近くの神社に緑色の桜・御衣黄桜が植えられています。
御衣黄桜はソメイヨシノが葉ザクラに代わり
八重桜や枝垂れ桜が咲き始める頃咲き始める、色変わりのサクラです。
御衣黄桜が咲いている秋葉神社。
祠の前には昨年の御柱祭で、新しい御柱が建立されていました。
今回、御衣黄桜とウコンのサクラの差異を確かめたくて観察に来ました。
御 衣 黄 桜
花弁が緑色・八重咲き
咲き進むと花底部分が紅色になります。
さらに咲き進むと、花芯の中央部分のピンク色が濃くなり
さらに花弁の中央部分にピンクの縦筋が入ります。
花が終わると、最後は全体が薄いピンクに代わり、花柄ごと落下します。
欝 金(ウコン)のサクラ
ウコンのサクラは湖岸通りの桜並木に数本植えられています。
ウコンのサクラもオオシマザクラ系のサトザクラで八重咲き。
染料に用いたウコン色(浅黄色)をしています。
開花し始め、花べりにピンクがさすのは、オオシマザクラのDNA。
花の最盛期を過ぎると花底が紅色になり、花弁の中央部分にピンクの縦筋が入りるのは
御衣黄桜と同じです。
花が散る際は御衣黄桜と同様に花柄が付いたまま落下します。
両種の木々の根元は花柄ごと落下したピンクの花が厚い花ムシロになって居ます。
今回、御衣黄桜とウコンのサクラを同時観察しましたが
咲く過程は極似して居り、明らかに異なるのは花色だけ。
両種は、同じDNAで芽条変異した枝替わり種だそうです。
★ウエブによる芽条変異の解説
芽の生長点の細胞が突然変異を起こし、それから生じた枝全体が、
他と異なる形質をもつようになること。
祠の周囲に咲いているタチツボスミレ。
ヤマエンゴサク(ケシ科キケマン属)
アズマイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)