらを一つずつ弓で壊していきました。そして偶像は壊れて崩れおちて行きました。
  また、カアバの中にあった絵や像も壊してしまうよう命令しました。

186.今日は親切と忠誠の日:
  アッラーの使徒(祝福と平安あれ)はタワーフ(カアバの周りを回る)を終えると、ウスマーン・イブン・タルハを呼んで、カアバの鍵を彼から受け取り、カアバが開かれ、彼はその中に入りました。かつて、アッラーの使徒(祝福と平安あれ)がマディーナに移住する前にも鍵を渡してもらえるよう依頼したことがあったのですが、当時のウスマーンはまだイスラームに帰依していなかったこともあり、アッラーの使徒(祝福と平安あれ)にきつい口調で応答しました。しかしアッラーの使徒(祝福と平安あれ)はウスマーンの態度を怒ることなく受け止め、言いました:《ウスマーンよ、いつの日か、この鍵が私の手の中にあるのをおまえが見る日が来るかもしれない。私は鍵を望む場所に置けるのだ》ウスマーンは答えました:「そんな日が来たら、クライシュが滅び、虐げられる日となることだろう」アッラーの使徒(祝福と平安あれ)は言われました:《いいや、そうではなく、クライシュが繁栄し、栄光を得る日となる》このアッラーの使徒(祝福と平安あれ)の言葉はウスマーンに影響を与え、実際にそのような日が来るかもしれないと思わせました。
  カアバの鍵を手にしたアッラーの使徒(祝福と平安あれ)がカアバから出てくると、アリー・イブン・アビターリブがやってきて言いました:われわれに巡礼者たちへの奉仕をさせてください。アッラー使徒(祝福と平安あれ)は言われました:《ウスマーン・イブン・タルハはどこだ?》ウスマーンが呼ばれると彼はまた言われました:《ウスマーンよ、おまえの鍵を返そう。今日は親切と忠誠の日。さあ鍵を受け取りなさい。おまえたちにそれがずっととどまるよう。不正な者以外がそれを取り上げることは今後ないだろう》。

187.イスラームは唯一神信仰と統一の教え:
  アッラーの使徒(祝福と平安あれ)がカアバのドアを開いた時、彼がこれから一体何を成すのだろうと待っているクライシュの人たちでマスジドは埋め尽くされていました。アッラーの使徒(祝福と平安あれ)はクライシュの人たちを下に、ドアの二つの柱に手をかけて言いました:《アッラーの他に神はない。彼は唯一であられ、彼には協力者もいない。彼は約束を確かに実現させ、そのしもべを勝利させ給い、おひとりで部族連合軍を負かし給うた。すべての仇、借金、血は、館の管理と巡礼者たちへの(水を給付するという)奉仕以外はわたしのこの両足の下に埋められる》。
  《クライシュの衆、まことにアッラーは、無明時代の面子や先祖の誇大化を払拭し給うた。人間はアーダムから来、アーダムは土から来たのだ》。そして次の聖句を読み上げました:
  【人々よ、われらはおまえたちを男性と女性から創り、おまえたちを種族や部族となした。おまえたちが互いに知り合うためである。まことに、アッラーの御許でおまえたちのうち最も高貴な者は最も畏れ身を守る者である。まことに、アッラーはよく知り通暁し給う御方。】(49章13節)

(参考文献:①「預言者伝」、アブー・アルハサン・アリー・アルハサニー・アンナダウィー著、ダール・イブン・カスィール出版、P338~340)

嘘と正直

2013年04月18日 | 子供向けイスラーム道徳
どうすれば正直者になれる?

●アッラーは嘘つきを嫌い給うことを信じる。
●預言者(祝福と平安あれ)が教えてくださったように、本当のムスリムは嘘をつかないと知る。
●いつも本当のことを言えるように舌を慣らせる。舌は慣れたことを話すから。
●正直でいることで助かり、嘘は壊すことを知る。
●みんなに好かれるために一番良い方法は正直でいることを知る。

嘘は正直の反対

嘘とは、本当とは違うことを言うことです。
嘘つきは、にせものの信仰を持っていることを預言者ムハンマド(祝福と平安あれ)が教えてくださりました:
偽信者のしるしは三つある:何か起こると嘘をつき、約束すると守らず、信頼されると裏切る。

どうやって嘘をつかないようにする?

