どシリアスなマヌケの日常

毎日毎日、ストーリー漫画を描き、残りは妄想.,いや構想の日々の日記。

リンとキキ6 別れ

2022-08-24 17:19:00 | 日記


あかりは元の姿になり目を覚ますとベッドから飛び降りアオイに向かって「アオイ!お前は私が居なくなり1日も経たずに、あの女と寝ただろう!キキから聞いて私は知っている!」と叫ぶと部屋を飛び出してテラスの方に走って行きます。

テラスには、待ち構えていたキキがいます。キキは言います。
「ありがとう。王の息子。私では、どうしてもリンをあれ以上大人にすることができなかった。だから、お前にリンを任せた。リンは大人になった。これで、結婚できる。リンが重い気の病なのは、お前たちのような不実な男に弄ばれたからだ。私は違う。安心しろ。」
言い終わるとリンとキキは消えてしまいます。

アオイが、あかりが居なくなってから、1日も経たずに現れた前の女と寝たのは事実です。これもキキに嵌められたのです。
その時に、カケルは「お前の行動は犯人に利用される❗️」とアオイを怒鳴りつけました。

キキの髪は赤みがかって目は赤。アオイやカケルと同じ赤族の男です。赤族は、存在する間に一度だけの恋をする。それが、成就しなければ、ずっと1人。キキは、子持ちの人妻のあかりに片思いしました。
あかりの記憶を掴み取り、それを見たキキは、カケルとアオイが彼女に酷いことを過去にしていた事を知ります。

彼女は他国の女。心変わりをする。不実な者から奪って私が幸せにすると決意しました。
キキは、赤王宮の図書館司書兼責任者。真面目で内気で礼儀正しいので有名な存在でした。その頃の名前はシン。シンは、約130年前の高天原の戦いで、あかりを庇って消滅したと思われていました。

シンは消滅したと言うことにして時を待っていました。綿密に計画を立てながら。顔貌も名前も変えて。
本当の顔は、この絵の顔でもないんです。

自分を見つめるあかりの冷たい目を見てアオイの心は折れてしまいます。泣き叫び暴れる父親に息子のヒカルが医療処置を行い「心が離れたのなら別れた方が良いと私は思います。」と冷静に言います。

その後、生きる屍になってしまったアオイを連れてカケルは赤界(赤国)に帰ります。
赤王宮の隠し部屋にアオイは入れられます。そこで、カケルはアオイの父セキから、赤族の宿命について真実を聞かされます。
一生に一度の恋。これが叶わなかったら、壊れたら、心が折れたら、消滅する。
セキは「この子は純潔の赤族。弱いんだよ。もう、ダメだと思う。カケルは消えるまで付いていてあげてくれ。」そう言って部屋を出て行きます。

2人とも人間だと思い込んでいた頃、中学一年で出会った2人。2人とも「変なやつ」で本当の友達が出来なくて。。。そんな俺たちが気が合って、アオイは背が小さくて、女の子みたいな顔で。。。カケルはボロボロ涙をこぼしながら、「シンは片思いでも100年以上生き続けてる。心が強くないとダメなんだ❗️アイツの上を行かないと終わりなんだ!あかりを取り戻すんだ❗️俺も一緒に頑張るから、諦めるな❗️」とアオイに声をかけ続けます。

娘のさくらから花の指輪を借りてきてアオイの小指に嵌めて、人間だった頃の話もします。結婚出来なかった。せめて指輪をと、あかりにプレゼントした指輪。葵の花のデザインのルビーの指輪。

いつも、泣くのを我慢してるような表情をする田中あかり。指輪を嵌めてあげた時の嬉しそうな表情。それが現実のようにアオイに見えた時、やっとアオイの赤色の気が戻ってきます。

カケルは隠し部屋に赤王宮の官服を持ってきていました。アオイは、それに着替えて目立つ長い髪をカケルにバッサリ切ってもらい、隠し部屋から出て高天原に戻ります。

アオイが茫然自失になっていたのと同じ頃、リンも大変な目に遭っていました。

続きます。

「リンとキキ」は、「Crystal Ball」の第5パートです。

1は高天原の罪人カケルの人間界の「最終弁論」である「思し構い」の話。

2は、人間になった田中翔とシャインの結婚に至るまでの話。

3は「愛情の行方」翔とシャインの別れ。子供の大輝とエリカの人生をも左右する翔の過ち。

4は「高天原の戦い」
まだ、細部が詰められていない。

5がリンキキです。全部、漫画では描けないので、文章とイラストだけになっちゃうのが多いかな。