福岡に拠点を置く「弦楽器工房まつもと」は、弦楽器の修理や調整を専門に行う法人でありながら、地域の音楽文化を支える重要な存在でもあります。月刊「九響」に継続的に広告を掲載されていることから、九州交響楽団(通称・九響)を支えている法人様である事が分かります。
そんな「弦楽器工房まつもと」では、音楽の魅力をより多くの人々に届けるために、自ら音楽会を開催されています。その名も「浜の町で音楽会」。福岡に「浜の町」という地名は見当たらないので、福岡市の「浜の町病院」で行われるロビーコンサートかと思いきや、実際の会場は「弦楽器工房まつもと」内のスタジオとのこと。
注目すべきは、第20回となる今回の公演内容です。なんと九響から、4人中3人ものメンバーが出演されるという豪華なラインナップ。その中には、第2ヴァイオリン首席の山下大樹さんのお名前も。山下さんは福岡出身でありながら、第2ヴァイオリン担当ということもあり、普段はなかなかソロパートを聴く機会が少ない存在。さらに、九響からは佐藤仁美さん、飯田拓斗さんも出演されます。
演目は「セビリアの理髪師」や「魔笛」といったクラシックの名曲ばかり。公演は1日2回、それぞれ20名限定で開催され、料金は3,000円。少人数制ならではの空間で、プロの演奏にじっくり耳を傾けられる貴重な時間になることでしょう。