●嘘をつくのではなく正直でいることに慣れる。
●信仰ある人は嘘つきではないことを信じる。
●嘘をつくような友達から離れる。
●嘘つきの罰は地獄の罰であることを信じる。

勉強する時のマナー

2013年03月31日 | 子供向けイスラーム道徳
勉強する時のマナー
知識は、アッラーがお好きな人間にだけにプレゼントするものです。知識を求める(勉強する)にはマナーがあります。預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)はそのマナーを私たちに教えることを大事にしました。勉強したことが私たちの役立つようにするためや、私たちの社会を役立てるためです。
イスラームにおいて、知識は、大きな位置をもちます。預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)は知識を求めることを、天国に繋がる道と教えてくださいました。
『知識を求める道を歩む者は、アッラーがその者に、天国への道を容易にしてくださいます。』(アル=ブハーリー、アブーダーウード)
だからこそ、勉強するみなさんは、知識が持つ秘密や、先生を尊敬すること、自分が勉強したことを他の人のために役立てることを考えましょう。

●知識をいつでも求めること:
 ムスリムは何歳になっても知識を求め続けます。
 アッラーは私たちにおっしゃいました:「言え、主よ、知識をお授け下さい、と。」(ターハー章114節)

●先生を尊敬すること:
 ムスリムは先生を尊敬します。

●先生が説明しているのを中断しないこと:
 先生が説明中に質問された場合、話を終えてから生徒の質問に答えます。

●良い理解を得ようと努めること:
 勉強したことをきちんと理解できるように頑張りましょう。
 分からないところは先生にたずねて、もう一度説明してもらいましょう。

●質問をしそびれないこと:
 はずかしいと思って、質問しないのはよくありません。
 自分で質問できない時は、他の人に質問してもらいましょう。

●アッラーをおそれる気持ちを持ち続けること:
 知識は、アッラーからの贈り物であり、糧で、アッラーはそれらを御望みの人にだけ与えます。
 特に、信仰の篤い人にです。
 アッラーはおっしゃっています:「アッラーを畏れなさい。彼がおまえたちに教え給う。」(雌牛章282節)
 
●勉強したことを人の役に立つために使う:
 勉強したことを、それを知らない人のために使いましょう。
 預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)は言われました:『見た人は見ていなかった人に伝えなさい。もしかすると見た人よりもよく理解できる人に知らせを伝えられるかもしれないからです。』(アル=ブハーリー)

●役立つ知識を求めることに勤めること:
 預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)は祈りの中で次のように言われていました:『アッラーよ、役立たない知識、私を高めない行為、聞き届けられない祈願から私を守ってください。』(アハマド、イブン・ヒッバーン)

食べる時・飲むときのマナー

2013年02月26日 | 子供向けイスラーム道徳
食べる時・飲むときのマナー
イスラームには、食べる時と飲む時に気を付けると良い素敵なマナーがあります。
預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)が教えてくださったこのマナーは私たちの生活にとてもたいせつで、マナーを守ることでアッラーに近付け、また預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)を真似たことになります。
ほかに、マナーを守ることは、私たちにルールや、アッラーが私たちに恵んでくださった素晴らしいものを思い出させてくれます。
さらに、私たちがマナーを大切にすることで、アッラーが私たちの食事を祝福してくださります。

●食べたり飲む前に、「ビスミッラー」と言うこと。
 ビスミッラーの意味は、アッラーのおなまえで始めます、です。
 他の人にも聞こえるくらいの大きさの声で言うのが良いです。そうすることで周りの人にもビスミッラーを言うことを思い出してもらえます。
 
●右手で食べ、飲むこと。
 預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)は言われました:
 「誰でも食べる人は右手で食べ、飲む人は右手で飲みなさい。本当に悪魔は左手で食べ、左手で飲むからです。」(ムスリム)

●食べてはいけないものや飲んではいけないものを避けること。
 アッラーがゆるしてくださったものだけを食べ、飲みましょう。
 そしてアッラーが禁じたものをさけましょう。
 例えば、豚肉や、お酒です。

