福岡応援blog

素敵な場所や美味しいお店、応援したいアーティストやスポーツ選手などの情報を中心に、福岡の魅力を発信しています。

大名ガーデンシティと白い獅子

2025年03月16日 | その他文化

福岡の新しいランドマーク「大名ガーデンシティ」を訪れた際、ひときわ目を引くアート作品がありました。それは、真っ白な獅子のオブジェ。堂々とした佇まいで横たわり、訪れる人々を迎えていました。誰の作品かと思って説明を読んでみると、なんと「第30回・福岡県文化賞」を受賞した博多人形師・中村弘峰さんでした。

このオブジェがどのように制作されたのかは分かりませんが、まるで干支の置物を「ドラえもん」のビッグライトで大きくしたような、親しみやすさと存在感を感じました。

私が、美術館や博物館の前に設置されたアート作品を目にして思うのは「地元アーティストの作品が、どうしてもっと飾られないのだろう?」ということです。海外や国内有名アーティストの作品も素晴らしいのですが、国内外から福岡を訪れる観光客は、もっと福岡らしいものを見たがっているのではないだろうか? と思うのです。

その点、福岡には「博多人形」という、素晴らしい造形アートがあります。これを大きなオブジェにして街に飾ることは、福岡らしさを表現するうえで、とても魅力的なアイデアだと感じます。大名ガーデンシティだけでなく様々な所に、地元の博多人形師がデザインしたアート作品が設置されたら、福岡の街がもっと楽しくなりそうだな、と思いました。

 

 


幸せの青い鳥

2025年03月11日 | 日記

近所のリサイクルショップをふと訪れたときのこと。骨とう品コーナーを眺めていると、ガラス製の青い鳥が目に留まりました。どこか懐かしく、それでいて気品のある佇まい。値札を見て驚きました。たったの3桁です。

というのも、これは「マルティグラス」の製品だったからです。マルティグラスとは、福岡県の伝統工芸として知られるガラス工芸のブランドで、複数の色ガラスを重ねる独自の技法によって生み出されます。母がファンだという事もあり、この青い鳥を、我が家へお迎えすることにしました。出窓に置いてみると、複層ガラスならではの輝きが、日差しによく映えます。

後から気になって、オークションサイトをチェックしてみると、マルティグラスの作品は中古でも数千円の価値があることがわかりました。もしかすると、福岡の人にとっては、マルティグラスは比較的身近な存在かもしれません。しかし、他県出身の若い古物商の中には、その価値を知らない人も多いのではないでしょうか。だからこそ、こうして掘り出し物に出会えるのでしょう。

マルティグラスの「青い鳥」は、意外と身近なところにいるのかもしれません。

 

 

 

 


九州最古のお寺 ~武蔵寺~

2025年03月03日 | 旅行

二日市温泉は、1300年以上の歴史を誇る九州最古の温泉地で、かつては太宰府政庁の役人や貴族が疲れを癒やしに訪れたといわれています。今でも多くの人が訪れ、温泉の効能を楽しんでいます。

温泉を楽しんだ後、徒歩約500mの距離にある「武蔵寺」へ向かいました。「大丸別荘」の前の大きな通りを(道路の下を通って)横断すると「天拝坂自然公園」があり、その隣に佇んでいます。

武蔵寺は「藤原氏によって建立された九州最古の寺」といわれており、境内には「藤原氏が自身の名前にちなんで植えた」という説のある、樹齢千年を超える藤の木があります。しかし、九州大学の研究では「蘇我氏によって建立された日本最古の寺」である可能性も示唆されており、歴史のロマンを感じさせる興味深い場所でもあります。

武蔵寺の近くには、菅原道真ゆかりの寺もあり、このお寺も「西の都」と関連があるのではないかと考えると、さらに興味が湧いてきます。「西の都」とは、平安時代に九州の中心都市として栄えた太宰府周辺を指す言葉ですが「太宰府天満宮」以外の歴史スポットにも、もっと注目が集まると良いなと思いました。

 

 

 


福岡の名湯 ~二日市温泉~

2025年02月26日 | 旅行

先日、福岡を中心とする「西の都」が、日本遺産の認定を取り消されるというニュースを耳にしました。調べてみると「西の都」とは、太宰府を中心とし、かつて存在していた「九州の都」を指すとのこと。また「太宰府天満宮」周辺史跡だけでなく、日本百名湯の一つ「二日市温泉」も含まれていることが分かりました。寒さが厳しく、ちょうど温泉で温まりたいと思っていたので、訪れてみることに。

二日市温泉は、日本の古典文学に沢山登場する、九州最古の温泉らしいです。そして、数ある温泉施設の中から、格式ある「大丸別荘」を訪ねました。一泊何万円もする高級旅館ですが、期間限定で日帰り入浴が2千円となっていました。大浴場にしては高めの料金ですが、福岡で唯一の「日本百名湯」でもあり、一生に一度くらいは行っておいてもいいかなと。

到着すると、目に入ったのは博多人形をはじめとする伝統工芸品の数々。館内のラウンジでは、自動演奏のピアノが優雅な雰囲気を醸し出していました。さらに驚いたのは、建物の造りでした。平安時代の寝殿造に、二階以上が増築されたような独特の構造。中庭は日本庭園となっており、太宰府とのつながりを感じさせる、梅の木が植えられていました。

そして、肝心のお風呂へ。洗い場の床には玉砂利が埋め込まれ、湯船の底にも石が沈んでおり、足つぼを刺激する仕組みになっています。温泉の成分には詳しくないものの、温泉療養とリラクゼーションが一体化した、工夫された造りに感心しました。

今回の訪問を通じて「二日市温泉」の歴史的価値を、知ることが出来ました。普及のための取り組みが不足しているとされ、日本遺産の「認定」が取り消され「認定候補」へと格下げされた事は残念ですが、このニュースをきっかけに「西の都」が再び注目されることを願っています。


古代遺産の「西の都」| 日本遺産ポータルサイト

 

 

 


モンドセレクション金賞受賞の辛子高菜

2025年02月17日 | グルメ

福岡グルメといえば、真っ先に思い浮かぶのは「豚骨ラーメン」。その主役は、クリーミーな豚骨スープ&ストレートな細麺といえるでしょう。でも、ラーメンの味をより引き立てる名脇役がいることを忘れてはいけません… その一つが「辛子高菜」です。

先日、博多駅の商業施設「マイング博多」を歩いていたときのこと。お菓子が並んでいるコーナーに混じって異彩を放っていたのは「モンドセレクション金賞受賞」の文字が書かれた「辛子高菜」でした。春日市の企業「樽味屋」が手がけた一品で、気になったので、迷わず購入。自宅で試してみることにしました。

箸でひとつまみ取り、ご飯の上にのせて口に運ぶと、しっかりとした旨味を感じます。とはいえ、しっかりとした辛味があるので、一気に食べるのはなかなか難しい。少しずつ長く楽しめるのが、また嬉しいポイントです。

「この味、どこかで食べたことがあるような…?」と思ったら、ラーメン店で提供される辛子高菜の味にそっくりでした。調べてみると、樽味屋の辛子高菜は業務用としても販売されているとのこと。もしかすると、福岡のどこかのラーメン店で、使われているのかもしれません。

この辛子高菜、ワンコイン前後で購入できるので、見つけたら是非試してみてください。