昨週末に開催された会社のテニス大会での奮闘の末、
それからずっと右腕が痛かったので、
土曜日の午後、ビルは病院に行った。
病院の入り口に「尿で身体検査ができるマシーン」という器械があり、
それには「検査してほしい方の尿をこのカップに入れてマシーンの中に入れてください。
料金は10ドルです。3分後に検査結果が出ます」と書かれていた。
疑いながらもビルは「そんじゃ、試してみるか。医者に見てもらうより安いしな」と、
指示どおりやって、3分後。
「貴方はテニスのやりすぎで右腕を痛めております。
冷たい湿布を貼って安静にして下さい」とスピーカーから聞こえてきた。
「おお、これはすごい!」と喜んで帰ったビル。
無性に器械の性能の高さを確かめたくなったので、帰宅後、
妻、娘、息子、犬の尿をカップに入れて、最後に自分の精子を入れた。
カップを持って病院に行き、お金を入れ、待ってみた。
5分経っても結果が言われないので、「やっぱり無理だったかな」と、
所詮は器械とばかりに勝ち誇ったような笑みを浮かべた次の瞬間、
結果がスピーカーから聞こえてきた。
「貴方の奥様は貴方の同僚とSEXした時に性病をうつされました。
直ちに病院に連れてきてください」
「貴方のお嬢様は実はお向かいの旦那さんの子です。弁護士を雇ってください」
「貴方のご子息様はコカイン中毒です。すぐに彼と話し合ってください」
「貴方の犬は水にいるバクテリアで胃腸の調子が悪いです。
水道にフィルターを付けてください」
「そして、貴方は右腕を安静にしろと言ったはずです。悪化しても知りませんよ」