●目の前にあるものから食べること。
 他の人と一緒に食べている時、その人の目の前にあるものを取ると、嫌がられるかもしれませんし、悪く思われるかもしれないからです。

●食べ物に文句を言わないこと。
 預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)は絶対に食べ物について文句を言ったことはありませんでした。
 好めば食べ、嫌ったら文句を言わずに食べ残していました。

●食べた後や飲んだ後に、アルハムドゥリッラーということ。
 アルハムドゥリッラーの意味は、称讃はアッラーに属する、です。
 私たちは、食べ物や飲み物を私たちのために準備してくださったアッラーに感謝の気持ちを伝えなければなりません。
 私たちには食べ物を存在させることなど出来ないからです。

●食事の前後に手を洗うこと。
 移る可能性のある病気から身を守るためです。
 スィワーク(歯をきれいにする木の枝)や練り歯磨きを使って歯ブラシで口を洗うことも良いです。
 清潔であることは、ムスリムの特徴の一つだからです。

●食べ過ぎない・飲み過ぎないこと。
 胃の三分の一を食べ物、そして飲み物、そして空気で満たすことが良いです。

●食事に人を呼ぶこと。
 皆で食べるご飯には祝福があります。
 教友たちが預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)に、「私たちは食べてもお腹がいっぱいになりません」と訴えたことがありました。
 預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)は答えました:「皆で食事をし、アッラーの御名前を唱えなさい。そうすれば食事が祝福されるでしょう」

●金や銀で作られた食器を使わないこと。
 預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)は言われました:
 「金と銀の器で食べたり飲んだりする人は自分のお腹に地獄の火を引きずりこんでいる」(ムスリム)

道におけるマナー

2013年02月13日 | 子供向けイスラーム道徳
道におけるマナー
アッラーの使徒(S)が教友に言われた:皆さん、道に座り込んではいけません。皆が答えて言った:私たちが話す場所になっていますがいけませんか。彼(S)は言われた:どうしても座り込むなら、道にその権利をあげなければなりません。道の権利とは何ですか?視線を落とすこと、害を防ぐこと、善を命じ、悪を禁じることです。(ムッタファクアライヒ)
【道のマナー】:
視線を落とすこと、害を防ぐこと、挨拶を返すこと、善を勧め悪を制すること、中庸にまた謙遜の態度で移動すること、道の横端を使うこと、ゆっくりとそして急がないこと、交通ルールや他のマナーを守ること。

●視線を落とす:ムスリムは、アッラーが見てはいけないと禁じたものから視線を外します。
●害を防ぐ:ムスリムは、道を歩く人に迷惑をかけません。また道で用を足したり、けんかをしたり、道を狭めたり、混雑させたりしません。逆に道を害するガラスや石が落ちていれば拾います。
●挨拶を返す:挨拶はムスリムが目指すものであり、自分がムスリムであることのしるしです。そのため出会う人に挨拶を自分からして、挨拶をされたらきちんと返します。
●善を勧める:ムスリムは善を勧め、善が実現し、安全が社会に広がるためによい性格を広めることでがんばります。
●悪を禁じる:ムスリムは悪を禁じ、悪と戦います。それはアッラーとその使徒に従うことです。アッラーの使徒(S)は言われた:皆さんのうち誰かが悪を見たら、手でそれを変えなさい。出来ないなら舌で、出来ないなら心で。それはもっとも弱い信仰です。(ムッタファク・アライヒ)
●中庸にまた謙遜の態度で移動する:ムスリムはアッラーの命令に従いますから、高慢な態度で歩きません。アッラーは仰せになりました:「また横柄に地上を歩いてはならない。あなたがたは大地を裂くことも出来ず,また(背丈が)山の高さにもなれない。」(夜の旅章37節)、「歩き振を穏やかにし」(ルクマーン章19節)
●道の横端を使う:ムスリムは事故を防ぐため、道の真ん中ではなく横端を使います。
●ゆっくりとそして急がない:ムスリムは道を渡るとき、ゆっくりします。アッラーの使徒(S)は言われました:ゆっくりすることはアッラーから。急ぐことは悪魔から。(アッティルミズィー)
●交通ルールや他のマナーを守る:ムスリムは交通ルールの違反をしません。むしろムスリムであるなら進んで守りましょう。
●他のマナー:道の清潔に心がける、必要以外で大声を出さない、食べながら移動しない

