数年前から、リンゴ園の垣根に、黄カラスウリが繁茂して居ます。
黄カラスウリは雌雄異株で、リンゴ園の黄カラスウリは雄株なので
花は咲きますが、実がなりません。
年を増す毎に、繁茂の領域を広げて、垣根は厚みを増しています。
晩秋には、葉もすっかり枯れて、特にリンゴ園に害が無いので
放置状態になって居るのかも知れません。
黄カラスウリの花は、夜更けから咲き始めて、陽が射す頃には
花弁の糸状の先端からカールを始めて、時間の経過と共に
花弁がすっかり萎んだ状態になり、午後には落下してしまいます。
今朝は曇り加減でしたので、早朝(5時頃)出かけてみましたら
花弁の繊細な糸状の先端が、未だカールして居ないオバナが数輪見られました。
リンゴ畑の方向から陽が射し込み始めると、たちまち花弁先端の
糸状の部分から、くるくるとカールし始めます。
左上の蕾の様な形状の花は、花弁をすっかり畳み込んで、落下寸前の花の状態です。
何時見ても、花の命の終焉は儚げです。
2009.11.18写
(実の大きさはレモンより一回り大きい)
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