「キキの言いつけを破ったら、魔物にあっちゃった!追いかけてくるよ。食べられちゃうよ!」とパニくるリン。キキは、リンの髪を切ってズボンを履かせて。そのまま、地下室を捨ててリンを抱き上げ逃げ出します。
今度は街中で暮らします。リンの髪は男の子のように、もっと切ります。男の子の服を着せて男の子ということにします。
キキは指名手配されています。罪状は誘拐。しかし、誘拐された相手の情報が不明。非公開ではなく、分からないのです。
もちろんキキというのは偽名。顔貌もかなりいじってますが、本当の顔も女顔の幼く見える顔。
アオイは、妻が居なくなってから行方を探していますが、誘拐されるに至るきっかけが、自分が妻を裏切った過去をキキに利用されたので自分を責めています。
その時、昔の女が現れた時、妻の気が崩壊。消えてしまいました。一瞬で身も心も砕け散ったのです。
後になって、砕け散った気の欠片をキキがぎょく(玉)に封じて持ち去ったことが分かります。
欠片からでも再生する。でも今、彼女がどんな姿をしているのさえ分からない。
彼女が消えて20年。20年で潜伏していた地下室を見つけた時は逃げた後でした。
妻は、夫に昔他の女がいたことを知っていました。責めるつもりもない、あの時は仕方ないことと納得していたつもりだったのですが、さすがに話で聞くのと本人が目の前に来るのではパワーがちがいました。
キキは、アオイの妻に片想いをしていました。彼女の過去を知り、カケルとアオイ2人の不実な男達に苦しめられてきたことに怒り涙し、自分ならそんなことしない、私がこの方を守ると誓います。
どんな手を使っても奪い取る❗️
キキは、リンに「結婚して幸せになりました」というラストの童話を話して聞かせます。毎日、毎日。そして、「大人になったら僕と結婚してくれる?」と尋ねます。リンは無邪気に「うん」と答えます。20年経っても10才にもならない。成長が止まっています。
リンとキキは、安宿を転々としながら日銭仕事をします。そして、また一年。全然成長しないリン。