【子供向けイスラーム道徳】両親を大切にする

2013年01月25日 | 子供向けイスラーム道徳
【両親を大切にする】
●両親に誠意を尽くして接する。
 【 وَقَضَىٰ رَبُّكَ أَلَّا تَعْبُدُوا إِلَّا إِيَّاهُ وَبِالْوَالِدَيْنِ إِحْسَانًا ۚ إِمَّا يَبْلُغَنَّ عِندَكَ الْكِبَرَ أَحَدُهُمَا أَوْ كِلَاهُمَا فَلَا تَقُل لَّهُمَا أُفٍّ وَلَا تَنْهَرْهُمَا وَقُل لَّهُمَا قَوْلًا كَرِيمًا ﴿٢٣﴾ وَاخْفِضْ لَهُمَا جَنَاحَ الذُّلِّ مِنَ الرَّحْمَةِ وَقُل رَّبِّ ارْحَمْهُمَا كَمَا رَبَّيَانِي صَغِيرًا ﴿٢٤﴾ 】
 【あなたの主は命じられる。かれの外何者をも崇拝してはならない。また両親に孝行しなさい。もし両親かまたそのどちらかが,あなたと一緒にいて老齢に達しても,かれらに「ちえっ」とか荒い言葉を使わず,親切な言葉で話しなさい。 (23) そして敬愛の情を込め,両親に対し謙虚に翼を低く垂れ(優しくし)て,「主よ,幼少の頃,わたしを愛育してくれたように,2人の上に御慈悲を御授け下さい。」と(折りを)言うがいい。 (24)】(夜の旅章23~24節)
 ムスリム一人一人の義務。良い行いは、一番自分をアッラーに近付けてくれるもの。
 どんな行いが一番アッラーに愛されますか?《時間内の礼拝です》次に来るのは?《続くのは親孝行です》その次は?《アッラーのために戦うことです》
 両親の満足はアッラーの満足の一部。《両親を満足させた者はアッラーを満足させたことになり、両親を怒らせた者はアッラーを怒らせたことになる》
●どうやって親孝行者になる?
 →アッラーに反さないことすべての命令に従う。
 →いろいろな方法で両親の喜びを求める。
 →両親がいる前では大声を出さない。
 →言葉や行動で両親を悲しませない。
 →歳をとったら面倒をみる。
 →両親のためにいつもドゥアーをする。
 →両親の親戚との付き合いをする。
●親不幸は悪いこと。つまり親に仕えず、親が喜ばない行いをすること。また変な目つきで見たり、チェっという小さい言葉でさえも相応しくないことをいうこと。
 親不幸は最も大きな罪の一つ。多神崇拝と同等くらいの罪の重さ(ハディース由来)
●アッラーは父母に大きな位置を作った。親孝行に関する小話(ハディース由来):とても良い羊飼いの男は両親が大好きで親孝行者でした。ある日、彼は他の2名の男と旅に出ました。雨と強風に襲われた彼らは洞窟に入りましたが、入口は上から落ちて来た岩でふさがってしまい、自分たちはもうダメだと皆が思いました。一人の男が言いました:助かるためには、自分の一番良い行いの報いとしてドゥアーを叶えてもらうほかに方法はない!すると全員が、今まで行ってきた行いの中で一番よいものを思い出して、ドゥアーしました。善良な羊飼いは祈りました:アッラーよ、私は毎日、夜になるとミルクを自分の子供に飲ませる前に両親に飲ませていました。ある日、少し遅れてしまっていくと、彼らはもう眠ってしまっていました。両親を起こしたくもないし、彼らに飲ませる前に子供たちに飲ませたくもなかった私はあの晩、ミルクを入れた杯を手に持ったまま、陽が昇るまで立っていました。お腹を空かせた子供たちが私の足元で泣いたことで目を覚ました両親に私はミルクを飲ませました。アッラー、私があの行いをあなたの御尊顔を求めて行ったものであれば、今の私たちの状態からお救いください。すると岩は割れて、3人の男は洞窟から出ることが出来ました。